漢字読み講座

「善哉」「不承不承」「禿筆」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「善哉」「不承不承」「禿筆」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「善哉」

「善哉」の読み方をご存じでしょうか?

「よいかな(よきかな)」とも読みますが、今回はそれ以外の読み方を正解とします。

誰でも知っているあの食べ物のことなのですが…

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「善哉」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 冬場によくいただく甘いもの
  3. お餅が入っています

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「善哉」の読み方!正解は!?

正解は「ぜんざい」です!

善哉(ぜんざい)の名前の由来には2つの説があります。

  • 出雲地方のお祭りで食べる「神在(じんざい)餅」が訛って「ぜんざい」になった
  • ぜんざいを食べた人が仏教用語の誉め言葉である「善哉(よきかな)」と言ったのがはじまり

関東と関西のぜんざいは少し異なります。

一般に、関東のぜんざいは、お餅や白玉に汁気のない粒あんをかけたもの。

関西のぜんざいは、お餅に汁気のある粒あんをかけたものです。

しかし「おしるこ」と呼び方もあるため、明確な呼び方の違いとなると、判断が難しいようですね。

2問目はこの漢字!「不承不承」

「不承不承

これ、何と読むかわかりますか?

 

一見簡単に読めそうですが、ちょっとした罠が待ち構えているかも……?

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「不承不承」読み方のヒント!

 

「不承不承」は、一見普通に読めそうですよね。

「ふしょうふしょう」と読んでしまった方、いませんか?

 

声に出して読んでみると「ふしょうふしょう」は、

ちょっと読みにくくないでしょうか。

正解の読み方だと、読みにくさが解消されます!

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「不承不承」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「ふしょうぶしょう

です!

 

「不承不承」は、

「いやいや物事を行うこと」という意味の言葉です!

 

そもそも「不承」という言葉に「いやいやながら承知する」という意味があります。

2つ重ねることで、より「嫌だ」という気持ちが強調されているんです。

 

なぜ「ふしょうふしょう」ではなく「ふしょうしょう」と濁るのかというと、

日本語の「連濁」という音声変化によるもの。

「日々(ひ)」や「鼻声(はなえ)」のように、

言葉を繰り返したり別の言葉をつけた時に、読みやすく変化する言葉があるんです。

「不承不承」も、この連濁によって音が変化しています!

 

ちょっと変わった読み方をする「不承不承」。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

 

最後はこの漢字!「禿筆」

「禿筆」の読み方をご存じですか?

「禿」は「はげ」という読み方があるので「はげふで」?ではありません。

どのように読むのでしょうか?

「禿筆」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「と○○○」の4文字
  2. 音読みです
  3. 訓読みで「ちびふで」という読み方もあります

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「禿筆」の読み方、正解は・・・


正解は

「とくひつ」

です!

「禿」という文字には「はげる」や「かむろ(子どものおかっぱ頭)」以外に「先がすり切れる」という意味があります。

使い古して穂先のすり切れた筆をさす言葉ですが、その筆では上手に文字が書けないため、自分の文字や文章をへりくだって言う時に使う言葉でもあります。

「弘法筆を選ばず」ということわざがあります。「弘法大師のように書に優れている者ならば、筆の良し悪しに関係ない」つまり、技量が優れていれば道具に左右されることはない、という意味があります。

つまり「自分は先がすり切れた筆では上手に書けない(技術が劣っている)」と謙遜していることになります。

とはいえ同じ弘法大師のことわざに「弘法も筆の誤り」があり、その道の達人でも失敗することがある、という方が有名ですよね。

誰でも失敗することはある、と思いつつ謙虚でありたいものです。
ことわざと一緒に「禿筆」の読み方、ぜひ覚えてくださいね。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!