今回は「諡」「冒涜」「越列機」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「諡」
「諡」・・・「盆(ぼん)」や「盃(さかずき)」によく似ている漢字ですが、「ごんべん」が付いていますよね。
普段使わない漢字であることは間違いありません。
そして、読み方を聞いても、「?」と思われる方が大部分でしょう。
読み方と意味を知れば、1つ物知りになれること間違いなし。
ぜひ覚えて、身近な人に自慢してみてはいかがでしょうか?
「諡」の読み方のヒントは・・・?
見慣れない漢字の「諡」ですが、実は神道で使われる言葉なんです。
「諡」とは、仏教でいう「戒名」のこと。
読み方は、ひらがなで「〇〇〇〇」の4文字です。
そして、大ヒント!
「諡」は、「贈り名」という意味に漢字が当てられたものです。
「贈り名」の読み方がそのまま答えに・・・
「諡」の読み方の答えは・・・
正解は、「おくりな」でした!
神道では、亡くなった人は家の守り神になると考えられています。
お布施をして僧侶に付けてもらう「戒名」とは違い、「諡(おくりな)」は生前の名前の一部だけを使用することはありません。
生前のフルネームに続いて、亡くなった時の年齢や性別によって決まっている諡(おくりな)をつけるのです。
例えば16~19歳までの女性には「姫」、20~40歳までの男性には「郎男(いらつお)」、41歳~70歳までの女性には「刀自(とじ)」などと決められています。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「冒涜」
「冒涜」と書いて、なんと読むか分かりますか?
ちょっと許されない行為のことです。
最近では、この許されない行為がよくニュースにあがっています。
神社に落書きをしたり、油をつけたりと神への冒涜的な行為であり、信仰のない人でも許せない気持ちになってしまいます。
さて、「冒涜」と書いてなんと読むでしょうか?
「冒涜」読み方のヒントは?
「冒涜」とは、崇高なものや神聖なもの、自分にとって大切な物を貶める行為、または蔑む発言をすることです。
大切に思う気持ちは人それぞれ大きさが違うので、どこからが冒涜に当たるのかという基準は異なりますが、人の気持ちを考えるとまずできないような事と考えるといいでしょう。
誰でも大切に思っている物を馬鹿にされたり、壊されたりすると腹が立つものです。
神の教えや、社会のルールに背くことは「背徳」(はいとく)といい、冒涜とは違います。
冒涜は明らかに馬鹿にしている感じですね。
死者への暴言なんて「冒涜」といっていいでしょう。
「冒涜」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「冒涜」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ぼうとく」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「越列機」
扇風機・自動販売機・発電機・無線機・・・
これらの共通点は何かわかりますか?
そうです!
「〇〇機」と、「機」が最後につく漢字です。
ただ、「越列機」を読める人はなかなかいないかも・・・?
何と読むのか早速見ていきましょう!
「越列機」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
「〇〇機」はさまざまな機器を表すことが大部分ですが、「越列機」は違うんです。
外来語に当て字をしたもので、現在は使われていない古語になっています。
江戸時代にオランダ貿易によって伝わったもので、平賀源内が実験に使用したことで知られていますよ。
漢字をそのまま読むとわかるかもしれません!
読み方は、ひらがなで「〇〇キ」の3文字です。
分かりましたか?
「越列機」の読み方の答えは・・・
正解は、「エレキ」でした!
「越列機(エレキ)」はオランダ語でelektriciteitがなまったもので、電気・電流を表します。
日本に伝わったのは江戸時代で、1751年にオランダ人が献上した文献が残っています。
1776年に蘭学者の平賀源内が復元・自製に成功しました。
そして日本では電気仕掛けのものや装置を幅広く「越列機(エレキ)」と呼ばれるようになったんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!