今日の難読漢字は
「守宮」
「会得」
「固唾」
「虎落笛」
「霜雪」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「守宮」
普段カタカナで表記することが多い、生物の漢字。
意外な漢字を使っているため、知らないと読めないものが多いですよね。
「守宮」
も、そのひとつ。
苗字では「守宮(もりみや)さん」と読むこともありますが、今回は生物の名前として考えてみてください。
「守宮」読み方のヒントは?
ヒントは、「や」から始まるひらがな3文字の爬虫類です。
カエルのような手の形をしていますが、指は5本。壁や天井などに張りついて移動し、素早く動きます。
また「守宮」は「しゅきゅう」と読むことができますが、これはこの生物の別称です。
もうわかりましたね?
「守宮」の読み方、正解は・・・
正解は……
「ヤモリ」
です!
ほかにも「家守」「矢守」「壁虎」と書いて、ヤモリと読む場合もあるようです。
ヤモリの漢字にはさまざまな由来がありますが、
「守宮」は、中国の後宮(后妃などが住む神殿)を守る生物からきたのだとか。
また「ヤモリが家にいると災いが起きない」という言い伝えがあるように、家を守る生物として「家守」と表記するようになったという説もあります。
見た目が似ていることから「イモリ」と一緒にされがちですが、イモリは両生類で水辺を中心に生活しています。
- 井守(イモリ)…井戸(水まわり)を守る、水辺の生物
- 守宮(ヤモリ)…後宮(家)を守る、陸地の生物
このように漢字に変換すると、ヤモリ・イモリを間違えずに覚えることができそうですね。
2つ目の漢字は「会得」
読んだことはあるはずなのに、パッと読み方を思い出せない漢字ってありますよね。
「会得」
「会社」「懇親会」など、日常でよく使われる「会」。
「納得」「獲得」のように、「得」という漢字もよく使われます。
さて、二つの漢字を合わせた「会得」は何と読むのでしょうか?
「かいとく」ではありませんよ!
「会得」読み方のヒントは?
会得には、「物事を十分に理解し、自分のものにすること」という意味があります。
類語としては、
「習得」
「修める」
などが挙げられます。
そろそろ思い出せましたか?
「会得」の読み方、正解は・・・
正解は……
「えとく」
です!
「船の操縦技術を会得するのに、1年以上を費やした。」
「海外留学を夢見て、はやい段階で英語を会得した。」のように使います。
「会」という漢字の読み方は、基本的には3種類。
- かい …「集会」「会合」など
- え …「一期一会」「会釈」など
- あ(う) …「会う」「会いたい」など
この漢字なんて読むんだっけ?という状態に陥ったときは、いろいろな読み方を試してみると思い出せるかもしれませんよ!
3つ目の漢字は「固唾」
なじみ深い漢字を並べた二字熟語でも、時折読み方がわからないものがあります。
「固唾」
もその一つ。
固い唾、と書くので思わず「かたつば」と読みたくなりますが、それは間違いです。
「固唾」読み方のヒントは?
「固唾」とは、緊張してぐっと息を止めているときに溜まる唾のことを指します。
慣用句として「固唾を呑む」の形で使われることが多いですね!
似た意味の慣用句に「手に汗握る」がありますよ。
「あのテニスの試合では、最後の一球まで勝負の行方がわからなかったから、誰もが固唾を呑んで見守った」
のように使います。
おわかりでしょうか?
「固唾」の読み方、正解は……
「固唾」の正解は……
「かたず」です!
飲み込み時にごくりと喉が鳴りそうな唾のことを、「固唾」と表現するんですよね。
ちなみに慣用句「固唾を呑む」の「呑む」も漢字に要注意。
近代文学などではその限りではありませんが、「固唾を飲む」は基本的に間違い。
正しくは「固唾を呑む」なので、うっかり変換ミスをしないように気をつけましょう!
4つ目の漢字は「虎落笛」
日常的に馴染みのあるシチュエーションでも、それを表す言葉は一般的ではないケースがあります。
「虎落笛」もその一つ。
聞き慣れない言葉ですが、きっと意味を知ったら「わかる!」となるはずですよ!
「虎落笛」読み方のヒントは?
「虎落笛」は、俳句の世界では季語としてよく知られているかもしれません。
ですが、俳句に親しくない人にとっては、おそらく初見の言葉ではないでしょうか?
「虎落笛」が指すのは、冬の季節。
冬の激しい風が柵や竹垣などを強く吹き付け、笛のような音を鳴らす様を表しています。
「とら」「おち」「ふえ」と読みたいところですが、
「〇〇〇ぶえ」と読みますよ。
「虎落笛」の読み方、正解は……
「虎落笛」の正解は……
「もがりぶえ」です!
「虎落」と書いて「もがり」と読むなんて意外ですよね。
「もがり」とは、竹を筋交いに組み合わせ、縄で縛った垣根のことを表します。
竹の垣根(虎落)が笛のように音を立てるから、「虎落笛」なのです。
ぜひ冬の日にこの音が聞こえたら、「虎落笛」という言葉を思い出してくださいね。
5つ目の漢字は「霜雪」
気象を表す言葉は、読み方が特殊なものが多くあります。
「霜雪」
もその一つ。
「しもゆき」と読むと思いきや……、正しい読み方は違います。
「霜雪」読み方のヒントは?
「霜雪」とは、文字通りしもとゆきを表します。
響きも字面も綺麗な言葉なので、文学作品にも頻出の表現ですよ。
読み方のヒントは、「霜」も「雪」もどちらも訓読みすること!
雪は「せつ」と訓読みしますね。
では「霜」は……?
「霜雪」の読み方、正解は……
「霜雪」の正解は……
「そうせつ」です!
「霜」の訓読みは「そう」と言うんですね。
「霜雪」のほかには「降霜」や「晩霜」などの熟語もあります。
また「霜雪」は、
冬の寒さを表現するだけでなく、歳を取って白くなった頭髪やヒゲを比喩する際にも用いられます。
「頭に霜雪をおく」と書くと、なんだか「白髪まじりの」と書くよりもオシャレな表現になりますね!
もちろん、小説や詩のなかでは用いてもよいですが、間違っても人に面と向かって言わないようにしましょう。
霜が降りる頃になったら、ぜひ「霜雪」を思い出してみてくださいね。
まとめ
今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?
ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆
最後までお読みいただきありがとうございました!