睡眠時間をきっちり確保しているのに、何だかだるいなぁと感じるあなた。もしかしたらそのだるさ、起床時間のずれがもたらすものかもしれませんよ。睡眠時間を十分確保しようとしている習慣が、実は全然自分のためになってないなんて思うとショックですよね。
今回は睡眠時間より大切かもしれない起床時間にクローズアップしていきます。ぜひ参考にしてくださいね。
起床時間が夜の眠気を作るって?
あなたはどのタイミングで寝床に入っていますか?眠くなったら寝床に入る?それとも「あ、こんな時間か」と思って眠くないのに寝床に入る?
ついつい「明日は○時に起きるから○時には寝なきゃ」と就寝時間を調節しがちですが、眠くないのに寝床に入ってもスーーッとは眠れません。
では、眠気を作るにはどうすればいいか。実は起床時間を意識するだけで簡単に作ることができます。
起床時間には光が網膜に届けられます。真っ暗な部屋じゃ起きても光は届かないのでカーテンを開けたり、電気をつけるなどして部屋を明るくしましょう。
この「網膜に光が届いて」から16時間後(子どもは14時間後)に、自然と「眠くなる」のです。体の仕組みってうまいことできていますよね。この時間に就寝に必要なメラトニンというホルモンが分泌されるので眠気を感じられるというわけです。
つまり、朝6時に光を浴びれば自然と夜10時には眠気を感じスムーズに眠れるということです。
どうですか?起床時間の大切さがわかってきたでしょうか?寝なきゃいけない時間なのに眠れないの焦ってしまいますよね。寝たい時間に合わせて起床時間を意識すればいいので難しくはありません。
起床時間がずれると体にも心にも不調が?
平日あまり眠れなていないからと休日に寝だめしようと起床時間を遅くしている人はいませんか?休み前の夜は思いっきり夜ふかししてその結果休みの日は遅く起きる人もいるでしょう。気持ちはすごくわかります。
ただ、起床時間をずらすとメラトニン分泌時間もずれてしまい、眠気を感じないのに眠ることになってしまいます。
ついついやっちゃいがちな平日と休日の起床時間、就寝時間のずれ。これを学術的には「ソーシャル・ジェットラグ」と呼びます。日本語では「社会的時差ボケ」と訳されたりします。
時差ボケ?ちょっと起きる時間がずれただけで?と思うでしょうが侮ってはいけません。
起床時間が2日ずれただけで体内時計が30分から45分ずれ込んでしまいます。土日にずれた体内時計を戻すには週の前半を使ってしまうほどです。これでは休日の起床時間のずれは睡眠時間を多く取れるとしても、あまりコスパがいいとは言えませんよね。
起床時間が3時間以上ずれるとやる気が出なかったりイライラしたり、集中力がなくなるなどいいことが1つもありません。逆に起床時間のずれが3時間未満の人の精神は安定しています。
さらにメタボリックシンドロームや糖尿病、がん、認知症などの様々な病気のリスクが高くなると報告されています。
まとめ
ただ、ちょっと多めに寝たかっただけ。
そんな軽い気持ちでやりがちな休日と平日の起床時間のずれ。このずれがあなたの体も心も不調にしてしまうなんて恐ろしいですよね。気を付けるポイントは一つです。
起床時間のずれは3時間未満
しっかり守って毎日を快適に過ごしたいですね。