今回の難読漢字は「鹿威し」「堰堤」「或問」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「鹿威し」
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2022/08/08-27-05.png)
「鹿威し」の読み方をご存じでしょうか?
もちろん「しかいし」ではありません。
とはいえ「他にどんな読み方が?」と、悩んでしまいますよね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「鹿威し」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇し」の5文字
- 日本庭園で見かけたことがあるかも
- 竹筒に水が溜まると「コン!」と良い音が
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「鹿威し」の読み方!正解は!?
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2021/12/min005-seikai.jpg)
正解は「ししおどし」です!
「獅子脅し」や「獅子威し」と表記されることもありますが、正しくは「鹿威し」になります。
寺院や料亭などの庭によく設置されているししおどしは、そもそもは田畑を荒らす鳥獣を追い払うためのものでしたが、のちに風情を楽しむことが目的に。
ちなみに、鹿という字は「鹿威し(ししおどし)」では「しし」と読みますが、「鹿の子(かのこ)」では「か」と読ませます。
ちょっとややこしいので、注意が必要ですね。
2問目はこの漢字!「堰堤」
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2023/01/toi_kanji_251.jpg)
「堰堤」
これ、何と読むかわかりますか?
地理が好きだったり、土木関係の職業にお勤めだったりする方は
すんなり読めるかもしれません。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「堰堤」読み方のヒント!
「堰堤」は、先にも書いたように土木関係の用語です。
「堤」の文字は「堤防」などでも使われているように、
水を止めたり溜めたりするものを表現するときに使われます。
実は「堰」も同じような意味!
訓読みだと「堰き止める」などで使います。
「堰堤」の場合はどちらの漢字も音読み。
さて、あなたは何と読みましたか?
「堰堤」の読み方、正解は…
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2021/02/4247942_m.jpg)
気になる正解は…
「えんてい」
です!
「堰堤」は、
「貯水や砂防などを目的として作られた堤防」という意味の言葉です!
洪水対策などに造られることもあれば、
釣り場として造られる場合もありますよ。
似たような言葉に「ダム」がありますが、
「堰堤」の場合はもっと小規模なもの。
場所によっては水力発電を行うために作られていることもあります。
また、ダムは山奥に作られていることが多いですが、
堰堤は身近にあるので、馴染み深いものだと覚えておきましょう。
見慣れないけれど実は身近な「堰堤」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「或問」
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2023/03/kanji_0317_01.png)
「或問」の読み方をご存じですか?
「或」は「或る」で「ある」という読み方がありますが「あるもん」ではありません。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「或問」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○もん」の4文字
- 音読みです
- 「或る人問う」という書き下し文になります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「或問」の読み方、正解は・・・
正解は
「わくもん」
です!
「仮にある質問を設け、その質問に答える形式の文章」をあらわしています。
「或問、○○。答曰、□□(或る人問う、○○。答えて曰く、□□)」という形式で書かれている問答集ですが「或る人」は仮の存在で「答えて曰く」で自分の意見を述べるための形式です。
日本で有名なのは、江戸時代に熊沢蕃山が著した「大学或問(だいがくわくもん)」です。この著書に治山・治水論や貿易、君主のあるべき姿などの洞察、提言がまとめられていましたが、参勤交代や鎖国制度を批判したこともあり、蕃山は幕府により下総古賀(現在の茨城県古河市)に幽閉させられてしまいました。しかしその後も発禁を経て再度刊行され、江戸末期まで武士や思想家に影響を与え続けました。
言葉としては使われていなくても、今でも或問形式の文章は多く見かけると思います。
「或問」の読み方、是非覚えてくださいね。
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2021/11/mint_1-150x150.jpg)