漢字読み講座

【今日の難読漢字】「火酒」「鱓魚」「白粉」この3の漢字、あなたは読めますか?

今日の難読漢字は

「火酒」

「鱓魚」

「白粉」

の3つです。

 

さあ、何と読む?

 

まず最初の難読漢字は「火酒」!

「火の酒」というと、何だかものすごく熱くて、火を口から吹くようなアルコール度数が高いものをイメージしてしまいますね。

または、イメージだと暑い地域や熱帯の国々で作られている洋酒の一種でしょうか。

 

いずれにしても、飲むと喉の奥が熱くなるような、そんな強いお酒で間違いなさそですが、お酒ってたいがいそういうものですよね・・・。

 

ヒントを見ながら、一緒に「火酒」の読み方を考えていきましょう!

 

「火酒」の読み方のヒントはコレ!

これはカタカナ読みをする、洋酒です。

熱い地域のお酒というよりも、寒い国のお酒です。

 

「火酒」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ウォッカ(またはウイスキー)」です!

 

どちらも違うお酒ですが、同じ「火酒」と書いてこの読み方をします。

ウォッカといえば、ロシアやウクライナなどの東欧の北国で主に製造されている蒸留酒のことです。

日本の酒税法上では、「スピリットファイア」に分類され、大麦や小麦、ジャガイモなどの穀物を原材料に作られるお酒で、実はエタノール成分を除けばほぼ無味無臭・無色ということをご存じでしたでしょうか。

 

流通しているウォッカには、後から香味や製法上の過程で色見や独特の香りが付けられているんですね。

 

寒い地方の国では、気温が低すぎてアルコール度数の高いお酒を飲む事は、まさに生活の一部。

ウォッカをストレートで常飲しているロシアなどの東欧圏以外では、カクテルの材料の一つとして他の飲料と混ぜて飲むことが多いですが、割ったとしてもアルコール度数が高く、まさに「火のお酒」ですね!

 

次の難読漢字は「鱓魚」!

漢字検定1級の漢字である「鱓」。

音読みでは「セン」と読み、これ1文字でも、「鱓魚」と同じ読み方をするようなのですが、分かりますか?

 

魚へんがつく漢字はたくさんありますが、右側にある漢字である程度予想がつくものも多いですが、これは難しいですね・・・。

 

ヒントを見ながら考えてみましょう!

 

「鱓魚」の読み方のヒントはコレ!

体長は長いものだと4mもあります。

「海のギャング」と呼ばれるウナギのようなヘビのような魚です。

 

「鱓魚」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ウツボ」です!

 

「鱓魚」は、「鱓」の1文字でも「ウツボ」と読む、比較的あたたかい地域の海に生息する海水魚で、鋭い歯と大きな口を持つウミヘビの親分みたいな大型の肉食魚です。

 

テレビなどで無人島生活やそこから脱出をするような番組の中で、芸人さんが油で素揚げした「鱓魚」を食べるのを何度か見たことがありますが、その見た目の通り、かなりインパクトがある魚ですよね・・・。

 

日本での呼び名である「ウツボ」は、長い体が「矢を入れる容器「靫」(うつぼ)」に似ているからこの名がついた、という説があるくらい、細長い体をしていて体の模様も派手なものが多いです。

口は大きく目の後方まで達していて、鋭い歯があって、まさに海のギャング。

これを食べちゃう芸人さんって、お世辞抜きに凄いと思います

 

最後の難読漢字は「白粉」!

 単純に「白い粉」と書く「白粉」。

「白い粉」と、送り仮名をつけるだけで、何だかすごく危ない物のような気がするのは私だけでしょうか・・・。

 

この怪しい香りがプンプンする「白粉」ですが、正しい読み方をすれば納得のものなのですが、分かりますか?

食べ物に使われる粉はいくつかありますが、どれも白い粉なので、小麦粉や薄力粉などの「〇〇粉」とも予想できますが、どうでしょうか。

 

ヒントも参考にしながら考えてみてください!

 

「白粉」の読み方のヒントはコレ!

食品である小麦粉のような「〇〇粉」ではありません。

「お〇〇〇」の4文字です。

 

「白粉」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「おしろい」です!

 

「おしろい」?と思われた方、そもそも「白粉」ってご存じでしょうか?

 

「白粉」とは、いわゆる昔の「ファンデーション」のことです。

よく歌舞伎や時代劇などで、役者さんが顔を真っ白に塗っているのを見たことがあると思いますが、あれが「白粉」です。

本来は、昔の女性が顔や首筋などに塗布して肌を色白に見せるために使用する化粧品なんですが、歌舞伎や舞台劇などでは舞台映えするように男性も塗ったりしていますね。

 

日本では、7世紀ごろに中国から「はらや」といった「白粉」が伝来していたそうですが、昔の「白粉」には鉛白が使用されていた時代もあり、鉛中毒で胃腸病や神経麻痺になってしまった例もあるんだとか。

 

改良に改良を重ね、現代にまで受け継がれてきたこの「白粉」、いつの時代も美を追求する女性のパワーには感服します。