マッサージガンは自宅で気軽にケアができるハンディタイプの電動マッサージです。
肩こりや腰痛はもちろん、疲労回復などの効果も得られます。
しかし、マッサージガンを当てると危険な部位や、使い方を間違えると気分が悪くなってしまうこともあります。
そのため、マッサージガンを使う時は、事前に正しい使い方や注意点を把握しておく必要があるのです。
そこで、この記事ではマッサージガンの注意点や危険性、選び方のポイントなどを詳しくご紹介していきます。
これからマッサージガンの購入を検討している方も、現在マッサージガンを持っている方も、ぜひ参考にしてください。
目次
マッサージガンの注意点｜危険性はある？
マッサージガンは先端部分のアタッチメントが振動することによって、筋肉や筋膜をほぐし、血行促進や疲労回復などの効果があるマッサージ器具です。
肩や腰、足などの気になる部分に振動で刺激を与えることで、筋膜リリースや肩甲骨はがしにも効果的と言われています。
正しい使い方を守れば、さまざまなメリットが得られますが、使用方法を間違うとさまざまな危険が伴います。
マッサージガンを使う前に、必ず注意点を把握しておきましょう。
- 大きな血管やリンパのある部位は避ける
- 同じ部位に長時間当てすぎない
- デリケートな部分は避ける
- ストレッチと併用して使う
- 振動は最弱から始める
- マッサージガンにダイエットの効果はない
- 音がうるさい
それでは、下記で詳しく解説していきます。
マッサージガンの注意点1.大きな血管やリンパのある部位は避ける
マッサージガンを使う時は、大きな血管やリンパにある部位はできるだけ避けて当ててください。
特に、首周りは大きな血管があり、マッサージガンを当てすぎると、強い振動で気分が悪くなってしまいます。
大きな血管やリンパのある部位に、マッサージガンを当ててはいけないわけではないですが、注意しないと危険であることは事実です。
筋肉に関する知識がないのであれば、危険な部位に当てないことが重要です。
大きな血管やリンパにある部位に当てるなら、最弱の振動で長時間当てすぎないようにしてください。
マッサージガンの注意点2.同じ部位に長時間当てすぎない
マッサージガンを使用する時は、同じ部位に長時間当てすぎないように注意してください。
マッサージガンは少し当てるだけでも身体が楽になり、気持ちが良いですが、無理にコリを解消しようと長時間同じ部位に当てすぎてしまうと、揉み返しが起こります。
揉み返しはマッサージ後などにあらわれる身体に悪い反応のことで、ひどい場合は内出血を起こすこともあります。
マッサージガンを当てている時は気持ちが良いかもしれませんが、翌日には今日よりも体調が悪くなったり、身体の重さを感じることも多いです。
そのため、長時間同じ場所に刺激を与えるのは避けてください。
マッサージガンの注意点3.デリケートな部分は避ける
マッサージガンを使う時は、デリケートな部分を避けるようにしましょう。
例えば、首や脇、鼠径部などは大きな血管がたくさんあります。
これらの部位にマッサージガンを当てすぎるのは危険です。
マッサージガンは短時間で強い振動を与えるマッサージ器具ですが、専門家によれば体のコリをほぐすのに強い振動は不要という声もあります。
首や脇、鼠径部などのコリや疲れが気になる時は、優しい振動で様子を見ながら当てるようにしてください。
マッサージガンの注意点4.ストレッチと併用して使う
マッサージガンはストレッチと併用するのが一般的です。
コリが強く、筋肉が縮んでいる状態でいきなり強い振動を与えてしまうと、逆に緊張が高まってしまいます。
そのため、マッサージガンを使う時は、事前にストレッチをして体を伸ばしてから使うようにしてください。
軽くストレッチをしてからマッサージガンを当てることで、深層部まで振動が届きやすくなり、より効果を実感しやすくなります。
マッサージガンの注意点5.振動は最弱から始める
マッサージガンを使う時は、振動を最弱レベルから始めるようにしてください。
振動を最弱レベルから始めて、物足りなく感じるようになったら、徐々にレベルを上げていきましょう。
いきなり強い振動を与えてしまうと、筋肉が緊張したり、揉み返しのリスクが高まります。
当てる時間の目安は、1つの患部に10秒～3分程度です。
マッサージガンを患部に当てると、気持ちが良くてついつい当てすぎてしまうこともありますが、1秒～3分を目安にしてください。
マッサージガンの注意点6.マッサージガンにダイエットの効果はない
マッサージガンを使うと、痩せると勘違いする人もいます。
マッサージガンの振動により、脂肪が揺れて燃焼の効果があるのでは？と思ってしまいますよね。
ですが、マッサージガンにはダイエットなどの痩せる効果はありません。
血流が良くなり、結果的にむくみが取れて痩せて見えることもありますが、脂肪を燃焼する効果はありません。
マッサージガンはあくまでも筋肉や筋膜をほぐして、疲労回復や血流促進を促すマッサージ器具です。
