漢字読み講座

「噤む」読めそうで読めない! 「たしなむ」ではありません。

難読漢字クイズです。

本日の問題は「噤む」です!

「嗜む(たしなむ)」や「啄む(ついばむ)」に似ていますが…

あなたは何と読みますか?

「噤む」の読み方のヒント

3つのヒントから想像してみましょう!

1.『しんとくちを「噤む」 ただそれっきりのことだ』宮沢賢治「春光呪詛」より引用

2.「噤む」は、「口」とセットで使われる言葉です。

3.「Bさんの噂話をしてたら、Bさんがやって来たので全員口を噤む」

正解は…

正解は…

「つぐむ」

でした!

「噤」の音読みは「キン」、訓読みは「噤む(つぐむ)」と「噤じる(とじる)」です。

同じ意味の熟語には、「噤閉(キンペイ)」があります。

口を「噤む」シチュエーション

「噤む(つぐむ)」とは、口を閉じて言葉に表さない様子です。

「口を噤む」シチュエーションは、大まかに3つ考えられるでしょう。

ひとつは、自らの意思で黙る、口を閉ざす、沈黙する、貝になることです。

例:「犯人は犯行を認めたが、動機については頑固に口を噤む」

もうひとつは、さまざまな事情で何も言えなくなることです。

例:「メールの内容を妻に追求されて、夫は口を噤んだままだ」

最後は、無意識に黙ってしまうケース。

例:「あまりに美しい音色で、言葉を失い、口を噤んだ」

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イシカワマキコ
イシカワマキコです。日本語の奥深さが好きです! よろしくお願いします。