今日の難解漢字は、
「私語く」
「普く」
「巻耳」
「一献」
「煉る」
です!
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「私語く」です!
「私語く」
「私語」という言葉はよく使いますよね。けれども「私語く」と書いた場合、意味は似ていますが読み方が全く変わってしまいます。
さてなんと読むかわかりますか?
「私語く」読み方のヒントは?
ヒントは、小さな声で話す様子を表す言葉です。
類語は
「呟く」
「声をひそめて」
「ヒソヒソと」などが挙げられます。
「私語く」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ささやく」
です!
「私語(しご)」には「関係のないことを話す」というだけでなく、黙っていなければいけない状況の中で小さな声でこそこそ話すという意味があります。
この小さな声でこそこそ話すという意味で「私語く(ささやく)」が使われます。
「ささやく」という漢字には「囁く」が使われるのが一般的で「私語く」が使われることはほとんどありませんが、夏目漱石の「こころ」では先生の過去を告げられる場面で「私語く」が使われています。
夏目漱石は小説で多くの当て字を使っていましたが、蒲原有明の「われ迷う」にも「私語(ささやき)」と出てくるため漱石の当て字ではないだろうとされています。
「私語く」を見かける機会は滅多にないかもしれませんが、さらっと読めたらかっこいいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
2つ目の漢字は「普く」です!
「普く」
この漢字、何と読むかわかりますか?
「普通」「普及」といった熟語に使われる漢字ですので、
漢字自体には見覚えがあるはずです。
しかし、「普く」と書いて「ふく」とは読みません。
読み方がわからないあなたは、
下記で発表する正解と解説を参考にしてくださいね。
「普く」の読み方のヒントはコレ!
「普く」の読み方のヒントは、下記の通りです。
- ヒント1:「もれなくすべてに及んでいるさま」
- ヒント2:「広く」「一般に」
そろそろわかりましたか?
「普く」の読み方!正解は…?
「普く」の読み方、正解は……
「あまねく」です!
- 「もれなくすべてに及んでいるさま」
- 「広く」「一般に」
という意味を持つ漢字で、
「遍く」と表記されることもあります。
「普く」の例文は?
せっかくですので、「普く」を使った例文も見ていきましょう。
- 普く知られる著名人の本を読む。
- カリキュラムが普く充実した学校に進学する。
「普く」を使った例文は、上の通りで、
副詞のため、他の品詞に対して意味を付け加える役割を果たします。
全体に行き渡っている様子や、広く一般的に行き渡っている様子を表現したいとき、
「普く」と言い換えることが可能です。
「普く」のまとめ
「普く」は「あまねく」と読み、
広く、もしくは一般に行き渡る様子を表すときに使われる漢字です。
「遍く」との違いはほとんどなく、どちらを使っても間違いではありません。
「全体的に」「総じて」「くまなく」などの言葉の言い換えとして使える表現です。
知っていると役に立つかもしれませんので、頭の片隅に入れておくとよいでしょう。
3つ目の漢字は「巻耳」です!
「巻耳」。漢字としてすごくシンプルですよね。
「巻き+体の一部」の組み合わせは、他にも「巻爪」などがありますが、これを踏まえると耳が巻いているような形をしている状態を指すのでは?と予想してしまいますね。
残念ながら、これは違います。
どちらかというと音読みすると正解に近づく感じですね。
さあ、この「巻いている耳」は一体何の耳??
「巻耳」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これは何と植物の名前です。
ヒント➁ 「〇〇〇み」の4文字です。
ヒント③ 投げると「くっつく」のが厄介です。
「巻耳」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「オナモミ」です!
「オナモミ」、あー懐かしい!と思ったのは私だけではないはず。
小さい頃、友達と原っぱで遊んだときに、投げて服にくっつけて遊んだ記憶が蘇ります。
最近の若者や都会に住む人には馴染みがないかもしれませんが、「オナモミ」は、キク科の植物の実のことを指し、実にトゲトゲがついていて投げると服にくっつくんです。
このトゲトゲは触っても痛くなく、イメージとしては「マジックテープ」のザラザラした部分に近いですね。
でも、これが枯れて茶色くなると要注意!トゲトゲも固くなって、投げつけられると地味に痛いんですよね・・・。
4つ目の漢字は「一献」です!
「一献」の読み方をご存知ですか?
「いっけん」ではありません。
ビジネスや冠婚葬祭の場で使われることがあるので、大人の方ならご存知かも。
「一献」の読み方のヒントはこちら
- 読み方は4文字で「いっ〇〇」
- 小学校などの給食メニューを何と呼ぶ?
- お酒をすすめるときに使う言葉
以上の3つのヒントで考えてくださいね。
「一献」の読み方!正解は!?
正解は「いっこん」です。
小学校などの給食メニューを、献立(こんだて)と呼びますよね。
献立の「こん」と同じ読み方になります。
ビジネスの場や結婚式などで、お酒をすすめる際に「どうぞ一献召し上がってください」などと使います。
古代のお祝いの席では、1つの盃で列席者がお酒を飲み回しました。
盃が列席者を一巡することを「一献」と呼んだのが、由来だそうです。
室町時代に入って、お酒と料理を一緒にすすめるようになり、一献が三献へと増えたとか。
なので「一献」は、1杯目のお酒もしくは最初の3杯までのお酒を指す言葉になります。
ただし、1杯目だけの言葉だと理解している方も多いので、最初だけにした方が良いかもしれません。
上司にお酒をつぐ際に「一献いかがですか?」なんてスマートに言えたら、見直されちゃうかも。
5つ目の漢字は「煉る」です!
「煉る」はどう読むか、ご存知ですか?
「煉」はめったに見ない漢字でしたが、鬼滅の刃の煉獄(れんごく)さんが有名になって、目にすることが多くなりました。
思わず「れんる」と読んでしまった方は、鬼滅ファンの方かも知れませんね。
「れん」は音読みですが、今回の読み方は訓読みになります。
さて、あなたには読めるでしょうか?
「煉る」の読み方のヒントはこちら
- 読み方の文字数は、送り仮名を除くと1文字で「〇る」
- 「金属を溶かして固める」「鍛える」といった意味
- 熟語には「煉瓦(れんが)」「試煉(しれん)」などがあります
以上の3つのヒントで考えてみてください。
「煉る」の読み方!正解は!?
正解は「ねる」です!
「煉」という漢字は「練」でよく代用されますが、本来は微妙に意味が異なる漢字です。
ちなみに「練る」も「煉る」と同じく「ねる」と読みます。
「練る」は「むらなくこねて固める」「より良いものにするために検討する」という意味。
一方の「煉る」は「火を使って焼き溶かした物を固める」といった意味になります。
しかし「煉」は当用漢字に含まれないため、現代では「練」に置き換えて使われていますね。
近年ではパソコンやスマートフォンを使って文章を書くことが増えたため、逆に昔の文字を目にする機会が増えました。
読めなくて困ることも多いですが、勉強になることも確かですね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!