クリエイターやマーケターなどの職種は、顧客のニーズに応えるために多くのアイデアが必要になりますね。
しかし、毎日同じ生活を繰り返していると、あまりアイデアは思い浮かびません。
今回は、セレンディピティ(予想外の発見)を起こすための方法や事例をご紹介します。
セレンディピティとは?
セレンディピティは「予想外のものを発見すること」という意味です。
例えば歴史を振り返ると、以下のようなセレンディピティがあります。
- ぶどうの果汁を瓶に入れたまま忘れていたら出来上がった、ワイン。
- 脱酸素剤の開発中に鉄粉が発熱したのがきっかけで商品化された、カイロ。
一見失敗のように見えますが、どちらも後世に残るほどの大発見です。
偶然を何かに関連付けると、ときに面白いものや便利なものが生まれます。
アイデアのヒントを得たいなら、日常の些細な出来事にも注目していきましょう。
セレンディピティを起こりやすくするために、日頃から気になった物事はメモを取っておいてくださいね。
セレンディピティが増える日常の過ごし方
毎日会社と家の往復だけをしていると、セレンディピティは起きにくいです。
自分と違う属性の人と積極的に会話すると、今まで触れてこなかった情報が入ります。
- 世代が離れている人
- 住んでる地域が違う人
- 異なる業界の人
上のように自分とはあまり共通点がなさそうな人は、凝り固まった常識を壊してくれます。
バイタリティのある人は、ぜひ試してみてくださいね。
セレンディピティを生むトレーニング
忙しくて人と会っている時間が作れない方には、抽象化するトレーニングをお勧めします。
ゲーム感覚で発想力を鍛えてみましょう。
トレーニングは次の順で行います。
- 対象のものを決める
- 抽象化する
- 具体化する
そして、抽象化するときは、たくさんの用途を挙げていくのがポイントです。
テーマは「ベッド」で説明していきます。
(例)ベッド
- 快適に眠る場所
- くつろぐ場所
- 寝室に置くもの
- 部屋の場所を取るもの
- 下に奥行きがあるものなど
脳をフル回転して考えていると、途中で「ものの見方」が変わり出します。
上の例では「人がベッドを何に使うのか」から「ベッドそのものの形」に視点が変わりました。
抽象化ができたら、ヒントになりそうなものを1つ選びましょう。
最後の具体化によって、画期的なアイデアが浮かび上がります。
(例)
- 対象のもの=ベッド
- 抽象化=下に奥行きがあるもの
- 具体化=収納付きベッド
今回は、下の奥行きを有効活用する「収納付きベッド」に辿り着きました。
一度頭を柔らかくして抽象化すれば、アイデアがぽんぽんと出やすくなりますよ。
セレンディピティは仕事に役立つ
私たちが普段使っているものは、元を辿ると偶然の発見によって作られているケースが多々あります。
必要は発明の母なので、セレンディピティが起こるように特訓してみてくださいね。
日ごろから目に入ったものに対して、他に用途はないのかと考える癖をつけるのが大切ですよ。
参考:ずるい考え方