漢字読み講座

「鮮ない」って何て読む?「せんない」「あざない」でしょ!って思ったあなたは必ず読んで!

「鮮魚」や「新鮮」、「生鮮」など、「鮮(せん)」という漢字は何だかフレッシュな印象がありますよね。

「鮮やか(あざやか)」という読み方も一般的。

だからといって、「鮮ない」を「せんない」や「あざない」と読むのは・・・残念ながら間違いなんです。

何て読むのか、さっそく見ていきましょう!

「鮮ない」の読み方のヒントとは・・?

「鮮ない」の読み方のヒント、それはずばり「鮮」という漢字の持つ意味です!

「鮮」の持つ意味は・・・

  1. 新しい・生きがいい・・・(例)新鮮・鮮度など
  2. 色や形がはっきりしていて美しい・・・(例)鮮やか・鮮明など
  3. 稀少である、わずか、稀・・・(例)鮮少など

上記の2種類の意味は広く知られていますよね。

ヒントとなるのは3つ目の意味です!

「希少」「わずか」「稀」という意味をもつ「鮮ない」・・・

皆さん、分かりましたか?

「鮮ない」の読み方の答えは・・・

正解は、「すくない」でした!

・・・え、すくないは「少ない」って書くでしょ?・・・ってお思いになりましたよね?

確かにそうです!

「鮮ない」も「少ない」も意味は同じ。

現在、「鮮ない」の漢字を使うことはほぼありません。

論語に「巧言令色鮮(すくな)し仁」と、「鮮ない」の感じが登場します。

相手にこびへつらう人は、人としての徳が少ない」という意味も合わせて覚えてみては?

最後までお付き合いいただきありがとうございました!