漢字読み講座

【今日の難読漢字】「弁える」「栗鼠」「浣熊」「預め」「客員」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「弁える」

「栗鼠」

「浣熊」

「預め」

「客員」

です!

さて、なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「弁える」です!

「弁える」

「弁論」「弁当」「大阪弁」など普段は「べん」と読むことが多い漢字ですが、この場合は一体なんと読むのでしょう。

実は日常的によく聞くあの言葉です。

「弁える」読み方のヒントは?

ヒントは、物事の違いを見分けたり道理を理解し、それにふさわしい態度をする様子に使われます。

類語は

「分別がある」

「節度を保つ」

などが挙げられます。

「弁える」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

 

「わきまえる」

です!

「若いのに礼儀を弁えていて素晴らしい」

「もっとTPOを弁えなさい」

のように使います。

実はもともと「弁」の漢字には「わきまえる」という意味はありませんでした。しかし「わきまえる」という意味の旧漢字「辨」が常用漢字にはないため、代用漢字として「弁」が使われました。

もともと「辨」だった言葉では「弁別」「弁明」「勘弁」などがあります。ちなみに「大阪弁」などの「弁」の旧漢字は「辯」で「のべる・話す」という意味です。

別の漢字が今では「弁」という同じ漢字になっていると思うと興味深いですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

2つ目の漢字は「栗鼠」です!

カタカナで表記することが多く、漢字になると読めないことが多い動物の漢字。

「栗鼠」

も、そんな漢字のひとつ。

動物園にもいる、小さくてかわいいあの動物ですよ!

「栗鼠」読み方のヒントは?

ヒントは、体形がネズミに似た哺乳類で、尾が長くふさふさの毛に覆われています。
森林に多く生息していて、木の上の移動が得意です。
栗やくるみなどの固い木の実でも、鋭い歯でカリカリっと食べちゃいます。

1つ1つの漢字をわけて、考えてみるとわかりやすいかもしれません。
「栗(くり)」を食べる「鼠(ねずみ)」と言えば…

もうわかりましたね?

「栗鼠」の読み方、正解は…

正解は……

 

「りす」

です!

漢語の「栗鼠(りっす)」の音変化で、「りす」と読みます。
また「くりねずみ」と読んでも間違いではなく、「くりねずみ」は「りす」の異名です。

また木登りが得意なので「きねずみ」と呼ばれることもあるのだとか。

リスを見かけた時には、漢字では「栗鼠」と書くというのを思い出してみてくださいね。

3つ目の漢字は「浣熊」です!

「熊」という字が入っているので、何かの動物の名前であることは想像できます。

「浣」の字は、どうしても「浣腸」が浮かんでしまいますが・・・

さあ、何と読むのでしょう?

 

 「浣熊」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① レッサーパンダに似た、小型の動物の名前です。

ヒント➁ 「熊」というよりタヌキに近い動物です。

 

「浣熊」の読み方の正解は・・・・?

 

正解は、「アライグマ」です!

 

「浣」の一文字で「洗う」と読むの?と疑問に思ってしまいますよね!

でも、「浣腸」という言葉があるとおり、お腹をきれいにするという意味がありますので「浣」は訓読みで「あらう」とも読みます。

アライグマは、タヌキと非常によく似ている動物ですが、タヌキとの違いは「長いふさふさとした、黒い横シマの尻尾」です。

手を洗うしぐさが可愛いアライグマ、漢字の表記は「浣熊」ではなく、イメージ通り「手洗熊」の方が良かったのに・・・と思うのは私だけでしょうか。

4つ目の漢字は「預め」です!

漢字クイズを出題させていただきます。

突然ですが、あなたは「預め」という漢字、読むことができますか?

「預金」の「預」という漢字が使われていますが、「よめ」と読んでしまってはいけません。

読めた方はかなりの漢字マスターかも。

読めなかった方はこの機会に新しい読みを知っていきませんか?

「預め」の読み方のヒントは?

そもそも「預」という漢字には「前もって」という意味があります。

そして同じような意味を表す漢字に「予定」の「予」というものがあります。

「預」と「予」、漢字の一部も同じですね。

そして大ヒントです。

「預め」は「予め」とも書きます。

お分かりになったでしょうか?

正解は…

正解は…

あらかじめ

でした!

「予」だけでなく「預」で表すこともあること、覚えていただけましたでしょうか?

漢字をすらすら読むためには「預め」勉強しておかなければなりません。

ひとつひとつ、楽しみながら着実に学んでいきましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

5つ目の漢字は「客員」です!

「客員」を何と読むかご存知でしょうか?

「きゃくいん」と読んでいる方が多いかも知れませんね。

「きゃくいん」と読むのは慣用読みで、間違えて読む人が多いため許容された読み方です。

それでは、正しい読み方は?

「客員」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 組織や団体で、正規の成員ではなく客分として迎えられた人のこと
  3. 「客員教授」「客員研究員」などと使われます

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「客員」の読み方!正解は!?

正解は「かくいん」です!

普段何気なく読んでいる漢字の中には、間違えて読んでいる漢字がたくさんあります。

「客員」もその1つですね。

冒頭でも述べましたが「きゃくいん」と読むのは慣用読みで、正しくは「かくいん」と読みます。

「客」を「かく」と読む熟語としては、他に「刺客(しかく)」などがあります。

これも「しきゃく」と間違えて読んでいる人がいるかも知れませんね。

間違えていた人は、この機会に「客員(かくいん)」「刺客(しかく)」と、覚えておきましょう。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!