漢字読み講座

【今日の難読漢字】「喧しい」「号ぶ」「空者」「竹節虫」「快哉」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「喧しい」

「号ぶ」

「空者」

「竹節虫」

「快哉」

です!

さて、なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「喧しい」です!

「喧」という漢字は「喧嘩(けんか)」「喧噪(けんそう)」というように、「けん」という音読みがあります。

しかし、実はこの漢字には「喧しい」と書いて訓読みをさせることがあるのを知っていますか。

主には古文で用いられますが、たまにおじいちゃんおばあちゃんが使ったりする言葉です。

1.「喧しい」読み方のヒントは?

ヒントは、「喧」という漢字は「ピーチクパーチク、うるさい!」という意味を表していることです。

大勢の人が集まってしゃべっている時のうるささをイメージしてください。

2.「喧しい」の読み方、正解は…

正解は、

「かまびすしい」

です!

実際に大きな音がうるさいという場面で使われることが主流です。

しかし、「結婚しないと世間がうるさいから」というような場面での「うるさい」にも使われることがあります。

古い小説などにはよく出てくる漢字です。

1つの教養として覚えておくといいですね!

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

2つ目の漢字は「号ぶ」です!

「号ぶ」

「信号」「記号」などのイメージから「ごうぶ」と読んでしまった人はいませんか?

でも送り仮名に「ぶ」をつけた時の「号」には別の読み方があります。

「号ぶ」読み方のヒントは?

ヒントは、大声を発する時、大きな声で呼ぶ時に使います。

類語は

「喚く」

「怒鳴る」

などが挙げられます。

「号ぶ」の読み方、正解は・・・

 

正解は・・・

 

 

「さけぶ」

です!

「号」の字を見ると上に「口」という字がありますよね。

つまりもともと「号」は大きな声で泣く・叫ぶ様子を表す言葉だったのです。

そのため「さけぶ」という意味で「号」を使った言葉はたくさんあります。

「号泣(ごうきゅう)」は大きな声をあげて激しく泣く様子。

「怒号(どごう)」は怒って号ぶ様子。

「号令(ごうれい)」も大きな声で大勢に指示をする言葉です。

他にも同じ「さけぶ」という読み方の漢字と合わせ「叫号(きょうごう・きゅうごうと読む場合もあり)」という言葉もあります。

「号」は大きな声をあげることですが、「叫」は甲高い声を張り上げること。

同じ「さけぶ」という漢字でも、音の高さの違いがあるのが面白いですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

3つ目の漢字は「空者」です!

漢字クイズのお時間です。

今回ご紹介するのは「空者」という漢字です。

タクシーの表示で良く目にする「空車」に引っ張られて「くうしゃ」「くうじゃ」のように読んでしまいがちですが、実はこの漢字の本当の読み方は全く違います。

あなたは読むことができますか?

「空者」の読み方のヒントは?

まずここでお伝えしておきたいのは、「空」を普通に読もうとしていては答えにたどり着けないということ。

「そら」でも「くう」でも「から」でもありません。

「空者」は、中身がしっかりしていない人や愚か者のことを指す言葉です。

あまりよく使う言葉ではありませんが、考えてみてください。

正解は…

正解は…

うつけもの

でした!

若き日の織田信長は、そのあまりの奇特さに「大うつけ」と呼ばれたそうです。

ここまでひどい言われようでしたが、実は人々を欺くために愚かな行動をとっていたという説もあるんだとか。

本当にそうだったとすると、騙されていた人々の方が「うつけもの」だったことになりますね。

真相は本人のみぞ知る…。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

4つ目の漢字は「竹節虫」です!

昆虫は、「節足動物」に分類されていることからも、「足に節ができている」生き物ですよね。

 

今回の漢字は「竹のような節の虫」・・・。

私は昆虫が大の苦手で想像するのも嫌なんですが、たいがいの昆虫の足は細くて節ができていて、まさに「竹のような節」と表現できるものと思っています。

 

そのため、「竹節虫」と言われても、ほとんど全ての昆虫が当てはまりそうですが、いかがでしょうか?

 

次のヒントを見ながら、特定の昆虫に絞っていきましょう!

 

「竹節虫」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 名前に数字が入っています。

ヒント② 「〇〇〇〇」の4文字です。

ヒント③ 見た目は、木の枝や細い竹そのもの!

 

「竹節虫」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ななふし」です!

 

そのまま「七節」という漢字でも表記されますが、この「七」は足が7本あるということではなく、単純に「たくさん」という意味で使われているそうです。

 

見た目は、まさに細い木の枝や竹の枝そのもの。森の中で葉っぱの上にいたとしても、何ら違和感もなく、見つけるのも困難な姿形をしています。

 

でも驚くのはその大きさ・・・。昆虫というからには、せいぜい数センチ程度だと思っていましたが、世界には50cmほどにもなる超大型の木の枝、もとい「竹節虫」がいるようで、そんなのが森にいるとしたら怖すぎます・・・。

 

自然と共存していた頃の古代の人間って、いろんな意味で尊敬してしまいます。

5つ目の漢字は「快哉」です!

「快哉」の読み方をご存じでしょうか?

パッと見たイメージだと「かいや」と読みそうになりますが、それは間違い。

「快」も「哉」も、決して難しい字ではありませんが、熟語になると読めない方が多いかも知れません。

さて、あなたには読むことができますか?

「快哉」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です。
  2. 胸がすくほど愉快なこと、うれしくて思わず声が出ることといった意味。
  3. 「大会で優勝して快哉を叫ぶ」「見事な勝利が快哉を呼ぶ」のように使います。

以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。

「快哉」の読み方!正解は!?

正解は「かいさい」です!

「快」を「かい」と読むのは簡単ですが「哉」を「さい」と読む方は、少し難しかったかも知れません。

「快哉」と似た言葉に「喝采」がありますが、意味が少し違います。

「快哉」が胸がすくほど愉快なことであるのに対して、「喝采」は拍手したり大声で歓声を浴びせることです。

なので「快哉を呼ぶ」は正しい使い方ですが、「喝采を呼ぶ」という使い方は間違い。

「喝采」は、送る方であって送る側には使いません。

よく似ているので注意が必要ですね。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!