今回は「一見」「追従」「名代」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「一見」
「一見」の読み方をご存じでしょうか?
「いっけん」と読まれることが多いのですが、今回は「いっけん」以外の読み方を正解とします。
普段の生活でよく耳にする言葉ですよ…
さて、あなたには正しく読むことができますか?
「一見」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 料理屋などで初めてのお客さんのこと
- 「一見さんお断り」などと使われます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「一見」の読み方!正解は!?
正解は「いちげん」です!
料理屋や旅館などに初めて入ること、またはその客のことを「一見(いちげん)」といいます。
「一見さんお断り」というフレーズは、多くの方が耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「一見さんお断り」とは、初めての人はお店に入れないという意味です。
京都の高級店では、店内でトラブルが起きないように一見の客をお断りしているお店があります。
では、初めての人がお店に入るにはどうすればよいのでしょうか?
最も良い方法は、そのお店に通っている知り合いに紹介してもらうことです。
万一トラブルを起こしたら紹介者に責任が行く仕組みになっているので、お店に入れてもらうことができます。
高級店に入るのは、なかなかハードルが高いようですね。
2問目はこの漢字!「追従」
「追従」の読み方をご存じでしょうか?
「ついじゅう」と読む方が多いと思いますが、「ついじゅう」は慣用読み。
慣用読みとは、誤読などによって間違った読み方が定着して、広く用いられるようになった読み方のことです。
では「追従」の本来の読み方は…
あなたにはわかりますか?
「追従」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です
- 他人に気に入られるように、こびへつらうこと
- 得意客に追従しておべっかを言う
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「追従」の読み方!正解は!?
正解は「ついしょう」です!
冒頭でお伝えしたように、本来は「ついしょう」と読んでいたのが時代を経て「ついじゅう」という読みに変化しています。
現代ではほとんどの方が「ついじゅう」と読んでいるでしょう。
意味も多少違ってきたようです。
- 追従(ついしょう):他人に気に入られるようにこびへつらう。おべっかを使うこと
- 追従(ついじゅう):相手に従ってついていくこと。言われるままに従うこと
若干意味合いが違うため、注意しましょう。
最後はこの漢字!「名代」
「名代」の読み方をご存じでしょうか?
「なだい」や「なしろ」とも読めますが、今回はもうひとつの読み方を正解とします。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「名代」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
- 意味は、だれかの代理をつとめることです
- 「部長が都合により欠席したため、私が名代として参加しました」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「名代」の読み方!正解は?
正解は「みょうだい」です!
漢字自体は小学校で習うごく簡単な字ですが、日常的にはあまり使われない言葉なので、意外と難しかったかも知れません。
「名」の字には「な・めい・みょう」といった読み方が、「代」の字には「だい・しろ・か(わる)」といった読み方があります。
「めいだい」と間違えて読んでしまいやすいので、注意しましょう。
「名代」には以下の3つの読み方があり、それぞれに意味が異なります。
- みょうだい:だれかの代理をつとめること
- なだい:名を知られている、評判が高いこと
- なしろ:大化の改新以前の皇室の私有民のこと
また「名代(みょうだい)」の類義語には「代理」「代理人」「代役」「替え」などがあります。