漢字読み講座

【今日の難読漢字】「天鵞絨」「鐘楼」「芬蘭」「波斯」「訛る」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「天鵞絨」

「鐘楼」

「芬蘭」

「波斯」

「訛る」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「天鵞絨」です!

「天鵞絨」、これは難しい・・・。

 

1文字目は簡単ですが、3文字目の「絨」はかろうじて「絨毯(じゅうたん)」の「絨」と分かるレベルなのに、真ん中の「鵞」っていったい何者!?

もちろん、漢字検定1級の難読漢字です。

 

これは、鳥の上に我と書く「鵞」という字で、訓読みは「ガチョウ」です。

 

ということは、「天にいるガチョウの絨毯」、という意味になりそうですが、正解はどうでしょうか?

 

ヒントを参考に考えてみましょう!

 

「天鵞絨」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 字のごとく、とにかく高級な織物です。

ヒント➁ 別名はベルベットともいいます。

ヒント③ 「ビ〇〇ド」の4文字です。

 

「天鵞絨」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ビロード」です!

 

「ビロード」って、皆さんご存じでしょうか?

 

とにかく肌ざわりが良い、なんだか高級な織物というイメージはあるものの、いざ説明するとなると難しいですよね。

 

「ビロード」とは、添毛(てんもう)と呼ばれる織物の一つで、織る面に対して輪を出して羽毛のような仕組みになる織物のことです。

 

「ビロード」とはポルトガル語やスペイン語の「べルード」が訛ったもので、まさに漢字が示しているとおり「白い天の鳥」という意味があるそうです。

 

発祥地や起源は定かではない高級な織物、女性ならばパーティーなどにビロードのドレスを着て行ったらテンション上がりますね!

2つ目の漢字は「鐘楼」です!

大晦日、お寺から新年へのカウントダウンとして「鐘」がつかれますが、今回の漢字はそんな「鐘」と「楼」から成る「鐘楼」です。

 

「鐘」はイメージがつきますが、「楼」はどんな意味がある漢字がご存じでしょうか?

 

「楼」は、「二階建ての建物」を意味し、イメージしやすいものといえば「やぐら」です。

 

ということは、「二階建ての建物にある鐘」ということでしょうか??

 

余計分からなくなってしまいましたね・・・。

 

ここはヒントを見ながら一緒に考えていきましょう!

 

「鐘楼」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇〇〇〇」の5文字です。

ヒント② 「楼」がつく言葉は、他に「高楼」や「山楼」などがあります。

ヒント③ 「鐘」の部分は「かね」とは読みません。

 

「鐘楼」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「しょうろう」です!

 

ちなみに、「鐘楼」は「しゅろう」とも読みますので覚えておきましょう。

 

「鐘楼」とは、そのまま「二階建ての建物にある鐘」というよりも、もっと単純に「鐘が備え付けられている建物」が正解に近いニュアンスです。

 

「鐘」と一口に言っても、お寺などにある「鐘」なのか、西洋のチャペルにあるような「鐘」なのかで随分イメージが変わりますが、どちらの「鐘」も建物に備え付けられているものですよね?

 

広義ではチャペルなども「鐘楼」となりますが、お寺とチャペルが同じ「鐘楼」のジャンルって何だか面白いですね。

3つ目の漢字は「芬蘭」です!

「芬蘭」と書いて、なんと読むか分かりますか?

(ぶんらん)じゃありません。
2文字目から花の名前のようにも見えますが、今回は花とはあまり関係のないかもしれません。
さあ、なんと読むでしょう?

「芬蘭」読み方のヒントは?

海外の地名です!
海外の地名ということで、いわゆる当て字であるため、漢字の意味というよりも、漢字自体が持つ読み方のほうがヒントになるかもしれません。

「芬蘭」読み方のもうひとつのヒントは?

地名というか、国の名前です!
パッと見の読み方が、実がだいぶ近いかもしれません!ここはもう勢いでそれっぽい国を言ってみると意外とそのとおりかも…?

「芬蘭」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「フィンランド」
です!

スカンジナビア半島の根本のほう、いわゆる「北欧」の国の1つですね。高福祉の穏やかな国というイメージで、映画「かもめ食堂」の舞台ともなりました。

今ではすっかりブームとなったサウナの発祥の地でもあります。最近は温浴施設のサウナでもよく「ロウリュサービス」が行われています。熱したサウナストーンにアロマ水をかけて蒸気を発生させるこの「ロウリュ」、もちろんフィンランド語です。

そしてあのトナカイがひくソリにのってプレゼントを配るサンタクロースがいるのもフィンランド。まさに夢の国ですね。

4つ目の漢字は「波斯」です!

「波斯」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(はざん)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

 

「波斯」読み方のヒントは?

ヒントは海外の地名で4文字です。
海外の地名ということで当て字かと思われるかもしれませんが、
なんと当て字ではないので注意が必要ですね。

 

「波斯」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「ペ」です!
現在のイランを表すヨーロッパ側の古い呼称です。
ここまでのヒントで、だいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

 

「波斯」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「ペルシア」
です!

 

漢名が波斯(はし)であったことから、現在はそのままペルシアやペルシャと読むようになりました。
ペルシアは現在のイランのことで、大変長い歴史と豊かな文化を持つ国です。
パッと思いつくのが超高級で有名なペルシャ絨毯でしょうか。

 

ペルシャ絨毯は世界三大財産のひとつと言われているそうで、なるほど納得ですね。ちなみに他は金と宝石だそうです。
またネコ好きの方はペルシャ猫が思いつくでしょう。イランを原産とする品種で、長い毛と短い手足に大きな目、
丸っこくてずんぐりとしたルックスはとても愛嬌があります。
また性格も温和であまり鳴かないなど、大変人気のある品種です。

5つ目の漢字は「訛る」です!

「訛る」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんとなくでわかる時もありますが、頭の中で標準語に変換しながら聞くので、訛りがきつい人に早口で言われると、訳が分からなくなることがあります。

人前で話す時は、みんなできるだけ「訛り」が出ないように気を付けていると思います。

さて、「訛る」と書いてなんと読むでしょうか?

「訛る」読み方のヒントは?

地方によって、発音やアクセント、地域独特の言い回しの事を「訛る・訛り」といいます。

同じ言葉でもイントネーションが違ったり、アクセントが違うだけで意味が分からない時も。

特に訛りをそのまま文字で書いていると、何を意味しているのかわからないです。

しかし、同じ地方の人と集まる時はその「訛り」にどこかホッとします。

そして方言もまた訛りのひとつです。

青森の人はびっくりした時に「どってん」というそうですが、これも知っていないと驚きます。

愛知の人は一番初めの事を「どしょっぱつ」というそうです。

どちらもイントネーションあっての方言ですね。

でもきっと本人たちは、方言だとは思っていないと思います。

さて、もうわかりましたか?

「訛る」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「なまる」

です!

 

少しの時間でも実家に居れば、すぐに訛ってしまいます。

ぜひ、覚えておきましょう。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!