漢字読み講座

【今日の難読漢字】「贔屓」「御弾き」「萎む」「諫める」「頭取」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「贔屓」

「御弾き」

「萎む」

「諫める」

「頭取」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「贔屓」です!

贔屓」と書いて、なんと読むか分かりますか?

合計4つもの「貝」が付く、貝ばかりの漢字です。

「贔」という字は、昔は貝がお金の役割を果たしていたので、

お金を持てば持つほど背負う力が必要になりました。

「屓」は鼻息を荒くするという意味です。

このふたつが合わさって、3つの貝(お金)を背負い、

鼻息を荒くなるまで力を入れるという意味でした。

今では特定の人の縁の下の力持ちという意味になり、

誰かに力を入れる様子を「贔屓というのだとか。

「贔屓」読み方のヒントは?

口に出してよく使う言葉だけど、書くことはあまりないと思います。

最近ではよく言われている「推し」も、

まずは「贔屓」から始まるのではないでしょうか?

ご贔屓されるとなんだか嬉しいですよね。

特別扱いのような感じです。

贔屓されるために頑張るのも、ひとつの生き方ではないでしょうか?

「贔屓」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇」です。

さあ、もうわかりましたか?

「贔屓」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「ひいき」

です!

贔屓目に見る(ひいきめにみる)や

依怙贔屓(えこひいき)なんて言葉も存在します。

ぜひ、覚えておきましょう。

2つ目の漢字は「御弾き」です!

「御弾き」って何て読むか分かりますか?

(おひき)ではありません。

 

「弾く」の読み方には(ひく)の他にもう一つの読み方があります。

知っていれば簡単です。

 

ひらがな4文字のおもちゃの名前です。

 

”〇〇〇〇”

 

さあ、一体何と読むのでしょうか?

「御弾き」の読み方のヒントは?

色とりどりの小さい玉で、ガラス製や陶製のものがあります。

また、これを指先ではじいて当てたものを取り合う遊びのことです。

 

何と読むか分かりましたか?

 

「御弾き」の読み方、正解は……

正解は……

 

「おはじき」

 

です!

 

おはじきは奈良時代に中国から伝わったと言われています。

平安時代では宮中でも遊ばれていました。当時は小石、貝殻、木の実などで同様の遊び方をしていました。

ガラス製のおはじきができたのは明治時代後期、第二次世界大戦後にはプラスチック製のおはじきができました。

 

おはじきは指ではじいて遊ぶ以外にも、おはじきを倒れるまで積みあげていく「おはじき積み」や積み上げたおはじきを倒さないように抜いていく「おはじき倒し」などの遊び方があります。

 

現在ではインテリアとしても使われています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

3つ目の漢字は「萎む」です!

「萎む」の読み方をご存じでしょうか?

「なむ」と読むのは間違いですよ。

「萎える」と書くと「なえる」と読みますが、「萎む」には違った読み方があります。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「萎む」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇む」の3文字です。
  2. 花が「咲く」の反対を意味する言葉。
  3. 「空気が抜けて風船が萎んでしまった」のように使います。

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「萎む」の読み方!正解は!?

正解は「しぼむ」です。

花が生気を失ってしおれてしまうことや、ヒントで紹介したように、風船のように膨らんでいたものが小さくなることも「萎む」と表現します。

夢や希望に向かってふくらんでいた気持ちが萎えることも「萎む」と言ったりしますね。

「萎」という漢字を使った言葉には他に「萎縮(いしゅく)」「萎(な)える」「萎(しお)れる」「萎(しな)びる」などがあり、いずれも元気を失ってしまうイメージです。

4つ目の漢字は「諫める」です!

「諫める」の読み方をご存じでしょうか?

「かんめる」と読むのは間違いですよ。

「諫」という字は「諫言(かんげん)」「諫争(かんそう)」のように「かん」と読むこともできますが、そちらは音読みです。

今回は送り仮名がついているので、訓読みでお答えくださいね。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「諫める」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇める」の4文字
  2. 立場が目上の人の間違いを改めるように忠告すること
  3. 最近お酒を飲み過ぎる父を諫めた

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「諫める」の読み方!正解は!?

正解は「いさめる」です!

意味は主に、目上の人の間違いや悪い点を改めるよう忠告することを言います。

同僚のように立場が同じ人に対しても使うことができますが、同じ立場や目下の人に使う場合は「たしなめる」や「さとす」という言葉を使った方が適切でしょう。

同義語としては「諫言」があり、意味は「目上の人に忠告すること」なので「いさめる」と全く同じですね。

また、類義語には「意見」「注意」「苦言」などがあります。

5つ目の漢字は「頭取」です!

「頭取」の読み方をご存じでしょうか?

まさか「とうしゅ」なんて読んでいませんよね。

正しく読めないと、大人としてちょっと恥ずかしいかも知れません。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「頭取」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 音頭を取ったり、集団をまとめたりする人のこと
  3. 銀行のトップも「頭取」と呼びます

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「頭取」の読み方!正解は!?

正解は「とうどり」です!

ヒントに紹介しましたが、銀行のトップを「頭取(とうどり)」と呼ぶのは、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

明治2年(1869年)に「為替会社」と呼ばれる今の銀行の前身が設立された際に、出資者の取りまとめを行う代表者を「頭取(とうどり)」と呼んだのが、始まりといわれています。

では語源はというと、雅楽で最初に演奏する人を「音頭取り」と呼ぶことから、集団をまとめたり音頭を取ったりする人のことを「頭取」と呼ぶようになったということです。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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