漢字読み講座

【今日の難読漢字】「懸魚」「小半」「果敢ない」「乃ち」「悋か」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「懸魚」

「小半」

「果敢ない」

「乃ち」

「悋か」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「懸魚」です!

「懸魚」って何て読むか分かりますか?

(けんぎょ)とも読みますが、あまり一般的ではありません。

(かけうお)ではありません。

 

「魚」(さかな)を「懸ける」と書きますが、「掛魚」とも書きます。

 

さあ、一体何と読むのでしょうか?

 

「懸魚」の読み方のヒントは?

主に神社や仏閣で見ることができます。

屋根を見ると、三角形の部分の真下に飾りがありますよね!

「妻飾り」と呼ばれるものですが、主に魚の形をしたものを「懸魚」と言います。

 

何と読むか分かりましたか?

 

「懸魚」の読み方、正解は……

正解は……

 

「げぎょ」

 

です!

 

火除けのおまじないとして取り付けるようになったと言われています。

水に強い魚を飾ることで、木造建築を火災から守ることができると考えられていました。

水をかけるという意味で魚の身代わりを懸ける、「懸魚」と呼ぶようになったようです。

 

中央の目立つ位置に飾られたものを「拝懸魚」、左右の下側にあるものを「下懸魚」と呼びます。

 

形も様々なものがあり「蕪懸魚」(かぶらげぎょ)「猪目懸魚」(いのめげぎょ)「梅鉢懸魚」(うめばちげぎょ)「三花懸魚」(みつはなげぎょ)があります。

 

神社や仏閣に行った時は「懸魚」にも注目してみてください!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

2つ目の漢字は「小半」です!

「小半

これ、何と読むかわかりますか?

 

漢字はとっても簡単なのに、

簡単には読めないこの言葉。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「小半」読み方のヒント!

 

「小半」は、お酒にまつわる言葉です。

 

それが転じてとある単位に使われたりするのですが、

どちらにしろ、かなりレアな場面で使われます。

 

もし読めた方は、漢字がかなりお好きな方ですね!

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「小半」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「こなから

です!

 

「小半」は、

「半分の半分を表すことば」です!

一升瓶などでおなじみの「1升」の半分の半分を指しますよ。

 

主にお酒の量について使われる言葉。

「半分の半分」がとても少ない量であることから、

「少量のお酒」のことを指す場合もあるんです。

 

「毎日小半で晩酌している」なんて使い方をしますよ。

 

また、全く同じ読み方・意味なのに、違う漢字で表されることがあるんです。

それが「二合半」。

2合半を4倍にすると1升になるので、こちらは単位としてわかりやすいですね!

 

どちらの漢字も、日本酒を出す居酒屋では書かれていることがあります。

飲み屋ですっと読めるとかっこいい「こなから」。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

3つ目の漢字は「果敢ない」です!

「果敢ない」の読み方をご存じでしょうか?

そのまま素直に読むと「かかんない」になりますが、もちろん間違いです。

よく耳にする一般的な言葉ですよ。

さて、あなたには読むことができますか?

「果敢ない」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇ない」の4文字です
  2. 確かなことがなくて、消えていきやすい
  3. 「蝉の命は短く果敢ないものだ」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「果敢ない」の読み方!正解は?

正解は「はかない」です。

誰でも知っている言葉ですが、通常は「儚(はかな)い」と書くことが多いため、読めなかった方も多いのではないでしょうか。

「はかない」という言葉には「淡く消えていく不確かなもの」といった意味があり、「優勝の夢は、はかないものだった」「美しい花が、はかなく散りゆく」などと使います。

また、「果敢」という文字は「果敢に挑戦する」という風にも使われており、その場合は「果敢(かかん)」と読むので、とても紛らわしいですね。

4つ目の漢字は「乃ち」です!

乃ち」と書いて、なんと読むか分かりますか?

もちろん、(のち)とは読みません。

ちなみに則ち、即ちと書いても正解で、読み方も意味も同じです。

なんとなくピンと来たかもしれませんね。

さて、「乃ち」と書いてなんと読むでしょうか?

「乃ち」読み方のヒントは?

最大のヒントを先にいえば「乃ち」は、接続詞です。

すると、つまり、しかし、つまり、それから、さらに、要するに・・・などなど。

使う時は、そこで、そうしてから、やっと、しかるに、かえって、意外にもという意味合いで使います。

つまりはそういう事なのです。

ちょっとかしこまった言い方なので、普段使いには向いていませんが、漢文や需要な書類、テレビのニュースなどではよく使われています。

絶対に聞いたことのある言葉だと思います。

「乃ち」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇ち」です。

さて、もうわかりましたか?

乃ち」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「すなわち」

です!

 

普通におしゃべりしていて「乃ち」と使われるとちょっと堅い感じがします。

もっとマイルドな接続詞を使う方が、相手も心を開きやすくなりますよ。

5つ目の漢字は「悋か」です!

今回の難読漢字クイズは「悋か」です。

日常会話で使う機会は少ないかもしれません。

さて、あなたは何と読むでしょう?

「悋か」の読み方のヒントは?

1.「悋か」をひらがなにすると4文字になります。

2.「悋か」を別の言葉に言い換える場合、「願ってもない」「まんざらでもない」になるでしょう。

3.「あなたが呉れると言うなら悋かでないのだが」のように使います。

正解は…

正解は「やぶさか」でした!

「吝か」と書いても正解です。

「悋かでない」、最近はあまり聞かない言い回しですね!

「悋」の音読みは「リン」、訓読みは「悋か(やぶさか)」「悋しむ(おしむ)」です。

「悋かではない」の意味は?

ところでみなさん、「悋かでない」という言葉を、仕方なく、歯切れ悪く、しぶしぶ、という意味で使っていませんか?

例えば、「本当は嬉しいけれど、どちらでもよかったというフリ」で使うのは間違いです。

「悋か」とは、けちであること・物惜しみすること・躊躇する・未練がある様子。

「悋か」の後ろに否定形の「ではない」が付けば、ケチケチしていない・物惜しみしない・躊躇しない・未練がない様子となります。

つまり「悋かでない」の意味は、「ためらいなく喜んで何かをする」です!

文化庁の「国語に関する世論調査」によると、案外間違えて覚えている人が多いのだそう。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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とにかく本が好きです!