漢字読み講座

【今日の難読漢字】「慶び」「剰え」「確り」「何方道」「鶏冠」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「慶び」

「剰え」

「確り」

「何方道」

「鶏冠」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、 なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「慶び」です!

慶び

この漢字、なんて読むかわかりますか?

「けいび」ではありません。

でもこの漢字、実はビジネスシーンなどでも使う重要な漢字なんです。

どんな読みの漢字なのか考えてみてください!

「慶び」読み方のヒントは?

ビジネスシーンや冠婚葬祭など格式ばった場で使われる礼儀正しい漢字で「めでたいとき」などに使います。

 

つまり普段使いはしない漢字です。しかし、この言葉を普段使いしないという意味ではありません。

 

大ヒント!「喜び」と同じ意味です。もうわかりましたか?

 

「慶び」の読み方、正解は・・・

それでは正解です。

 

正解はよろこびでした。

実は「喜び」と全く同じ意味なんです。ただビジネスシーンや冠婚葬祭など礼儀正しい場では「喜び」ではなく「慶び」を使います。日本語って難しいですね。

 

ただそういった礼儀正しい場所とはどれだけ無縁な人でも1年に一度はこの「慶び」という漢字、実は使っているんです。

 

そう、年賀状の「お慶び申し上げます」の一言です。

 

慶びって意外と身近な漢字でしたね。ここまでお読みいただきありがとうございました!

2つ目の漢字は「剰え」です!

「剰え」

この漢字、何と読むかわかりますか?

「過剰」や「剰余」などの熟語もあり、この場合は「じょう」と読みますが、
「剰え」の読み方は「じょうえ」ではありません。

わからなかったあなたは、
下記の解説を参考にしてくださいね。

「剰え」の読み方のヒントはコレ!

まずはヒントとして「剰え」の意味を紹介します。

  • ヒント1:意味:「そのうえ」「おまけに」
  • ヒント2:用法悪いものごとが重なるときに使用する

そろそろわかりましたか?

「剰え」の読み方!正解は…?

「剰え」の読み方、正解は……

「あまつさえ」です!

副詞の「あまりさえ」が「あまっさへ」へ変化し、
さらに「っ」を、促音でなく読んでできた語だと言われています。

こう聞くと少しややこしいのですが、
現代では「あまつさえ」の読み方が一般的です。

「剰え」の例文は?

せっかくですので、
「剰え」の例文についても見ていきましょう。

  • 電車に乗り遅れてしまった。剰え忘れ物に気付き、朝から途方に暮れた。
  • 初めての場所で道に迷い、剰え雨が降ってきた。

このように、悪いことがらが重なるときに使用される言葉です。

ことわざの1つに「泣きっ面に蜂」がありますが、
まさにこのことわざ通りの言葉ですよね。

まとめ

「剰え」は「あまつさえ」と読み、
「そのうえ」「おまけに」といった意味を持つ漢字
です。

悪いことがさらに重なったときに使用する言葉で、
同じ意味のことわざに「泣きっ面に蜂」があります。

このように、関連付けておくと
難読漢字にも親しみがわきますよね。

忘れてしまわないよう、しっかりと覚えておきましょう。

3つ目の漢字は「確り」です!

「確り」の読み方はご存知でしょうか?

当然ですが「かくり」ではありません。

日常的によく使う言葉ですが、ひらがなで書くことが多いです。

さて、あなたには読むことができますか?

「確り」の読み方のヒントはこちら

  1. 読み方の文字数は「〇〇〇り」の3文字
  2. 気持ちをひきしめるという意味でよく使われます
  3. 頑丈という意味で使う場合も

以上3つのヒントで考えてみてくださいね。

「確り」の読み方!正解は!?

正解は「しっかり」です!

ありふれた言葉ですが、漢字にすると読めない方も多かったのではないでしょうか。

気持ちをひきしめる意味では「明日は試験なんだから、しっかりしてね」などと使います。

頑丈という意味では「この椅子はしっかりしてるね」のように使います。

ちなみに「聢り」と書いても「しっかり」と読みますよ。

今回のように、よく聞く言葉なのに漢字にすると読めない字は意外に多いですね。

「確り」と「聢り」両方覚えておくと、自慢できるかも。

4つ目の漢字は「何方道」です!

「何方道」の読み方をご存知でしょうか?

「なんぽうどう」や「いずかたみち」ではありませんよ。

これが読める方は、かなり少ないのではないかと思います。

日常ではよく使われる言葉なのですが…

さて、あなたには読むことができますか?

「何方道」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
  2. 「いずれにしても」「結局は」といった意味です
  3. 「何方道、彼は来ないと思うよ」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「何方道」の読み方!正解は!?

正解は「どっちみち」です!

「何方」という漢字には「どっち」「どなた」「いずかた」などの読み方がありますが、「何方道」と書くと「どっちみち」という読み方になります。

「何道(どのみち)」という言葉もありますが、意味は「どっちみち」と同じです。

「どっちみち」という言葉には何となく投げやりな雰囲気もありますが、勇気が出ない時には「どっちみち、やるしかないんだ!」と自分を励ます言葉としても使えますね。

5つ目の漢字は「鶏冠」です!

「鶏(にわとり)」の「冠(かんむり)」と書いて「鶏冠」。

にわかん」では、もちろんありませんよ!

何と読むのか、ピンときた人もいるのでないでしょうか?

さっそく見ていきましょう!

「鶏冠」の読み方のヒントは・・・?

ヒントはずばり、「鶏(にわとり)」の「冠(かんむり)」です!

「王冠(おうかん)」や「草冠(くさかんむり)」などは知っていても、「鶏の冠」なんてイメージが湧かないでしょうか・・・?

そんな人は、鶏の頭を思い出してください。

大ヒントですよ!

「鶏冠」の読み方の答えは・・・

正解は、「とさか」でした!

鶏の頭の鶏冠(とさか)は、確かに王冠をかぶっているように見えますよね!

鶏だけでなく、鳥の頭についているものは「鶏冠」と呼びます。

キジ科の一部の鳥に鶏冠があるんだとか。

鶏冠は形状によって、単冠・ばら冠・クルミ冠・えんどう冠などの種類に分けられます。

ちなみに、「鶏冠手」という言葉もあるのはご存知ですか?

これは「とさかて」ではなく、「鶏冠手(かえるで)」と読みます。

葉っぱの形がカエルの手に似た植物の名前です。

これも、合わせて覚えてみてはいかがでしょうか?

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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flower
とにかく本が好きです!