漢字読み講座

「霽月」「魸」「豆腐皮」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「霽月」「魸」「豆腐皮」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「霽月」

「霽月」は、天候を表す漢字です。

霧(きり)」や「霜(しも)」、「霙(みぞれ)」など・・・天候を表す漢字には、雨かんむりがよく使われます。

また、月を表す言葉もたくさんありますよね。

「満月」や「新月」、「半月」など・・・

それでは「霽月」は一体、何と読むのでしょうか?

「霽月」の読み方のヒントは・・・?

「霽月」の読み方は、「〇〇げつ」です!

「霽」の漢字の読み方が問題なんですね。

雨かんむりに「齊(さい)」なので、そのまま読めば「さいげつ」ですが、ちょっと違います。

ここで大ヒント!

「霽」の訓読みは、「霽れる(はれる)」です!

「晴れる」と同じ意味を持っている漢字なのです。

「晴れる」の「晴」の音読みを考えてみてください・・・!

「霽月」の読み方の答えは・・・

正解は、「せいげつ」でした!

「晴れる」は、音読みで「せい」と読みますよね。

「霽」も、「霽れる(はれる)」と読みます。

訓読みでは「サイ」「セイ」と読むので、「霽月」は「せいげつ」と読むのです。

「霽月」とは、雨が上がった後に現われる月のことです。

そのことから、わだかまりがなくさっぱり晴れやかな心境世の中がよく治まっていることを比喩する言葉としても使われるんですよ。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

 

 

2問目はこの漢字!「魸」

今回の難読漢字クイズは「魸」です。

「鱗(ウロコ)」に似ていますが…

きっと誰もが知ってる生きものですよ!

「魸」の読み方のヒントは?

1.「魸」をひらがなにすると3文字になります。

2.「魸」をフランス語にすると「Poisson-chat」、ポルトガル語では「Peixe-gato」になります。

3.『鯰の血のような色をした西瓜をかじり乍ら、』小酒井不木「手術」より引用

正解は…

正解は「なまず」でした!

一般的には「鯰」と書くことが多いですね!

「魸」はナマズ目ナマズ科に分類される淡水魚。別名に「マナマズ」、「ヘコキ」があります。

「なま」は滑らかであること、「ず」は頭を意味します。

「魸」は国字(日本由来の漢字)なので音読みはありません。訓読みは「なまず」。漢検1級15画の漢字です。

「魸」と地震の関係

日本では江戸時代から、『魸が暴れると地震が起こる』という言い伝えがあります。

この言い伝えは、雷神タケミカヅチと海神フツヌシがオオナマズを鎮めたという鹿島神社(茨城県)に伝わる神話がルーツになっているそうです。

また一説によると、「魸」は電気に敏感なので、地震が起きる際の電磁波を感知して暴れるのではないかとも考えられています。

最後はこの漢字!「豆腐皮」

「豆腐皮」の読み方をご存じでしょうか?

「豆腐(とうふ)」+「皮(かわ)」で「とうふかわ」と読んでしまいそうになりますが、それは間違い。

一般的な食べ物の名前で読むことができますよ。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「豆腐皮」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です。
  2. 豆乳を煮て作ります。
  3. 古くからある精進料理の1つです。

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「豆腐皮」の読み方!正解は!?

正解は「ゆば」です!

「豆腐皮(ゆば)」とは大豆加工食品の1つで、豆乳を過熱した際に上面にできる薄皮を引き上げて水切りしたものです。

一般には「湯葉(ゆば)」と表記されるため、読めなかった方が多いかもしれません。

豆腐皮は植物性たんぱく質やカルシウムなどを豊富に含むため、精進料理に欠かせない食材です。

豆腐皮の歴史は古く、13世紀ごろに禅宗と共に中国から入ってきたと言われています。

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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!