今日の難解漢字は、
「紗」
「小母さん」
「無辜」
「明礬」
「雲母坂」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「紗」です!
糸へんに「少」で「紗」と書く漢字。
難読漢字かな?と思う方も多いのではないでしょうか?
「紗」は、「さ」や「しゃ」と読むことは大部分の人が知っていますよね。
「紗子(さえこ)」「美紗(みさ)」など女性の名前にも好んで使われるので、何だか素敵なイメージがある漢字です。
ただ、一文字で読んで意味が通じる訓読みの読み方があるのは、知らない人の方が多いはず!
何と読むのか、さっそく見ていきましょう!
「紗」の読み方のヒントとは・・・?
「紗」という漢字を使った熟語には、次のようなものがあります。
- 更紗(さらさ)・・・木綿生地に花や鳥、人などの様々な文様を色鮮やかに染め出した織物のこと。ペルシャ更紗、インド更紗などがあります。
- 羅紗(らしゃ)・・・紡毛糸を使った厚手の毛織物のこと。保温性と耐久性に優れているので軍服やコートなどに使われていました。
- 袱紗(ふくさ)・・・ご祝儀などの進物を手渡す際に包む絹布のこと。
これを読んでわかる通り、「紗」には「織物」の意味があるようですね。
しかも「糸へん」に「少ない」と書くので、厚手ではなさそうです。
読み方はひらがなで「〇〇ぎぬ」の4文字ですよ。
もう分かりましたよね?
「紗」の読み方の答えは・・・
正解は、「うすぎぬ」でした!
「紗(うすぎぬ)」は、軽くて薄い織物を意味します。
目が粗く織られていて、蚊帳や夏羽織などに使われていた布です。
貴品がある古風なイメージがある漢字として、女の子の名づけに人気の漢字です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2つ目の漢字は「小母さん」です!
「小母さん」と書いて、なんと読むか分かりますか?
小さいお母さんと書いていても、もちろん読み方は(おかあさん)ではありません。
そして(しょうぼさん)(こぼさん)でもありません。
その辺に居る、あの人の事です!
ちなみに小父さんも居ますよ!
さて、「小母さん」と書いてなんと読むでしょうか?
「小母さん」読み方のヒントは?
最大のヒントは「年配の女の人」です。
もっといえば、親類以外の年配の女の人の事を「小母さん」といいます。
最近の女の人はいつまでも若く見えるので、どこからが年配の女の人なのかわかりませんが、一般的に見て40代からは「小母さん」に当たるのではないでしょうか?
最近では寿命も延びており、どこから「おばあさん」と言うのかも不明です。
ちなみに、両親の兄や姉に当たる人は「伯母さん」と書き、
両親の弟や妹に当たる人は「叔母さん」と書きます。
普段使っている言葉なのに、書くとなれば結構ややこしいですね。
「小母さん」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇さん」です。
さて、もうわかりましたか?
「小母さん」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「おばさん」
です!
おじさんは、「小父さん」です!
ぜひ、覚えておきましょう。
3つ目の漢字は「無辜」です!
「無辜」
これ、何と読むかわかりますか?
文字自体が難しく、読むためのヒントが少ないこの漢字。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「無辜」読み方のヒント!
「無辜」は、「辜」の漢字が見慣れないですよね。
それもそのはず、この漢字は漢字検定1級相当の漢字なんです!
ただし、この漢字だけを見つめると、
なんとなく読み方がわかるかも?
さて、あなたは何と読みましたか?
ちなみに「むげ」や「むく」ではありません!
「無辜」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「むこ」
です!
「無辜」は、
「なんの罪もないこと」や「無罪の人」を表した言葉です!
漢字検定1級の「辜」は「こ」と読むんです。
漢字の構成をよく見ると、「古」という漢字が隠れています。
この部分の読みかたが活きているんですね。
「辜」という文字自体に、
「罪」や「はりつけにする」、「そむく」という意味があります。
そこに否定形の「無」がつくことで、「罪がない」という意味になっています。
例文としては、
「無辜の民ばかりが損をしている」
「これ以上無辜の血が流れるのを見ていられない」
などで使われますよ。
日常ではあまり使われませんが、
スピーチや新聞などでは見かける「無辜」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
4つ目の漢字は「明礬」です!
「明礬」を何と読みますか?
一般的にはカタカナで書かれます。
早速ヒントを見てみましょう!
「明礬」の読み方のヒントは?
1.「明礬」にフリガナを付けると「〇ョ〇〇〇」になります。
2.殺菌・消臭効果があります。
3.『「明礬の水ででも洗ったらどうだか、只じゃなかなか落ちねえや」中里介山「大菩薩峠」より引用
正解は…
正解は「ミョウバン」でした!
一価イオンの硫酸塩と三価イオンの硫酸塩が化合した複塩の総称です。
料理では昔から灰汁抜き、変色や煮崩れの防止に使われることが多く、スーパーの漬物コーナーに売ってます。
売られているのは粉末の焼きミョウバン、結晶体は生ミョウバンと呼ばれます。
ベーキングパウダー(ふくらし粉)にも入ってますよ!
アルミニウムが含まれているので体に悪いといわれた時期もありましたが、現在は過剰摂取しなければ安全とされています。
「明礬」の「礬」
「明礬」の1文字目はよく使う「明」ですが、2文字目の「礬」がなかなか難しい…
「礬」の音読みは「ハン」「バン」「ボン」、訓読みはありません。
ちなみに、当て字として「ドウ」と読むケースもあります。例:礬水紙(どうさがみ)
漢検上級では当て字も出題されるので、目指している人は覚えておくといいかも!
5つ目の漢字は「雲母坂」です!
「雲母坂」
これ、何と読むかわかりますか?
知らない人にとっては見慣れない・聞きなれない言葉ですが、
iPhoneやMacを使っている方は見かけたことがあるかも。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「雲母坂」読み方のヒント!
「雲母坂」は、とある道の名前です。
「雲母」だけだと鉱物の名前として有名ですが、
その場合の読み方は「うんも」。
今回の読み方とは異なります!
音の響きだけでいうと、とってもファンシーな読み方です。
さて、あなたは何と読みましたか?
「雲母坂」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「きららざか」
です!
「雲母坂」は、
「京都にある修学院離宮の脇から比叡山の山頂に至る古道」の坂の名前!
京都から見ると、この坂から雲が生じるように見えることから名前がついたのだとか。
狭く急な道なので、現在はあまり使われていないそうです。
ところで、なぜiPhoneやMacユーザーにはお馴染みなのかというと、
ユーザー辞書にサンプルとして登録されている言葉だからなんです。
予測変換で唐突に「雲母坂」と出てきて、困惑した覚えがある方がいるかも。
ぜひユーザー辞書を一度見てみてくださいね。
変わった読み方&変わった知られ方をしている「雲母坂」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!