漢字読み講座

【今日の難読漢字】「疾うに」「牛滑」「許嫁」「疑る」「錫蘭」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「疾うに」

「牛滑」

「許嫁」

「疑る」

「錫蘭」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「疾うに」です!

「疾うに」

は、あまり日常会話では使わないかもしれません。
しかし、どちらかというと文学的でやや古風な表現として、頻出する言葉です。

「疾走」の「疾」と同じ漢字ですが、あなたは正しく読めますか?

「疾うに」読み方のヒントは?

「疾うに」には、ずっと前に、という意味があります。

「息子は疾うに家を出て、東京で1人暮らしをしています」のような使い方をします。

普段私たちが話すときは、「疾うに」とはあまり言わず、
とっくに」や「とっくの昔に」と表現することが多いですね!

もうおわかりですね?

「疾うに」の読み方、正解は……

「疾うに」の正解は……

「とうに」です!

「今日の仕事?それならとうに終わっているよ」
などなど。

若者言葉というよりは、やや古風な雰囲気がある「疾うに」。

仕事や課題の進捗を聞かれたら、

「そんなんとっくの昔に終わったよ」

ではなく、
仕事なら疾うに終わったよ
と言ってみると、少し知的な雰囲気がしませんか?

ぜひ使ってみてくださいね。

2つ目の漢字は「牛滑」です!

牛が滑る、と書くこの字。牛の何かの行動か、またはそれにちなんだ動作のことにも思えますが、これは地名です!

富山県の人なら読めるこの地名、さあ、何と読むのでしょうか?

 

「牛滑」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 訓読み+訓読みです。

ヒント➁ 「〇〇〇〇り」の5文字です。

 

「牛滑」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「うしなめり」です!

 

ここは、富山県富山市婦中町(とやまけん とやまし ふちゅうまち)にある地名です。

 

牛滑は、富山県のほぼ中央に位置していて、婦中町は「平成の大合併」により2005年(平成17年)4月1日に富山市・八尾町・大沢野町・大山町・山田村・細入村の富山地域7市町村と合併した地域です。

近年は富山市のベッドタウンとしても有名ですね!

【一口メモ】

現在は確認できていませんが、牛滑には「牛滑遺跡」という縄文時代の住居後の遺跡があったようです。昭和38年頃から調査が行われて2棟の竪穴住居跡を確認。平成10年頃には、富山市教育委員会が作った「牛滑遺跡」の看板もつけられていたようです。

3つ目の漢字は「許嫁」です!

最近ではあまり耳にしない言葉ですが、一昔前にはよく耳にしていた言葉かも知れません。

少女漫画にどっぷりはまっていたという女性は、一発で読める漢字かも知れません。

しかし普通に暮らしていると、滅多には使わない言葉だと思います。

さあ許嫁はなんと読む?

「許嫁」読み方のヒントは?

そもそも許される嫁と書くからには、親が決めるものですよね。

昔は親が許さない限り結婚できなかったという時代もありました。

結婚に対して親が出てくるところだからこそ、「許嫁」という言葉ができたのでしょう。

読み方には「ゆるす」も「よめ」も全く関係のないひらがなが入ります。

「許嫁」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇〇〇」です。

もっと言うと「〇〇な〇〇」です。

もうわかりましたか?

「許嫁」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「いいなずけ」

です!

 

当人以外が結婚を決定するという意味合いで使われています。

自由結婚の今では考えられないかも知れませんが、

漫画などでは〝ありえないからこそ憧れを抱く”という設定が盛り上がる要素となって使われています。

4つ目の漢字は「疑る」です!

「疑る」の読み方をご存知でしょうか?

つい「うたがる」と読みそうになりますが、もちろん違います。

よく見る漢字なのに、送り仮名が違うと意外に読めない人が多いかも!?

さて、あなたには読むことができますか?

「疑る」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇る」の4文字
  2. 意味は怪しいと思うことです
  3. 「そんなに人を疑るものじゃないよ」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「疑る」の読み方!正解は…!?

正解は「うたぐる」です!

意味は、ヒントで紹介したように「怪しい」「確かではない」などと思うことです。

「疑(うたぐ)る」は「疑(うたが)う」の俗な言い方で、意味は同じとされていますが、現代では「疑(うたぐ)る」という言葉は余り使われていないようですね。

ただし、何でもすぐに疑う人のことを「疑(うたぐ)り深い」と表現するのは時々耳にするのではないでしょうか。

また「疑る」の類義語としては、いぶかる、怪訝(けげん)、怪しむなどがあります。

5つ目の漢字は「錫蘭」です!

「錫蘭」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(すずらん)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

 「錫蘭」読み方のヒントは?

ヒントは海外の地名です!
海外の地名ということで、いわゆる当て字であるため、漢字の意味というよりも、漢字自体が持つ読み方のほうがヒントになるかもしれません。
ただし、この地名は現在ではもうありません。

 「錫蘭」読み方のもうひとつのヒントは?

スリランカの昔の名前です!
ここの特産であった紅茶がとてもおいしく、今でもこの名前をもった紅茶が広く皆に愛されています。

 「錫蘭」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「セイロン」
です!
スリランカの旧国名が「セイロン」で、スリランカ産の紅茶は今でもセイロンティーと呼ばれ、
商標登録もされているそうです。
ちなみに日本が輸入している紅茶の半分以上がこのセイロンティーだとか。
日本人にとって一番身近な紅茶がセイロンティーなんですね。ミルクティーならセイロン!という方も少なくないそうです。たしかにセイロン・ミルクティーって聞きますよね。
紅茶というと他にパッと浮かぶのがダージリンですが、こちらはインドのダージリン地方の紅茶で、こちらはストレートで飲むのがオススメとのことです。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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flower
とにかく本が好きです!