今回は「晦渋」「素見す」「啜る」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「晦渋」
「晦渋」読み方のヒントは?
鳴き声が「ガオー」の生き物といえば…?
「晦」を読むヒントは字の形が似ている「海」になります。
「晦渋」の読み方、正解は…
「かいじゅう」と読みます。
怪獣ではありませんよ!
「言葉や文章がむずかしく意味がわかりにくいこと」を意味します。
どういうときに使われるのでしょうか?
その意味の通り、「晦渋な文章」「晦渋な表現」というように使われます。
難しい言葉や文章でつづられた小説は、一文を理解するのにも苦労しますよね。
純文学の最高峰のひとつ、芥川賞の受賞作品なんかはその典型例ではないでしょうか。
明治時代の古い言葉や、このサイトで取り上げているような難読漢字も良い例です。
最近では難しめの文章は避けられがちで、やたらと分かりやすい文章が好まれる傾向がありますが、昔は逆でした。
むしろ、堅く、難しそうに見えるほど価値があったのです。
普通の動詞や接続詞さえ漢字で表記され、それだけでも読みにくいものでした。
「晦渋」は時代の流れを感じさせる言葉といえるでしょう。
2問目はこの漢字!「素見す」
「素見す」の読み方をご存知でしょうか?
「すみす」と読んでしまいそうになりますが、それは間違いです。
「素」も「見」も小学校で習う簡単な漢字なのに、読めそうで読めないという方が多いのでは?
さて、あなたには読むことができますか?
「素見す」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇す」の3文字です
- お店で何も買わずに見てるだけの人のこと
- 「冷」という漢字を使って書く場合も
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「素見す」の読み方!正解は!?
正解は「ひやかす」です!
意味は、何も買う気がないのに、見て回ったり値段をたずねたりする人のことです。
また、ヒントで紹介したように「冷」の字を使って「冷やかし」と書く場合もあります。
ただし「冷やかし」と書く場合は、お店で見て回る意味だけではなく「からかう」という意味にも使われる点が異なりますね。
「ひやかす」の語源は、江戸時代に紙漉(かみすき)の業者が、紙の原材料を水で冷やす間に吉原見物をしたことだと言われています。
最後はこの漢字!「啜る」
「綴る」と書いて、なんと読むか分かりますか?
今はネットの普及により、あまり使われなくなっている言葉かもしれません。
しかし、この記事も「綴る」という意味にふさわしい漢字なのです。
なんとなく意味はわかりましたか?
「綴る」読み方のヒントは?
「綴る」という言葉は、つなぎあわせる、とじあわせる、言葉を繋げて文章を作るという意味があり、
バラバラの物をひとつにまとめるという事です。
幼い頃、お母さんに手紙を書いたり、日記を書いたりした事はありませんか?
それも「綴る」という事です。
袖のほころびを綴るなんて言葉もありますが、現在ではそこまでして同じ服を着続ける人も少なくなりました。
しかし一方で、ほころびを可愛く刺繍や柄のように綴り、
物を大事にし、丁寧に日々の生活を紡いでいく。
なんていうスローライフも人気ですね!
さて、長くなりましたが読み方はなんとなくわかりましたか?
「綴る」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇る」です!
さあ、もうわかりましたか?
「綴る」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「つづる」
です!
丁寧な暮らしをする自分に憧れて、日記をつけるものの三日坊主なんてことも。
ぜひ、覚えておきましょう。