こんにちは、DO-GEN編集部の高野(たかの)です。
「ヘンプシードオイルとヘンプオイルってどう違うの?」
「ヘンプオイルとCBDオイルって別のものなの?」
「ヘンプシードオイルとCBDオイルの違いは何?」
この記事を読まれているあなたは、上記のように思われているかもしれません。
ヘンプオイル、ヘンプシードオイル、CBDオイルの3つは名前が似ていたり、同じように紹介されていたりすることが多いですよね。
どれがどういうもので、どういう効果を持つものなのか混乱してしまっている方もいらっしゃるかと思います。
まず結論から言うと、ヘンプシードオイル=ヘンプオイルです。
THC成分が含まれているものがヘンプオイルだという説明もありますが、日本ではTHC成分入りの商品は販売できません。
ですので、ヘンプオイルと記載がある商品はヘンプシードオイルのことだと考えてください。
ということで今回は、ヘンプシードオイルとCBDオイルについて、それぞれ違いと共通点を解説していこうと思います。
目次
ヘンプシードオイルとCBDオイルの違い:概要
まず初めに、ヘンプシードオイルとCBDオイルの概要を説明させていただきます。
それぞれの違いを参考にしてみてください。
ヘンプシードオイルとは?
ヘンプシードオイルとは、大麻草の種子から抽出された、カンナビノイド(CBD)成分を含まないオイルのことです。ヘンプオイルとも呼ばれます。
ヘンプシードオイルの主成分は、リノール酸、α-リノレン酸、γ-リノレン酸などの「必須脂肪酸」。
ヘンプシードシードオイルには必須脂肪酸が80%以上含まれています。
必須脂肪酸とは、体内で作り出せないため外部から摂取しなければならない脂肪酸のこと。
必須脂肪酸が足りなくなると、皮膚の乾燥、脱毛、免疫不全、血小板減少など様々な症状が引き起こされます。
また、ヘンプシードオイルにおける必須脂肪酸の比率は、ω-3系脂肪酸(α-リノレン酸など):ω-6系脂肪酸(リノール酸やγ-リノレン酸など)の比率が1:3となっています。
必須脂肪酸は摂取する比率が非常に重要で、一方だけ多いと体内のバランスが崩れてしまいます。
そして、ヘンプシードオイルに含まれているα-リノレン酸:リノール酸の比率が1:3というのはかなり理想的な比率です。
CBDオイルとは?
CBDオイルとは、大麻の茎や種から抽出されたCBD成分をキャリアオイルで希釈したもののことです。
カンナビジオールオイルの省略語です。
キャリアオイルの成分が何であれ、CBD成分が含まれていればCBDオイルと呼ばれます。
例えば、オリーブの実や種子から抽出されるオリーブオイルや、ココナッツをはじめとしたヤシ科の植物から抽出されるMCTオイルをベースとしていても、CBDが含まれている限りはCBDオイルと呼ばれます。
つまり、ヘンプシードオイルをベースとしていてもCBD成分が含まれていればCBDオイルです。分かりやすくするためにヘンプCBDオイルと呼ばれることもあります。
CBDオイルについて詳しくはこちら。
さて、ここまではヘンプシードオイルとCBDオイルの違いについて抽出元や成分について違いを説明してきました。
ここからは効果から見るヘンプシードオイルとCBDオイルの違いを解説していきます。
ヘンプシードオイルとCBDオイルの違い:効果
ヘンプシードオイルとCBDオイルには効果の違いがあります。
どう違うのか紹介していきましょう。
ヘンプシードオイルの効果
- α-リノレン酸による老化の予防など
- リノール酸による筋肉の増強など
- γ-リノレン酸による健康への効果など
ヘンプシードオイルの主な効果をまとめると上記のようになりました。
また、必須脂肪酸が充足していることによってお肌の乾燥が防げるため、美容効果の高さも注目されています。
CBDオイルの効果
- 痛みの抑制
- 吐き気の抑制
- 炎症の抑制
- 健康を促す
CBDオイルの効果や効能は薬機法に基づき謳うことはできません。
ただ、様々な研究結果からCBDオイルには上記のような効果があると発表されています。
また、CBDオイルの効果はキャリアオイルによって少しずつ変わってきます。
例えば、キャリアオイルがオリーブオイルであればビタミンEやポリフェノールによる美容効果、MCTオイルであれば体脂肪が蓄積されづらいという体づくりの効果が高くなっています。
キャリアオイルがヘンプシードオイルの場合、CBD成分の効果をより高く感じることができます。
アントラージュ効果が発揮されるからです。
アントラージュ効果とは、副成分があることによって、主要成分がより高い効果を発揮すること。
ヘンプシードオイルには、大麻草から抽出されたCBD以外の成分が含まれています。
これが副成分となり、よりCBDの効果を感じやすくさせています。
効果の観点から見て、ヘンプシードオイルとCBDオイルの違いは分かりましたでしょうか。
最後に、使用方法から見るヘンプシードオイルとCBDオイルの違いを説明していきます。
参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jalliedhealthsci/9/2/9_112/_pdf/-char/ja
ヘンプシードオイルとCBDオイルの違い:使用方法
ヘンプシードオイルとCBDオイルの使用方法は違った部分があります。
では、どう違うのか紹介していきます。
ヘンプシードオイルの使用方法
- スキンケア、ヘアケアとして肌や髪に塗る
- 料理の際の油として使用する
- 保湿剤代わりに肌に塗る
ヘンプシードオイルは、食用としてはもちろん、その美容効果の高さから美容製品として販売されていることが多いです。
普段使用している料理用油をヘンプシードオイルに変えてみたり、お肌のケアをヘンプシードオイルでしてみたり、飲み物に混ぜて飲んでみたり、様々な方法で体内に取り込むことができますよ。
CBDオイルの使用方法
- 舌の下に垂らし、摂取する
- 料理の際の油として使用する
- スキンケアや炎症を抑えるため、肌に塗る
CBDオイルの使用方法は基本的にはヘンプシードオイルと変わりません。
ただ、CBD成分の効果を最大限発揮させるためには、CBDオイルを直接舌の下に垂らす方法が有効です。
ここまでは様々な観点から見たヘンプシードオイルとCBDオイルの違いを解説してきました。
ただ、ヘンプシードオイルとCBDオイルには共通点もあります。
共通している部分についても見ていきましょう。
ヘンプシードオイルとCBDオイルの共通点
- 大麻草から抽出されている
- 合法である
この2点がヘンプシードオイルとCBDオイルに共通している点です。
また、この2点がヘンプシードオイルとCBDオイルの違いについて混乱させている要素にもなっています。
それぞれ違う部分がたくさんありますから、混同しないように気を付けてくださいね。
ヘンプシードオイルとCBDオイルの違いと共通点についてまとめ
- ヘンプシードオイルとCBDオイルはどちらも合法である
- ヘンプシードオイルとCBDオイルどちらも大麻草から抽出されている
- ヘンプシードオイルとCBDオイルは抽出される箇所が違う
- ヘンプシードオイルとCBDオイルは成分や効果が違う
- ヘンプシードオイルと違い、CBDオイルは舌下摂取が有効である
ヘンプシードオイルとCBDオイルの違い、共通点についてまとめると上記のようになりました。
似ているようでかなり違うものだということが分かったのではないでしょうか。
この記事が、ヘンプシードオイルとCBDオイルについて知りたい方の助けになれていれば幸いです。