こんにちは、休養メディア「DO-GEN」編集部の宮脇(みやわき)です。
赤ちゃんが生まれると、うれしい気持ちとともに様々な心配事が出てきます。数ある心配事の中から、今回は「赤ちゃんの睡眠と枕」についてお話します。
赤ちゃんは1日の大半を睡眠姿勢で過ごしています。睡眠時間は16~18時間!そんな赤ちゃんに枕は必要ないのでしょうか?
「赤ちゃんに枕が必要かわからない」
「いつから使い始めればいいの?」
「どんな枕を選べばいいのだろう?」
初めての育児では、枕1つとってもわからないことだらけですよね。
そこで今回は「赤ちゃんと枕の正しい知識」を紹介します。お子様のためにも、正しい知識をつけ、赤ちゃんと枕とうまく付き合っていきましょう!
目次
赤ちゃんに枕(まくら)は必要?必要ない?
1日の大半を寝て過ごす赤ちゃん。日々の経験を記憶し、成長ホルモンを分泌するために、1日16~18時間も眠っています。そのため睡眠時の姿勢は、赤ちゃんの体調に大きな影響を及ぼします。
「睡眠姿勢」ときくと、1番に思い浮かぶのが枕ではないでしょうか?私たち、大人が正しい睡眠姿勢をとるには、枕が必要不可欠です。
では、赤ちゃんにも同じように枕が必要なのでしょうか?
赤ちゃんに枕(まくら)が必要ない
結論から言うと新生児に枕は必要ありません。
その理由は、成人と新生児における骨格の違いにあります。
新生児は、子宮から出てきたばかりで、背骨がC字にカーブしています。赤ちゃんには、背中を丸めているイメージがありますよね。それに対して、成人は背骨がS字にカーブしています。多くの枕は、成人向けに開発されており、睡眠中の背骨をS字に維持するための寝具です。
なので、背骨がC字にカーブしている新生児は、枕を使う必要がありません。新生児の間は、枕がない状態でも正しい睡眠姿勢をとることができます。
反対に、新生児に枕を使う場合は、様々なリスクがあります。
生後2~6カ月の赤ちゃんは、まだ首が座っていません。そのため、頭を高くしてはいけないと言われています。
赤ちゃんが枕(まくら)を使い始めるタイミング
では、赤ちゃんが枕を使い始めるタイミングは、いつが良いのでしょうか?
その答えは「1歳前後」になります。もちろん、個人差がありますので、枕が必要だとわかる具体的なサインを覚えておくと良いですよ。
そのために、赤ちゃんの成長過程を見ていきましょう。
赤ちゃんの背骨が頭より反り返ってきたら、枕が必要なサインです。このサインは、おすわりができるようになった頃から、見られるようになります。
その理由は、おすわりができる時期に、背骨のS字カーブが形成され始めるから。はいはいやひとり歩きといった運動を始めると、赤ちゃんの背骨はC字カーブからS字カーブへと大きく変化していきます。
そのため、1人で安定して座れるようになったら、枕が必要かどうか気にかけましょう。頭より背骨が反り返っているならば、枕が必要なタイミング。寝ている様子や普段の行動を観察して、低い高さから試していくと良いですよ。
赤ちゃん向け枕(まくら)の2つの効果
新生児向けの枕には、成人向けの枕とは違う2つの効果があります。
その効果は「絶壁予防」と「はき戻し予防」!
