今回のお題は「沫」「弗」「頒布」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「沫」
「沫」
この漢字一字で、何と読むかわかりますか?
「泡沫(うたかた)」「沫雪(あわゆき)」などの熟語に使われる漢字ですが、
「沫」一字の場合は5種類もの読み方があると言われています。
「沫」の読み方のヒントはコレ!
「沫」の読み方のヒントは、下記の通りです。
- ヒント1:飛び散る水の粒
- ヒント2:水のあわ
そろそろわかりましたか?
漢字が得意なあなたは、5通りの読み方を考えてみてくださいね。
「沫」の読み方!正解は…?
「沫」の読み方、正解は……
「まつ」「まち」「ばつ」「しぶき」「あわ」です!
音読み、訓読み合わせて5通りの読み方を持つ漢字ですが、「沫」の意味は単純です。
- 「飛び散る水の粒」「しぶき」「飛沫 (ひまつ)」
- 「水のあわ」「「泡沫(ほうまつ)」「水沫 (すいまつ)」
「沫」は漢字検定準1級相当の難易度ですので、5通りの読み方がわかったあなたは漢字博士並みかもしれません…!
「沫」を使う難読熟語は?
せっかくなので、「沫」を使う難読熟語とその読み方を見ていきましょう。
- 飛沫(ひまつ・しぶき)
- 水沫(すいまつ・みなわ)
- 泡沫(うたかた・ほうまつ)
このように、同じ漢字が使われる熟語でも異なる読み方が存在するのが特徴です。
これは、「沫」が漢字2文字以上をまとめて訓読みする「熟語訓」に対応する漢字のため。
「紅葉」を「もみじ」と読むこともあれば、「こうよう」と読むこともあるのと同じです。
まとめ
「沫」は、「まつ」「まち」「ばつ」「しぶき」「あわ」の5通りの読み方を持つ漢字です。
少しややこしいですが、それぞれの読み方をセットで覚えておくと、いざというときに役立つかもしれません。
他にもためになる漢字読み講座を投稿していますので、ぜひチェックしてくださいね!
2問目はこの漢字!「弗」
この「弗」という、一文字だけの漢字は普段見かけませんね。
音読みは、「沸騰(ふっとう)」の字と似ていることもあり、「ふつ」や「ほつ」と読む漢字なのですが今回は他の読み方でお願いします。
パッと見は、お湯が「沸く(わく)」のように、送り仮名がついた読み方も連想できますが、正解は送り仮名がつかない意外な読み方になります。
かなり難しいので、ヒントを参考にしながら考えてみてください!
「弗」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは何かの単位です。
ヒント➁ 「〇〇」の2文字です。
ヒント③ このお札には「ピラミッドと目」が描かれています。
「弗」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ドル」です!
「ドル」とは誰もが知っている通り、アメリカを中心とした世界中で使われている通貨の単位のことですね!
今回の難読漢字である「弗」は、なんと読み方や音、意味からくる漢字ではなく、その「形」から当てられた漢字。
「ドル」は、記号で「$」と書くので、それに一番近い形である「弗」が使われるようになったそうです。
そんな当て字のされ方はあまり見たことがないので、これは誰かに自慢できますよ!
最後はこの漢字!「頒布」
「頒布」
これ、何と読むかわかりますか?
見たことがあるような無いような…
使う人と使わない人とがくっきり分かれそうなこの字。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「頒布」読み方のヒント!
「りょうふ」と読んでしまった方、いるのではないでしょうか。
残念ながら不正解!
「頒」の漢字が「領」の感じに似ているため、
「りょう」と読んでしまったのでは?
実際には2音で表現します!
さて、読めましたか?
「頒布」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「はんぷ」
です!
「頒布」は、
「広く配り、行き渡らせること」を表す言葉。
会員のみに特別価格で提供する場合や、
原価などの実費負担のみで提供する場合に使われる言葉です。
つまり、有償で提供される場合に使われます。
同人誌即売会などでは「頒布物」と読ぶことが多いため、
何かしらのオタクの方は簡単に読めた漢字かもしれません。
それに対し無料で提供されるものは「配布」の言葉を使います。
「資料を配布する」「サンプルを配布する」など
ビジネスでも普段の生活でもよく耳にしますね。
これが「サンプルを頒布する」だと、
少額の支払いが発生する言葉になるのでご注意を!
聞きなれない言葉ですが、覚えてしまえば簡単。
意味も含めてしっかり理解しておきましょう!