漢字読み講座

「時宜」「緑青」「潰走」さて、この3つの漢字は何とよみますか?

今回は「時宜」「緑青」「潰走」です。

簡単な文字なのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「時宜」

「時宜」は何と読むかご存知ですか?

「じき」と読んでしまったあなた、惜しいですが違います。

さて、なんと読むでしょうか?

「時宜」の読み方のヒントはこちら

  1. 読み方の字数は2文字で「じ〇」になります。
  2. 意味は「タイミングが良い」「うまく時期をとらえる」などです。
  3. 使い方としては「時宜を得る」「時宜を得た発言だ」などがあります。

以上の3つのヒントで考えてください。

「時宜」の読み方!正解は!?

正解は「じぎ」です!

「じき」と読んでしまった方は、本当に惜しいです…

「じき」とよく似ているのですが、「じき」だと漢字は「時期」や「時機」になってしまいます。

「時期(じき)を得る」「時機(じき)を得る」といった使い方は間違いなので、注意しましょう。

漢字は本当に紛らわしいものが多いですね(汗)

同じような紛らわしい言葉をもう一つ紹介すると、要点をとらえた表現のことを「的を得(え)る」というのは間違いです。

正しくは「的を射(い)る」になります。

「的を得た発言ですね」のような使い方はよく耳にしますが、実は間違いだったんですね。

漢字も日本語も、本当に難しい…

2問目はこの漢字!「緑青」

「緑青」は何と読むかわかりますか?

「みどりあお」と読んだあなた、確かに緑と青の中間色を「あおみどり」とか「みどりあお」と呼ぶため、間違いではありません。

しかし、もう1つの読み方があります

「緑青」の「みどりあお」ではない方の読み方は?

さて、何と読むでしょう。

「緑青」の読み方のヒントはこちら

  1. 読み方の文字数は「〇〇〇〇〇」の5文字
  2. 緑も青も音読みです
  3. アクセサリーに緑青が浮いてくることがあります

以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。

「緑青」の読み方!正解は!?

正解は「ろくしょう」です!

「緑青(ろくしょう)」とは銅に浮いてくる錆びのことで、青みがかった緑色をしています。

銅像や仏像の青っぽい色や十円玉に出る青緑色の錆びも、緑青によるものです。

昭和の時代までは、緑青には毒性があるとされていましたが、実は毒性はないことがその後証明されました。

アクセサリーなどに緑青が出てしまった場合は、柔らかい布で拭くと除去できる場合があります。

しかし、再発を防ぐためには、専用のクリーナーでお手入れするのがオススメです。

最後はこの漢字!「潰走」

「潰走」は何と読むかご存知でしょうか?

「潰」の字はサンズイ編を取ると貴族の「貴(き)」になりますが「きそう」ではありません。

さて、何と読むかわかりますか?

「潰走」の読み方のヒントはこちら

  1. 読み方の文字数は4文字で「〇〇そう」です
  2. 散り散りに逃げていくさまを「潰走」といいます
  3. 「潰瘍(〇〇よう)」「潰滅(〇〇めつ)」の「潰」の字も同じ読み方です

以上の3つのヒントで考えてください。

「潰走」の読み方!正解は!?

正解は「かいそう」です!

「潰走(かいそう)」の「潰(かい)」は、訓読みで「潰(つぶ)れる」と読むため、「戦に負けて軍の形を潰し、散り散りに逃げていくさま」を潰走と呼んだのですね。

「敵を打ち負かして潰走させた」「軍は潰走して西へ東へと逃げて行った」などと使われます。

ちなみに「壊走(かいそう)」と書いても同じ意味で、「潰」も「壊」も、元の形がなくなって壊れてしまうことです。

また、戦いに敗れて逃げるという意味では「敗走」という言葉も使うことができます。

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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!