成人向けの枕には、睡眠姿勢を整える効果がありますが、新生児は枕がなくても、良い睡眠姿勢をとることができます。
そのため、新生児向けの枕は、絶壁やはき戻しといった問題を解決するために使うと良いですよ。
赤ちゃん向け枕(まくら)の効果1|絶壁予防
絶壁は、正式には後頭部扁平といい、頭蓋骨が変形してしまうことです。
新生児は頭蓋骨が柔らかく、生後7~8ヶ月までは変形しやすいので、注意する必要があります。絶壁の原因には、様々な原因が考えられています。
枕を使うと、向き癖による変形を抑えることができます。もしお子様に向き癖がある場合は、タオルや枕を使ってみると良いですね。
赤ちゃん向け枕(まくら)の効果2|はき戻し予防
はき戻しとは、その名の通り、一度のみこんだ母乳や水分を吐いてしまう症状です。具体的には溢入と吐乳の2種類があり、吐き方の違いがみられます。
新生児の時期には、食道や胃のが未発達のため、逆流したものが口から出てしまうことがよくあります。そんな時は吐き戻し予防の枕を使うと良いですよ。頭を少し高くすることで、飲み込んだものの逆流を抑える効果があります。
ただし、赤ちゃんの吐き方によっては受診の必要がある場合もあります。もし勢いよく吐乳した場合や、吐いた後にぐったりした様子が見られたら、すぐに病院を受診しましょう。
枕はあくまで予防策であり、医師と相談して使用するのがおすすめですよ。
赤ちゃんの枕(まくら)の選び方
赤ちゃんの枕を選ぶポイントは3つあります。
- 1cm未満の高さ
- 肌に優しい素材
- 期待する効果が得られる形状
赤ちゃんはとても繊細なので、特に素材選びは注意してください。よくわからない場合は、医師と相談したり、医師が推奨している枕を使えば安心ですね。
赤ちゃんの枕(まくら)の選び方1|高さ
赤ちゃんの枕選びで1番重要なのが、枕の高さです。
なぜなら、高すぎる枕を使用してしまうと、赤ちゃんが呼吸不全になってしまう可能性が高いからです。
特に、首がすわる前の新生児には十分注意してください。高すぎる枕を使うと、顔が下を向いた状態になり、首や気道を圧迫してしまいます。
個人的には、姿勢が変わらないくらいの高さから使い始めることをおすすめしています。2つ折りのタオルなど1cm未満の低さから始め、様子を見ながら高さ調整していくといいですよ。
赤ちゃんの枕(まくら)の選び方2|素材
- 肌荒しない素材
- 柔らかすぎない素材
赤ちゃん向けの枕は「肌に優しく、少し硬めの素材」を選びましょう。
赤ちゃんの肌はとても繊細で、少しの刺激でもすぐに肌荒れを起こしてしまいます。大人が触って心地よく感じても、赤ちゃんにとっては刺激がある場合もあります。コットン100%の天然素材を使用した枕を使うと安心ですよ。
また枕は少し硬めのものを使ってください。柔らかい素材だと、うつぶせになった時に、呼吸ができない可能性があります。顔が枕に沈み込んで、鼻や口をふさいでしまうからです。
枕は赤ちゃんの肌に直接触れるものなので、お子様との相性を確かめながら使っていきましょう。
赤ちゃんの枕(まくら)の選び方3|形と効果
- 「はき戻し防止効果」が高い傾斜型
- 「絶壁・向き癖予防効果」が高いドーナツ型
赤ちゃんの枕は大きく分けて「傾斜型」と「ドーナツ型」の2種類があります。
傾斜型は「はき戻し予防」を目的として利用すると良いですよ。頭から肩口に向かって斜めになっているので、胃腸からの逆流を予防することができます。
ドーナツ型は「絶壁・向き癖予防」を目的に利用しましょう。ドーナツ形状のおかげで、1点に圧力が集中することはありません。そのため、頭全体で負担を分散し、絶壁を防ぐ効果が期待できます。またしっかりと仰向けに寝てくれるので、向き癖も治すことができます。
赤ちゃん向けの枕は、形状によって効果が全く異なります。どんな効果があるのかを理解して、枕の形を選ぶことが重要ですね。
赤ちゃんのおすすめ枕(まくら)3選
赤ちゃんにおすすめの枕を3つ紹介します。
それぞれ形や効果が違うので「どんな悩みを解決したいのか」に合わせて、選ぶことが大切です。いきなり購入するのは不安という方は、タオルを枕にしてあげるところから始めてみるといいですよ。
おすすめの赤ちゃん向け枕(まくら)1|サンデシカ The Pillow Baby
サンデシカは「すべて赤ちゃんにまっすぐ向き合う会社」です。この枕は、生後2~3ヶ月の新生児から安心して使えますよ。
サンデシカ | |
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商品詳細 | The Pillow Baby |
価格 | ¥2,970 |
素材 | 本体:ポリエステル カバー:綿80%・ポリエステル20% |
最大の特徴は、頭の形をサポートするドーナツ形状!気道をふさぐことなく、頭を安定させ首への負担を軽くしてくれます。
完全なドーナツ型ではなく、首回りが左右に開くのが高評価。頭の重みに合わせて、形が変わり、首元を優しく支えてくれます。洗濯機で丸洗いできるので、お手入れも簡単。絶壁や向き癖・頭の形が気になる方に、利用してほしい枕です。
おすすめの赤ちゃん向け枕(まくら)2|ジェルトロン ベビー枕(ドーナツタイプ)
楽天のベビー枕ランキングで1位を獲得した、ジェルトロンのベビー枕を紹介します。先輩ママの満足度が高く、口コミも多い。迷っている方は、1度検討してみてください。
ジェルトロン | |
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商品詳細 | ベビー枕 |
価格 | ¥3,960 |
素材 | 本体:ジェルトロン・ウレタン カバー:綿70%・ポリエステル30% |
ジェルトロンのベビー枕は、向き癖や寝返りの多さに困っている方におすすめです。なぜなら、体圧分散力とフィット性能が高いから!
