コロナ禍で衛生意識が高まりつつある昨今、寝具の清潔感が気になる人も多いのではないでしょうか。
今回は、耳に残るCMが話題の洗えるマットレス「アラエルーノ」を開発・販売する「ウエルストンクラシキ」の代表取締役社長・石井将基さんにインタビュー。画期的な洗えるマットレス「アラエルーノ」について伺います!
石井将基(いしい・まさき)さん
寝具メーカー「ウエルストンクラシキ」代表取締役社長
岡山県倉敷市にある寝具総合メーカー「ウエルストンクラシキ」の3代目社長。「眠りの新境地を開き、業界に新風を」をモットーに、固定概念を覆す商品開発や、そのための設備投資に力を入れ、新規事業にも参入。時代の一歩先をゆくアイデアを次々と形にしていく若き社長です。
目次
CMで話題の「アラエルーノ」は丸洗いできるマットレス
「アラエルーノ」はなぜ洗えるの?
従来、布団は洗えないのが常識でした。理由は2つ、洗濯機に入らないこと、そして乾かないこと。ですからそこを解決すれば、布団は洗えるのです。
「アラエルーノ」は、コインランドリーで丸洗いすることのできるマットレスです。切り込みが入った3Dキューブ構造なので、付属している洗濯専用のネットを利用して折りたたみ、無理なくコインランドリーに入れられます。専用ネットがあるので型崩れもしません。
布団を丸洗いできるコインランドリーを運営する「フトン巻きのジロー」さんの「布団巻き」のノウハウを取り入れ、共同で商品開発をしました。
「アラエルーノ」が乾きやすいのはなぜ?
なるほど。では「乾かない」のほうはどうやって解決したのでしょうか。
均一な泡づくりのために、配合や原材料を様々に試しました。その成果で、洗浄後の乾燥効率が飛躍的にアップし、従来の半分の時間で乾くんですよ。
どうしてマットレスが洗えるといいの?
洗濯ができると、アレルゲンの90%を除去できると言われているんです。だからこそ、洗えるマットレスを開発し、布団を洗う文化を作っていきたい想いがあります。
社長が語る!洗えるマットレス「アラエルーノ」の寝心地
「アラエルーノ」の3Dカットしたキューブは578個。ひじやかかとなど硬い部分は「点」で柔らかく包み込み、腰や背中などの広い部分は「面」で力を受け、沈み込まないような設計にしています。
3Dキューブは小さすぎても大きすぎてダメです。人体の構造に合わせた最適な大きさを探って、やっと578個に落ち着きました。おかげで硬いけれど柔らかい、2つの硬さをあわせもった、スペックの高い寝心地に仕上がっています。
洗えるマットレス「アラエルーノ」開発秘話
新鮮な「アラエルーノ」をお届け
特殊な圧縮機を導入することで、輸送コストを抑え、全国の方の手に取ってもらいやすくしています。「アラエルーノ」も36×36×83cmの化粧箱でお届けできるんですよ。
ただ、少しの可能性ですがマットレスの劣化のリスクがあります。その問題を抑えるべく「圧縮梱包の賞味期限化」に取り組んでいます。圧縮梱包から4日以内の新鮮な「アラエルーノ」をお届けしているんですよ(笑)。
4万円を切る価格にも狙いが
大手寝具メーカーのマットレスは、4万円程度のものが多いのです。そこで「アラエルーノ」を4万円以内に設定することで、同じグレードのなかでも、優位性を感じてもらえるよう狙っています。メーカーである弊社「ウエルストンクラシキ」が、製造から販売まで手がけているからこそ実現できる価格でもあります。
「アラエルーノ」CM費用は〇〇万円!
ありがとうございます(笑)。「眠りの船長チャンネル」よろしくお願いします!
「布団を洗う」文化をつくっていくうえで「アラエルーノ」は素晴らしい可能性があると思っています。おかげ様で弊社の売り上げも150%成長で伸びています。
家庭で洗える「アラエルーノ枕」を開発中!
洗えるマットレス「アラエルーノ」は第4次寝具革命
石井社長は「アラエルーノ」の登場を「第4次寝具革命」と位置づけています。最初は「藁(わら)」を敷いて寝ていた人類が、「綿」を敷いて寝るようになり、次にマットレスが開発されました。洗えるマットレス「アラエルーノ」は寝具革命」の第4段階。寝具業界にイノベーションを起こしたいと考えています。
若さと創造力溢れる3代目社長の挑戦、これから先も目が離せません!