漢字読み講座

今日の難読漢字は「火男」「傍目」「燻ぶる」の3問です!あなたは何問よめるでしょうか・・・?

「火男」

「傍目」

「燻ぶる」

の3文字、あなたは何文字読めますか?

さっそくいってみましょう!

最初の難読漢字は、「火男」から!

「火」も「男」も、小学1年生で習う簡単な漢字です。

なのに「火男」なんて言葉は初めて聞いた!という人も多いのではないでしょうか?

「火の男」だから、火を消す「消防士(しょうぼうし)」?

それとも江戸時代の消防士である「火消し(ひけし)」?

・・・残念ながらどれも違います。

ただ、読み方を聞けば絶対知っているある「モノ」ですよ!

「火男」の読み方のヒントは・・・?

「火男」が表す「あるモノ」とは、お面です。

かまどの火を竹筒で吹くような表情をしてみてください。

さあ、そんな顔のお面・・・ありますよね?

「火男」の読み方の答えは・・・

正解は、そうです!「ひょっとこ」でした!

ひょっとこは、口をとがらせたユニークな表情の男性のお面ですよね。

神楽において滑稽(こっけい)な役の道化がかぶるお面として誕生した「火男(ひょっとこ)」。

頬かむりをしていたり、左右の目の大きさが違ったりするのが特徴です。

ユニークな表情と動きで道化の役である「火男(ひょっとこ)」ですが、かまどの火を竹筒で吹くことから「火を守る神様」「かまどの神様」なんですよ。

ちなみに神楽で「火男(ひょっとこ)」と対で使われる女性の面「おかめ」は、「福を招く神様」です。

「火男(ひょっとこ)」の読み方とともに由来も覚えたら、人に自慢できる豆知識になりますね。

お次の難読漢字は、「傍目」!

「傍目(はため)」とは、第三者の立場で脇から見ていることを意味します。

「具合が悪いなんて、傍目には分からない」などと使われますよね。

ただし、「傍目八目」という四字熟語を「はためはちめ」と読んだあなたは不正解!

「傍目」には「はため」以外の読み方があって、「傍目八目」の場合にはそちらの読み方を使うんです。

それでは何と読むのか、さっそく見ていきましょう!

「傍目」の読み方のヒントは・・・?

  • 「傍目」の「はため」以外の読み方は、ひらがなで「〇かめ」の3文字
  • 「傍目八目」の読み方は、ひらがなで「〇かめはち〇〇」

何となく聞いたことのある四字熟語のような・・・

それで「傍目」の読み方も分かりましたよね・・・?

「傍目」の読み方の答えは・・・

正解は「おかめ」でした!

そして、「傍目八目」は、「おかめはちもく」と読む四字熟語

「傍目八目」とは、当事者より第三者の方が物事を冷静に見られるという意味があります。

囲碁の対局中。対局者は緊張や焦りなどで打つ手を間違えてしまうこともあって、傍から見ている人の方が冷静に「八手先」までも見通すことができることから誕生しました。

ちなみに、「傍目八目」は「岡目八目」と書く場合もあります。

最後の難読漢字は、「燻ぶる」!

「燻ぶる」・・・パッと見て読める人は少ないのではないでしょうか?

「燻製(くんせい)」の「燻(くん)」だから、「くんぶる」

そう考える人が多いはず。

でも残念!間違いです・・・

ただ、とっても惜しい!

何て読むのか、さっそく見ていきましょう!

「燻ぶる」の読み方のヒントは・・・?

ヒントは、「燻」という漢字の意味にあります。

「燻」は、音読みだと「くん」、訓読みだと「いぶし」と読みます。

「物を焼いて煙を出すこと」「煙が多く出るように燃やすこと」を意味しています。

「燻製」は、食材を炎で焼くのではなく煙でいぶして作られた料理ですもんね。

「燻ぶる」も、炎が燃えずに煙が出ている状態を表す言葉ですよ!

「燻ぶる」の読み方の答えは・・・

正解は、「くすぶる」でした!

「燻ぶる」には、「物がよく燃えずに煙ばかり出る」という意味の他にも次の意味で使われます。

  • 身なりが小汚い様子⇒(例)燻ぶった彼女は別人のようだった
  • 争い事が表面化せずに、解決しないまま水面下で続いている様子⇒(例)不満が燻ぶる
  • 地位や状態が低迷してその場にとどまっている様子⇒(例)まだ見習いで燻ぶっている
  • 閉じこもって陰気に過ごす⇒(例)1日中家の中で燻ぶっている

色々な使われ方がありますね。