「鹿柴」の読み方をご存じですか?
「鹿」は動物のシカ、「柴」は「しば」と読むため「しかしば」と読みたくなりますが間違いです。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「鹿柴」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ろ○○○」の4文字
- 音読みです
- 敵の侵入を防ぐ目的で作られたものです
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「鹿柴」の読み方、正解は・・・
正解は
「ろくさい」
です!
「枝のついた木や竹を鹿の角のように組んだもの」という意味です。
「柴」は背が低く枝が細い雑木のことで、古代や中世では先端を鋭くとがらせた枝を逆さに立てて垣根や柵を作り、敵の侵入を防いでいました。これを「鹿柴」「鹿砦」または「逆茂木(さかもぎ)」と呼んでいました。「鹿砦」は「ろくさい」「さかもぎ」という二通りの読み方があるのも面白いですね。
なお「鹿柴」にはシカを飼うために囲う柵、というもうひとつの意味もあり、中国の歌人「王維」が詠んだ「鹿柴」という漢詩ではそちらの意味で使われています。この漢詩を詠んだ王維の別荘付近の名勝地を「鹿柴」と呼ぶこともあるそうです。「鹿柴」は高校で漢文の教材で使われることもありますので、教科書で見たという方もいらっしゃるかもしれませんね。
同じ言葉でもシカそのものとシカの角のイメージから全然違う意味になる「鹿柴」の読み方を是非覚えてくださいね。