今日の難読漢字は
「揖譲」
「紙鳶」
「閲する」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「揖譲」!
「揖譲」の読み方をご存じですか?
「揖」という字は兵庫県にある「揖保川(いぼがわ)」に使われているので「いじょう」と読みたくなりますが、間違いです。
それでは、何と読むのでしょうか?
「揖譲」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ゆ○○○○」の5文字
- どちらも音読みです
- 「揖」は「敬礼する」「ゆずる」という意味があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「揖譲」の読み方、正解は・・・
正解は
「ゆうじょう」
です!
「拱手(きょうしゅ)の礼をしてへりくだること」「会釈してゆずること」という意味があります。
「友情」と同じ発音ですが、意味は大分違いますね。
「拱手」とは拳を手で包みお辞儀をする、アジアの一部地域に現在も残る伝統的な礼儀作法です。最近では台湾で感染症対策として「握手の代わりに拱手を」と呼びかけたことで話題になりました。
「へりくだる」だとちょっと良くない意味にも聞こえてしまいますが、元は「会釈してゆずること」は謙虚で温和なふるまいとして表現されていました。中国の有名な思想家、孔子の言葉として「論語」にも残されています。
「子曰、君子無所争、必也射乎、揖譲而升下、而飮、其争也君子」
「君子(人格者)は争いを好まず、せいぜい弓の腕前を競う程度である。その時も礼をもって譲り合いつつ、競技が終われば酒を飲みあう。それが君子の争いというものだ」
というような意味になります。
「論語」は二千年以上も前の書物ですが、現代にも通じる考え方が多くあります。スポーツなどで競うとき「揖譲」という言葉を思い出してフェアプレーに励んでくださいね。
難読漢字、2問目は「紙鳶」!
「紙鳶」の読み方をご存じですか?
「鳶」という字は「トビ(トンビ)」という鳥をあらわす言葉ですが「かみとび」とは読みません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「紙鳶」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「し○○」の3文字
- 「凧」と同じ意味です
- お正月などの風物詩です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「紙鳶」の読み方、正解は・・・
正解は
「しえん」
です!
または「凧」と同じく「たこ」と読むこともあります。木や竹を使った骨組みに紙や布などを張り、糸で引っ張って空中に飛ばすおもちゃです。お正月の風物詩ですが、飛ばすためには広い場所が必要なため、最近では伝統行事のイメージが強いと思います。
紙鳶は紙で作ったトンビのことで、トンビが上昇気流に乗って滑空する姿が凧と通じるため同じことをあらわす言葉になったようです。これは実は英語も同じで、凧のこともトンビのことも「kite」と言うそうです。
凧を「たこ」と呼ぶのは関東地方の方言で、関西では「紙鳶(しえん)のぼり」と呼ばれていたそうです。その他地域によって「ハタ」「イカ」など様々な呼ばれ方があります。全国各地で親しまれた遊びだったことがよくわかりますね。
電線などに引っかかってしまうと危険なため、今ではあまり遊ばれなくなってしまいましたが、元々は縁起物として扱われていた紙鳶(凧)。この読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「閲する」!
「閲する」の読み方をご存じですか?
「閲」という字は「閲覧(えつらん)」「検閲(けんえつ)」などで使われる漢字です。
「えっする」という読み方もありますが、他の読み方が使われることも多いです。
いったい何と読むのでしょうか?
「閲する」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「け○する」の4文字
- 「閲」は「調べる」「見て確かめる」という意味があります
以上の2つのヒントから考えてみてください。
「閲する」の読み方、正解は・・・
正解は
「けみする」
です!
「閲」はヒントで書いた通り「調べる」「見て確かめる」という意味を持つ漢字なので「閲する」にも「調べる」という意味があります。
「旅券を閲する国境」
「文献を閲する」
などという使い方をします。「閲覧」と似た使い方ですね。
一方で「時の経過」をあらわす時に使うこともあります。
「それから春秋を閲すること十幾回」
という表現は、十数年の時が経過したことをあらわしていますが、ただ十数年経ったと書くよりも深みを感じますね。
普段見かける漢字に意外な読み方や意味があるのは面白いです。
是非読み方を覚えて、もし小説などで見かけたときは思い出してくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
読めた人もあまり読めなかった人も、是非この機会に覚えてみてくださいね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!