漢字読み講座

「凌ぐ」「小母さん」「佞武多」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「凌ぐ」「小母さん」「佞武多」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「凌ぐ」

「凌ぐ」の読み方をご存じでしょうか?

「綾(あや)」という字に似ていますが、「あやぐ」と読んでしまうと恥ずかしいかも…

普段の生活でよく耳にする言葉なのですが、なかなかの難読ですね。

さて、あなたには読むことができますか?

「凌ぐ」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇ぐ」の3文字です。
  2. 能力が他の人よりも勝っていること
  3. 彼を凌ぐ人材は今後現れないだろう

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「凌ぐ」の読み方!正解は!?

正解は「しのぐ」です!

意味としては、以下の2つがあります。

  • 他の人や物よりも優れている
    「今年の売り上げは前年を大きく凌いでいる」
    「彼を凌ぐものは居ない」
  • 困難を乗り越える、耐え抜く
    「空腹を耐え凌いでここまでたどり着いた」
    「暑さが和らいで凌ぎやすくなった」
    「雨風さえ凌げれば贅沢は言いません」

凌ぐの類義語としては、勝る、秀でる、優れる、上を行く、超える、凌駕する、など、かなりの言葉があります。

しかし「凌ぐ」という言葉には「乗り越える」「耐え抜く」といった意味もあるため、努力してきたような含みを感じるのが、他の言葉とは異なる点でしょう。

2問目はこの漢字!「小母さん」

「小母さん」と書いて、なんと読むか分かりますか?

小さいお母さんと書いていても、もちろん読み方は(おかあさん)ではありません。

そして(しょうぼさん)(こぼさん)でもありません。

その辺に居る、あの人の事です!

ちなみに小父さんも居ますよ!

さて、「小母さん」と書いてなんと読むでしょうか?

「小母さん」読み方のヒントは?

最大のヒントは「年配の女の人」です。

もっといえば、親類以外の年配の女の人の事を「小母さん」といいます。

最近の女の人はいつまでも若く見えるので、どこからが年配の女の人なのかわかりませんが、一般的に見て40代からは「小母さん」に当たるのではないでしょうか?

最近では寿命も延びており、どこから「おばあさん」と言うのかも不明です。

ちなみに、両親の兄や姉に当たる人は「伯母さん」と書き、

両親の弟や妹に当たる人は「叔母さん」と書きます。

普段使っている言葉なのに、書くとなれば結構ややこしいですね。

「小母さん」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇さん」です。

さて、もうわかりましたか?

「小母さん」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「おばさん」

です!

 

おじさんは、「小父さん」です!

ぜひ、覚えておきましょう。

最後はこの漢字!「佞武多」

今回の難読漢字クイズは「佞武多」です。

あるエリアに住んでいる人なら、簡単にわかるはず!

さて、あなたは何と読みますか?

「佞武多」の読み方のヒントは?

1.らっせらー!やーやどー!やってまれー!

2.「佞武多」の「武」は「ぷ」とも「ぶ」とも読みます。

3.『蚤の乗る船の事は、正月の宝船の古い形式・奥州の佞武多など』折口信夫「とこよ」と「まれびと」と より引用

正解は…

正解は「ねぶた」または「ねぷた」でした!

どちらの読み方も正しいです。

発音の違いは地域ごとの訛り、漢字は当て字です。

青森県の有名なお祭りですね!

青森市は「ねぶた」、掛け声はらっせらー!

弘前は「ねぷた」、掛け声はやーやーどー!

五所川原市は「立佞武多(たちねぷた)」、掛け声はやってまれー!

「佞武多」の語源

「佞武多(ねぶた・ねぷた)」の語源には複数の説があります。

そのうち有力なのが柳田国男「眠流(ネブリナガシ)考」を基にした説。

「眠り流し」とは、眠たいこと、つまり睡魔を追い払う行事です。

暑い夏のだるさを払う意味で行われたのだそう。

具体的な「眠り流し」の行事は…

  • 水浴びをする
  • 形代(かたしろ)を灯篭や笹竹に乗せて川や海に流す
  • 合歓木(ねむの木)を川や海に流す
  • 髪や硯(すずり)を洗う

予約が大変そうですが、一度は見てみたいお祭りです!

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!