マッサージガンの注意点7.音がうるさい
マッサージガンは機器によっては稼働中の音がうるさく感じることもあります。
音量は商品によってもバラバラですが、海外製の安価なものだと、隣の部屋まで音が響く恐れがあります。
そのため、マンションに住む人や赤ちゃんがいる家庭では注意が必要です。
できれば、静音に配慮した製品を選ぶようにしましょう。
マッサージガンの注意点｜効果なし？首に使うと危険？
マッサージガンを使っている人の中には、「効果がない」と感じている人がいることは事実です。
ですが、マッサージガンの効果はさまざまな研究で効果報告がされています。
例えば、2021年にハーバード大学によるマウスを使った実験では、マッサージガンは回復を早めるだけでなく、筋肉を強化することが明らかになったと報告しています。
他にも、マッサージガンは筋肉痛の予防や軽減にも効果があるという研究報告もあちます。
もちろん、人によっても感じ方が異なるので、効果がないと感じる人もいるでしょう。
しかし、マッサージガンはさまざまな研究報告で、効果が実証されていることは事実なので、安心してください。
ただし、マッサージガンの振動はかなり強力なので、首などの危険な部位には当てないのが無難です。
どうしても首に当てたいなら、振動が一番弱い設定で、短時間当てるようにしてください。
マッサージガンの注意点・当て方｜部位別に解説
ここでは、マッサージガンを当てる時のやり方や注意点を部位別に紹介していきます。
部位ごとに正しい当て方が異なるので、事前にチェックしておきましょう。
マッサージガンの注意点・当て方1.肩・背中
マッサージガンを肩や背中に当てる時は、大きめの丸いアタッチメントか円形型のアタッチメントを使用しましょう。
肩は一番コリを感じやすい部分でもあり、多くの筋肉が重なっているため、コリがひどい人は多いです。
触って痛い肩こりがひどい部分にのみ当てるのではなく、肩から背中にかけて広範囲にゆっくりと当てていくことが大事です。
背中や肩の筋肉は、さまざまな部位とも重なっているので、気になる部分のみに当ててもあまり効果を得ることはできません。
また、肩回りがガチガチになっている人も多いですが、いきなりマッサージガンを当てるのではなく、まずはストレッチをして体をある程度ほぐしてから使うようにしましょう。
当て方としては、肩から背中に向けて、直線的に動かしてリリースするイメージです。
マッサージガンの注意点・当て方2.肩甲骨
”天使の羽”と呼ばれる肩甲骨にマッサージガンを当てる時は、中心だけでなく肩甲骨周りを全体的にさまざまな角度から当てるようにしましょう。
肩甲骨周りには腕を動かすためのさまざまな筋肉が連なっています。
細かい筋肉が多いので、同じ個所に当て続けるのではなく、全体的にまんべんなく当ててあげることが大事です。
肩甲骨周りは骨が強く当たる部分でもあるので、優しめのフラット型やクッション型のアタッチメントを装着して使うのがおすすめです。
マッサージガンの注意点・当て方3.首・後頭部
首や後頭部にマッサージガンを当てる時は、首の付け根の部分を中心に、マッサージガンを当てるようにしましょう。
首コリの原因は、姿勢や頭の重さなどが挙げられますが、特に頭の重さが影響して首の付け根部分が負担になっていることは多いです。
強い振動で当てるのではなく一番弱い振動で全体的に当てるようにしてください。
首に当てる際ですが、頭に繋がる血管がたくさん集まる部分でもあるので、少しでも違和感や体調の変化を感じたら、すぐに使用を停止してください。
首は頭に近い部分であるため、優しいクッションでケアしましょう。
マッサージガンの注意点・当て方4.腰
マッサージガンを腰に当てる時は、骨盤周りの固まった筋肉をリリースすることを意識してください。
腰の痛みで多いのは、骨盤の歪みです。
この骨盤の歪みを改善するためにも、腰の痛みを感じる部分だけでなく、骨盤周りを集中的に、症状以外の部位にも充てるように意識してください。
腰回りにマッサージガンを当てる時は、ラウンド型やブレット型の広範囲に刺激できるアタッチメントがおすすめです。
また、腰は背骨に当たると痛みを感じることもあるので、気を付けて当てるようにしてください。
マッサージガンの注意点・当て方5.お尻
お尻は、大小さまざま筋肉が連なる部分であり、長時間のデスクワークなどが続くと脊柱起立筋が過緊張により負担が増えてしまいます。
そんな時は、背骨の両サイドを上下に動かしてリリースすることを意識して当ててください。
お尻は筋肉以外にも脂肪も多く、深層部まで効きにくい部分でもあるので、しっかりと広範囲に当てるようにしましょう。
お尻はそこそも強い振動で当てても問題ありません。
また、脚をたくさん使った日にお尻もしっかりケアしてあげると、翌日に響きにくくなります。
お尻にマッサージガンを当てる時は、ラウンド型やフラット型のアタッチメントがおすすめです。
マッサージガンの注意点・当て方6.足の裏
