今日の難読漢字は
「蓑笠」
「朔風」
「絢」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「蓑笠」!
「蓑笠」の読み方をご存じですか?
「蓑」と「笠」で「みのかさ」とも読みますが、別の読み方もあります。
いったい何と読むのでしょうか?
「蓑笠」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○りゅう」の4文字
- 音読みです
- 「○りつ」と読むこともあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「蓑笠」の読み方、正解は・・・
正解は
「さりゅう」
です!
ヒントに書いた通り「さりつ」と読むこともあります。
「蓑」は「植物で編んだ、雨や雪を防ぐ外衣」のことをさしています。
「笠」は「頭にかぶり、雨や雪、直射日光を避ける道具」です。「傘」と区別するために「かぶりがさ」と呼ぶこともあります。「笠」の字に本来「りつ」という読み方はありませんが、日本において慣用的に使われる「慣用音」と呼ばれるものです。
「蓑笠」は字の通り「みのとかさ」をあらわす言葉で、それを着用した姿のことをあらわすこともあります。
「貴さや雪ふらぬ日も簑と笠」
蓑と笠は、雨や雪を防ぐには優秀ですが、見た目に美しいものではなく、俗世を捨て悟った者の象徴としても描かれています。
松尾芭蕉が小野小町にまつわる説話を元にした姿絵「卒塔婆小町」を見た時に詠んだと言われる
貴さや雪ふらぬ日も簑と笠
という俳句では「(この姿絵の小野小町は)雪も降っていないのに蓑と笠をつけており(落ちぶれているが)悟りを得た姿として貴い」と評しています。
蓑と笠を実際に着用することは現代ではあまりありませんが「蓑笠」の様々な読み方を覚えておいてくださいね。
難読漢字、2問目は「朔風」!
「朔風」の読み方をご存じですか?
「風」はよく使う漢字ですが「朔」はあまりなじみがありません。
いったい何と読むのでしょうか?
「朔風」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○ふう」の4文字
- 音読みです
- 「朔」は方角をあらわしています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「朔風」の読み方、正解は・・・
正解は
「さくふう」
です!
「朔」は月のはじめの日をあらわす文字ですが、方位をあらわすとき一番目の「子(ね)」が北に配置されることから北という意味も持っています。そのまま「きたかぜ」と読むこともあります。
「朔風払葉」
古代中国で1年の季節を24に分け(二十四節気)更に3つに分けた「七十二候」という方式が考案されました。これが日本でも気候に合わせて改訂され、現在でも使われています。
この中に「朔風払葉」という言葉があります。「きたかぜ(さくふう)このはをはらう」と読み、11月終盤をあらわす言葉となっています。冷たい木枯らしが木の葉を落としていく季節ということです。これは中国では別の言葉(「天気上騰地気下降」)ですが、初冬の雰囲気をよくあらわしています。
紅葉した木の葉が風に飛ばされる季節になったら「朔風」の読み方を思い出してくださいね。
難読漢字、3問目は「絢」!
「絢」の読み方をご存じですか?
「絢」の字は人名で見ることがありますが、それ以外の使い方で見かけることは少ないです。
いったい何と読むのでしょうか?
「絢」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○や」の2文字
- 訓読みです
- 音読みでは「絢爛(けんらん)」という使い方があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「絢」の読み方、正解は・・・
正解は
「あや」
です!
「絢」は織物の美しい模様や色をあらわす漢字です。音読みでよく使われる「豪華絢爛(ごうかけんらん)」は「色や形がはなやかで輝いている」というような意味で使われます。
人名で使われることが多い漢字ですが、実は人名用漢字に追加されたのは1976年のこと。女性名で多く見かけますが、最近では男性名としても使われていますね。
「絢」と「綾」
織物をあらわす漢字で「あや」と読む・・・というと「綾」という字を思い出す方も多いと思います。こちらも人名でよく見かけますね。
「綾」はななめに線が交錯している模様で、左右非対称であるのに対し、「絢」は幾何学的な模様で華やかな色合いのものをあらわすことが多いです。同じ織物で同じ読み方でも、意味合いはちょっと違うのが興味深いですね。
「絢」という字を見かけたら、読み方や由来を是非思い出してくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は昔使われていた言葉から、人名に多く使われる漢字まで幅広く出題しました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。