漢字読み講座

「塔頭」 日本人なら覚えておきたい!「とうず」とは読みません。

本日の難読漢字クイズは「塔頭」です。

日本人なら知っておきたい言葉ですよ。

早速ヒントを見てみましょう。

「塔頭」の読み方のヒントは?

1.「塔頭」をひらがなにすると「〇っ〇ゅ〇」になります。

2.古い建物が好きな人は知っているかもしれません。

3.『阿弥陀院というのは、法隆寺の塔頭の一つで、』中谷宇吉郎「壁画模写」より引用

4.「塔頭」は、大きな寺院で見られます。

正解は…

正解は「たっちゅう」でした! 「塔中」と書いても正解です。

「塔頭」は、禅宗の本寺境内にあります。

「塔」の音読みは「トウ」、訓読みはありません。

通常は「タッ」とは読みませんが、「塔」はもともと「タフ」という音をもとにした形声文字なので「塔頭(たっちゅう)」と読めます。

禅宗では、本寺は高僧のお墓で、弟子たちがお墓を守るために建てた庵を「塔頭」と呼びます。この弟子たちには、昔の戦国武将も含まれます。

たとえば京都の大徳寺には、黒田家ゆかりの龍光院、毛利家と小早川家ゆかりの黄梅院など、20あまりの「塔頭」が建てられています。

また、同じく京都の東福寺には25の塔頭、妙心寺にはなんと46もの塔頭が立ち並んでいます。

塔頭には茶室や山水の庭が併設されてるケースが多いのだそう。機会があればぜひ見てみたいですね!

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イシカワマキコ
イシカワマキコです。日本語の奥深さが好きです! よろしくお願いします。