「鮎魚」の読み方をご存じですか?
「鮎」は魚のアユのことなので「あゆぎょ」と読みたくなりますが間違いです。
それでは、何と読むのでしょうか?
「鮎魚」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「で○○○」の4文字
- どちらの字も音読みです
- 中国ではアユではない魚をあらわす言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「鮎魚」の読み方、正解は・・・
正解は
「でんぎょ」
です!
「鮎」の音読みは「デン(またはネン)」です。「鮎」は魚のアユのことかと思いますが、実は「ナマズ」のことをあらわす言葉なのです!
ナマズには「鯰」という漢字がありますが、これは日本でナマズをあらわすために作った「国字(中国以外の国で作られた独自の漢字)」と言われており、中国では「鮎」がナマズなのです。
何故ナマズがアユに?
アユは古事記や日本書紀の時代には「年魚」と表記されており、中国では「香魚」と呼ばれています。ナマズとはまったく似ていないのに、何故同じ漢字が使われているのでしょうか。
アユを占いに使ったという故事があり、そこから「鮎=ナマズ」が中国から輸入される前に独自に「鮎=アユ」という言葉を作っていたのではないか、という説があります。偶然被ってしまったので元々使っていた意味を優先し、ナマズには新しく「鯰」という文字を作ったのではないか、ということです。ただ、室町時代に描かれた「瓢鮎図」という水墨画があり、こちらはひょうたんとナマズが描かれているので、諸説のうちのひとつと考えた方がいいかもしれません。
「鮎魚」の読み方を意味と一緒に是非覚えてくださいね。