独自素材のジェルトロンが、向き癖の原因である頭のゆがみに対応して、首元や頭部を隙間なく支えてくれます。そのため、向き癖が自然と治り、頭部の変形を防ぐ効果が期待できます。
体圧分散力も高いので、体の重みを全身で分散でき、寝返りの回数を減らすことができます。向き癖や寝返りに困っている方には、ぴったりのベビー枕ですよ。
おすすめの赤ちゃん向け枕(まくら)3|サンデシカ Sleeping Pillow
最後に赤ちゃん本舗で取り扱いのある、はき戻し予防枕を紹介します。気になる方は、近くの店舗ですぐにフィッティングできるのでおすすめです。
サンデシカ | |
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商品詳細 | 6重ガーゼスリーピングピロー |
価格 | ¥3,608 |
素材 | 本体:ポリエステル カバー:綿 |
ゲップが上手くできないことで悩んでいる方は、この枕が役に立ちます。なぜなら10度の緩やかな傾斜が、赤ちゃんの吐き戻しや鼻詰まりを予防してくれるから!
ゲップが上手くできない赤ちゃんを、平らなベッドに寝かすのは危険です。この枕を使えば、授乳後のはき戻しをやわらげ、はき戻しのリスクを軽減することができます。
中身のクッションが首や肩を優しく支えてくれるので、傾斜がついていても、体への負担もありません。授乳後の睡眠環境を整えるために、ぜひ利用したい枕です。
赤ちゃん枕(まくら)の注意点
- 短時間から使い始める
- そばにいる時だけ使用する
赤ちゃんに枕を使う場合は、2つの注意点があります。
1つ目は「短時間から使い始める」ことです。赤ちゃんは未発達で繊細な体をしています。そのため成人ならなんとも思わないような、些細な変化にも敏感に反応します。枕を使い始める時は、10~30分の短時間から試していくと良いですよ。
2つ目は「そばにいる時だけ使用する」ことです。赤ちゃんにとって、枕は命の危険を脅かす場合もあります。枕が高すぎて、気道がふさがってしまう場合や、素材が柔らかすぎて、うつぶせ時に呼吸ができないケースも見られます。
枕を使用する際は、必ずそばで様子を見守ってください。成人とは違って、夜間に使用し続ける場合は医師に相談すると安心ですよ。
赤ちゃんの枕(まくら)まとめ
- 赤ちゃん向けの枕は、成人向けとは別物
- 枕選びのポイントは「高さ・素材・形状」
- 赤ちゃんの様子を見ながら使い始める
- わからないことは必ず医師に相談する
赤ちゃんの枕に正解はありません。枕の必要性や使い始めるタイミングは、赤ちゃんごとに異なります。しっかりと様子を見ながら、柔軟に使用することが1番大切です。
子育てが初めての場合は、自分一人で判断せず、医師と相談しながら試行錯誤していくと良いですね。お子様の成長に合わせて、うまく付き合っていきましょう!