漢字読み講座

「拘泥」「凝視める」「一世一代」これらの読み方は?【難読漢字に挑戦!】

今回のお題は「拘泥」「凝視める」「一世一代」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「拘泥」

「拘泥」という言葉は読み方も難しいですが、もっと難しいのはその意味です。

 

難読漢字というからには、読めればひとまず正解にはなりますが、本来、言葉というのは意味を知り使いこなしてこそ言葉と言えます。

 

え?そういうことに「拘泥」しすぎるのは良くないって?

 

いやいや、そこは「拘泥」したいところです。

 

「拘泥」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。

ヒント② 「泥」の部分は「汚泥」と同じ読み方です。

ヒント③ 「拘」の部分は「拘束」と同じ読み方です。

 

「拘泥」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「こうでい」です!

 

「拘泥」とは、「必要以上にこだわること」や「諦めが悪いこと」です。

 

あまり日常的には使われない言葉なので耳にしたことはないかもしれませんが、例としては「小さいことに拘泥して、まわりが見えない」でしょうか。

 

でも、なぜこだわることが「泥」と関係しているんでしょうか。

 

それは、「泥」が「水気をもったネバネバした物質」ということに由来しています。

 

小さい頃、砂場で「泥だんご」を作った人も多いと思いますが、「泥」はお互いにくっつくもの。そこから転じて、お互いにくっつき離れない様子から、「対象相手をこだわる」意味を持つようになったんだとか。

 

今度、「泥」だんごを作るときは「泥」に「拘泥」してみましょう!

2問目はこの漢字!「凝視める」

「凝視める」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(ごしめる)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

 

「凝視める」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「○○める」となります。
日常的な会話や文章でも非常によく使われる言葉です。
視という感じが使われていることから、視覚的な意味を持つことが想像できるのではないでしょうか?
何か思い当たるものはあるでしょうか?

 

「凝視める」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「み」です。
これは「目を他に向けないでじっと見続けること」とか「ある一点をしっかり見ること」という意味の動詞です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

 

「凝視める」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「みつめる」
です!

 

「見つめる」と書くことが一般的に多いですが、今回のように「凝視める」とも書くことができ、
どちらで書いても意味は変わりません。
むしろ「凝視(ぎょうし)」という言葉のほうが一般的ですね。こちらのほうが見つめるよりも
もっと強く集中して見続けるというニュアンスがあります。
対象を認識・理解しようとするのは見つめるというよりも「目を凝らす」とか「凝視」のほうが
雰囲気が近いですね。家族や恋人同士など、相手を慈しむような優しい眼差しの場合は「みつめる」
のほうが適していると言えます。

 

最後はこの漢字!「一世一代」

毎日難読漢字を紹介している「漢字読み講座」ですが、今日のお題は「一世一代」です!

・・・難読漢字じゃない!こんなの簡単だ!

と思われる方が多いかもしれません。

ところがある調査によると、この「一世一代」、正しく読めたのは40%弱だったとか。

つまり、約60%の人が間違えた読み方で覚えているというわけなんです。

ビジネスシーンなどで間違えて使っては恥ずかしいですよね。

正解は何と読むのか、さっそく考えていきましょう!

「一世一代」の読み方のヒントは・・・?

「一世一代」の読み方で考えられるのは・・・

  1. いっせいいちだい
  2. いっせいちだい

この2つではないでしょうか。

「一世」を「いっせい」と読むのか「いっせ」と読むのかで迷ってしまうのは、「一世(いっせい)風靡」「一世(いっせ)一度」」など、熟語によって二通りの読み方をするからなんです。

あなたはどちらの読み方が正しいと思いますか?

「一世一代」の読み方の答えは・・・

正解は、「いっせいちだい」でした!

「一世(いっせ)」には一生・一生涯の意味があり、「一世(いっせい)」と読むときはその時代・当世という意味になります。

「一世一代」とは一生に一度の晴れがましいことを意味するので、「いっせ」と読むわけです。

覚えておきましょう!

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!