マッサージガンは足の裏に当てることで、疲労回復や免疫力アップなどのさまざまな効果が得られます。
足の裏にはさまざまツボがあり、そのツボをマッサージガンで刺激してあげると、それぞれの効果が得られます。
約60～70以上のツボが存在しているので、気になる人は調べてみてください。
足の裏にマッサージガンを当てる時は、集中的に振動を与えられるブレット型のアタッチメントがおすすめです。
マッサージガンの注意点・当て方7.顔
マッサージガンを顔に当てれば、血行が良くなり、むくみを解消できる効果もあります。
耳の下やほほ、目周りに当てれば、より効果を実感できます。
ただし、顔は他も部分と比べても敏感な部位であるため、振動のレベルを一番低くして当てるようにしてください。
マッサージガンで小顔効果が得られるというわけでもないので、間違った使い方には気を付けてください。
マッサージガンの注意点｜選び方のポイント
マッサージガンと一口にいっても、さまざまな種類があります。
自分が求めている効果や改善を実現するには、マッサージガン選びも重要です。
マッサージガンを選ぶ時は、最低限以下の項目を確認することをおすすめします。
- 振動のストロークはどれくらいか
- 振動のスピードを調整できるか
- アタッチメントの種類
- 重さはどのくらいか
下記にて、詳しく解説していきますので、参考にしてください。
マッサージガンの注意点｜選び方のポイント1.振動のストロークはどれくらいか
マッサージガンを選ぶ時は、振動のストロークをチェックしましょう。
マッサージガンのヘッドの部分がどれくらい上下するかは、振動のストロークから分かります。
目安は、4mm程度、多くても14mmが良いでしょう。
ストロークが大きければその分、筋肉の深層部まで振動が届くので、肩コリや首コリなどの改善に期待できます。
マッサージガンの注意点｜選び方のポイント2.振動のスピードを調整できるか
マッサージガンを選ぶ時は、振動のスピードを調整できるかをチェックしましょう。
マッサージガンはどの製品も比較的振動が強めです。
そもそも、マッサージガンは大きな振動が売りでもあります。
人によっては、マッサージガンの振動が強すぎて、逆に痛みを感じたり、揉み返しが起こることもあります。
また、首コリなどが気になる人が、振動の強すぎるマッサージガンを当てるのも危険です。
そのため、部位によって振動の強さやスピードを変えられるものがおすすめです。
最低でも3つ、できれば5段階くらい強さとスピードを調整できるマッサージガンを選びましょう。
マッサージガンの注意点｜選び方のポイント3.アタッチメントの種類
マッサージガンを選ぶ時は、アタッチメントの種類もチェックしておきたいポイントです。
マッサージガンはどの製品でも基本的にアタッチメントを交換できます。
丸いボール状のものや、U字型、平型、円柱型、シャベル型などのさまざまな種類があります。
アタッチメントの種類が豊富な方が、さまざまな部位に効率良くアプローチできます。
でそのため、アタッチメントの種類で選ぶのも良いでしょう。
マッサージガンの注意点｜選び方のポイント4.重さはどのくらいか
マッサージガンは充電式ということもあり、どうしても重くなりがちです。
重いものだと1キロを超えるものもあります。
マッサージガンは片手で持つことが多く、背中などに当てる時はどうしても変な体制になり、腕を痛めてしまうこともあります。
そのため、できるだけ軽いマッサージガンを選びましょう。
マッサーガンの注意点に関連したQ&A一覧
| 質問 | |
| １ | マッサージガンでやってはいけないことは？ |
| ２ | 筋膜リリースがダメな理由は何ですか？ |
| ３ | マッサージガンは運動直後にやるべき？ |
| ４ | マッサージの危険部位は？ |
マッサージガンの注意点についてのまとめ
- マッサージガンは首に使っても問題ないが、当てすぎには注意が必要
- マッサージガンはストレッチと併用するのが基本
- マッサージガンを使う時は最弱から始める
- マッサージガンにダイエット効果はない
- マッサージガンは部位ごとにアタッチメントを変えて当てるのがおすすめ
マッサージガンは疲労回復や血流促進、筋膜リリースや肩甲骨はがしなどにも効果的なマッサージ器具です。
充電式なので、持ち運びも可能で、自分の好きなタイミングで気軽に体のケアができます。
肩や腰、脚などの気になる部分を集中的に振動を与えて局所的にほぐすことで、リカバリー効果も得られます。
マッサージガンは首や脇などのデリケートな部位にも当てることはできますが、強い振動で長時間当てすぎると、体調を壊してしまう可能性もあります。
正しい使用方法を守れば、多くのメリットが得られるマッサージ器具なので、使用方法は必ず守り、身体の不調を軽減させましょう。
この記事がみなさんのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとごうざいました。
