漢字読み講座

【今日の難読漢字】「琴瑟相和す」「括れ」「遖」「怖じる」「改竄」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「琴瑟相和す」

「括れ」

「遖」

「怖じる」

「改竄」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「琴瑟相和す」です!

「琴瑟相和す」読み方のヒントは?

「琴瑟相和す」のうち、よくみると難しい字は「瑟」だけかと思います。

「瑟」は、「必」をそのまま音読みしないのがヒントです。

「琴瑟相和す」の読み方、正解は…

きんしつあいわす」と読みます。

意味は「夫婦がきわめて仲睦まじいこと」になります。

全体の意味を理解するには、やはり「瑟」の理解がポイントです。

「瑟」は「おおごと」を意味し、琴とよく似た弦楽器ですが、琴とは違うものです。

つまり、琴と瑟はたいへんよく似ているものの、微妙に違うわけです。

を合奏すると、その音がよく合うことから「相和」になっています。

この言葉は、理想の夫婦の関係性はどうあるべきか、について示唆を与えてくれるものです。

すなわち、夫婦も琴と瑟のように、性格や考え方が基本同じが良いけれど、やや違うくらいがちょうどいいということです。

類語に「似たもの夫婦」や「おしどり夫婦」もありますが、類似点だけでなく相違点も大事、という「琴瑟相和す」は奥深いですね。

2つ目の漢字は「括れ」です!

「括れ」の読み方をご存知でしょうか?

簡単な漢字なのに、読めそうで読めない難読漢字だといえますね。

一括(いっかつ)、総括(そうかつ)、括弧(かっこ)など、通常は熟語でしか使わない漢字なので、単独で使う読み方は、ほとんどの方がわからないかも?

さて、あなたには読むことができますか?

「括れ」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇れ」の3文字です。
  2. 中ほどで細くなっていることをいいます。
  3. 「腰が括れている」などと使います。

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「括れ」の読み方!正解は!?

正解は「くびれ」です!

言葉の由来としては「くぼみ」が訛って「くびれ」になったという説があります。

また、体の中で細い部分を「首」と呼ぶため、「くびれ」という言葉が生まれたという説もあるようです。

「括」という字には「手で束ねる」といった意味があります。

手で束ねると束ねた部分が細くなるため、「括れ(くびれ)」という字が使われるのですね。

3つ目の漢字は「遖」です!

「遖」の読み方をご存知でしょうか?

南という字がついていますが「なん」ではありません。

楠という字にも似ていますが「くす」とも違いますよ。

初めて見る人が多いかも知れない漢字ですが、あなたには読むことができますか?

「遖」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. りっぱな行動や成果を褒める時に使う言葉です
  3. 殿様のセリフ「〇〇〇〇じゃ!褒美をつかわす」

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「遖」の読み方!正解は…!?

正解は「あっぱれ」です!

国字(こくじ)という言葉を聞いたことがありますか?

国字とは、日本で作られた漢字をいい「遖」も国字の1つです。

多くの国字には音読みがなく「遖」という字の読み方も訓読みの「あっぱれ」だけで、音読みは存在しません。

また、「天晴」や「天晴れ」と書いても、「あっぱれ」と読むことができます。

「遖」という字は、南方面へ行くと天が光輝いているという意味です。

「天晴れ」の意味を一字で表したのが、「遖」なのですね。

4つ目の漢字は「怖じる」です!

「怖じる」の読み方をご存じでしょうか?

「怖い」は「こわい」と読みますが、そのまま「こわじる」と読んでしまうと、かなり恥ずかしいですよ…

とはいえ「怖じる」という表記は確かに珍しいですね。

さて、あなたには読むことができますか?

「怖じる」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇じる」の3文字です
  2. 意味は「驚いておびえる」「びくびくする」など
  3. 蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる

以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。

「怖じる」の読み方!正解は!?

正解は「おじる」です。

意味はヒントで紹介したように、驚いたておびえたり、怖がってびくびくすることですが、一般に使う「怖い」と比較すると、反射的な意味で使う場合が多いようです。

「蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる」とは、蛇に噛まれたせいで、朽ちた縄を見ただけで大きく驚くといった意味のことわざ。

確かに、反射的に怖がる様子を表していますね。

「怖」を「お」と読む言葉には他に「怖じ気(おじけ)づく」「怖じ怖じ(おじおじ)する」「物怖(ものお)じ」などがあります。

5つ目の漢字は「改竄」です!

「改竄」と書いて、なんと読むか分かりますか?

漢字は難しそうですが、よく耳にする言葉だと思います。

とはいっても、日常生活で耳にする言葉ではなく、テレビのニュースなどで聞こえてくるのではないでしょうか?

改竄自体は難しい事ではありませんし、うっかり自分でも思い違いをしていることも。

さて、「改竄」と書いてなんと読むでしょうか?

「改竄」読み方のヒントは?

小さなことから、大きなことまで、わざとであろうが、無意識であろうが、文書の文字、語句、数字などを書き換えてしまう事を「改竄」といいます。

多くは自分が都合のいいようにわざと書き換えてしまう事で、重要であればあるほど自分の利益になることも。

数字を一桁改竄するだけで、脱税することができたり、名義を改竄して自分の物にして利益を得たりと、大きなものであれば罪に問われてしまいます。

身近なところでは、昔好きだった人の事を勝手に改竄して、思い出を良いように美化したりしますね!

「改竄」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇〇」です!

さあ、もうわかりましたか?

「改竄」読み方の正解は・・・

正解は・・・

 

「かいざん」

です!

 

良い思い出にしていても同窓会に行くと、現実を突きつけられます。

ぜひ、覚えておきましょう。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!