漢字読み講座

【今日の難読漢字】「愛猫」「白粉」「嘗て」「逆上せる」「御神籤」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「愛猫」

「白粉」

「嘗て」

「逆上せる」

「御神籤」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「愛猫」です!

今や3世帯に1世帯がペットと暮らしているとのこと。
そのなかでもなんと、猫との生活を選ぶ人の割合は4割弱との統計が出ています。

……という雑談はさておき、

じまんのウチの子を自慢するとき、

「愛猫」と言いますよね。

この漢字、正しく読めていますか?
ついつい「あいねこ」と読みたくなってしまいますが、本当は違うんです!

「愛猫」読み方のヒントは?

「愛猫」のヒントは、ずばり「猫」の漢字のつくりに注目すること

「猫」はけものへんに「苗」がついた字ですね。
「苗」は音読みでなんと読むでしょうか?

それを思い出せたら「愛猫」もバッチリ読めると思います。

ちなみに「愛息子」を「まなむすこ」と読みますが、今回は「あい〇〇〇」でOKです。

「愛猫」の読み方、正解は……

「愛猫」の読み方、正解は……

「あいびょう」です!

読めましたか?

ワンちゃんが大好きな人のことを「愛犬家(あいけんか)」と言います。
そのため「犬(ケン)」の音読みに合わせると、「愛猫家」も「あいびょうか」と読むのが正しいのです。

……とはいえ「あいねこ」「あいねこか」と言ったほうがわかりやすいのも事実。

もしかしたら、今後は「あいねこ」読みが認められることもあるかもしれませんね!

2つ目の漢字は「白粉」です!

単純に「白い粉」と書く「白粉」。

「白い粉」と、送り仮名をつけるだけで、何だかすごく危ない物のような気がするのは私だけでしょうか・・・。

 

この怪しい香りがプンプンする「白粉」ですが、正しい読み方をすれば納得のものなのですが、分かりますか?

 

食べ物に使われる粉はいくつかありますが、どれも白い粉なので、小麦粉や薄力粉などの「〇〇粉」とも予想できますが、どうでしょうか。

 

ヒントも参考にしながら考えてみてください!

 

「白粉」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① 食品である小麦粉のような「〇〇粉」ではありません。

ヒント② 「お〇〇〇」の4文字です。

ヒント③ 昔の女性にとっては必需品です!

 

「白粉」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「おしろい」です!

 

「おしろい」?と思われた方、そもそも「白粉」ってご存じでしょうか?

 

「白粉」とは、いわゆる昔の「ファンデーション」のことです。

よく歌舞伎や時代劇などで、役者さんが顔を真っ白に塗っているのを見たことがあると思いますが、あれが「白粉」です。

 

本来は、昔の女性が顔や首筋などに塗布して肌を色白に見せるために使用する化粧品なんですが、歌舞伎や舞台劇などでは舞台映えするように男性も塗ったりしていますね。

 

日本では、7世紀ごろに中国から「はらや」といった「白粉」が伝来していたそうですが、昔の「白粉」には鉛白が使用されていた時代もあり、鉛中毒で胃腸病や神経麻痺になってしまった例もあるんだとか。

 

改良に改良を重ね、現代にまで受け継がれてきたこの「白粉」、いつの時代も美を追求する女性のパワーには感服します。

3つ目の漢字は「嘗て」です!

今回の難読漢字クイズで出題させていただくのはこちらの漢字です!

「嘗て」という漢字、読むことができますか?

なんだか読めそうで読めない漢字ですね。
あなたは読むことができますでしょうか?

「嘗て」の読み方のヒントは?

漢字そのものについてのヒントを出すのは非常に難しいので、この読みの用例をいくつかご紹介します。
「ここは嘗て海だった」
「未だ嘗てない快挙だ」
「嘗ての面影を残している」
全て読みも意味も同じです。分かりましたか?

正解は…

正解は…

かつて

でした!

「かつて」という言葉自体はよく使われますが、漢字で書いたことのある人は少ないのではないでしょうか。
ちなみに、「嘗める」と書いて「なめる」と読みます。
「臥薪嘗胆」(苦労して仇をうつという意味の故事成語)の「嘗」です。
「舐める」と意味は同じですが、読み方が難しいのでたまに漢字クイズで出題されることも。
「嘗て」よく使われていたこれらの読み、ぜひこの機会に覚えてみてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!

4つ目の漢字は「逆上せる」です!

「逆上せる」と書いてなんと読むか分かりますか?

「逆上」だけだと、(ぎゃくじょう)ですが「せる」と送り仮名が付くと読み方は全然変わってきます。

ちょっと難しいので、ヒントをひとつ。

お風呂などでよく「逆上せる」人が居ます!

さて、ヒントになりましたでしょうか?

「逆上せる」読み方のヒントは?

実はお風呂だけでなく、夏の暑い日にも逆上せます。

そして理性を失うほど夢中になることも「逆上せる」と言います。

アイドルやギャンブルなど、ついのめり込んでしまい

逆上せて上がってしまう人は後で後悔することも……!?

とにかく、頭に血がのぼってぼーっとしている様子を「逆上せる」と言います。

「逆上せる」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇せる」です!

さあ、もうわかりましたか?

「逆上せる」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「のぼせる」

です!

 

温泉に行くと、ついお湯に浸かり過ぎて逆上せたり、湯あたりしたり…。

何事もバランスよくほどほどが一番ですね!

ぜひ、読み方も覚えておきましょう。

5つ目の漢字は「御神籤」です!

「御神籤」

 

「神」が真ん中に入る

なんだか厳かさを感じるこの漢字。

 

さて、何て読むでしょう?

 

 

「御神籤」読み方のヒント!

 

「御神籤」は、実はとても身近なもの。

 

みなさんも一度は体験しているものだと思います。

その結果に一喜一憂してしまう人も…

 

さあ、あなたはなんと読みましたか?

 

 

「御神籤」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「おみくじ」

です!

 

御神籤は、

「神社や寺で引くことができるくじ」のこと。

 

みなさんも一度は経験があるであろう、

細長い紙に占いの結果が書かれているくじのことです。

 

結果に一喜一憂したり、悪い結果だと結んで帰ったり、

色々思い出があるのではないでしょうか。

 

「御」は尊敬語としてつけられる言葉で、

「お箸」「お金」などと同じ使い方でつけられています。

 

ということは「神籤」だけだと「みくじ」と読むのです。

なんだか100円程度で引けるとは思えない威厳のある漢字ですよね。

 

ちなみに正しい運勢の順番を知っていますか?

 

正しくは

大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶

なのだとか。

 

大吉の次が中吉と思っている人が多いのではないでしょうか。

漢字の読み方のついでに覚えておきましょう!

 

 

初詣や社寺へ参拝するたびに引いていたけれど、

漢字は知らなかった…という方。

ぜひこれを機に漢字を覚えてくださいね!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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flower
とにかく本が好きです!