漢字読み講座

【今日の難読漢字】「為体」「濃やか」「長閑」「託ける」「割愛」あなたは読めますか?

今日の難読漢字は

「為体」

「濃やか」

「長閑」

「託ける」

「割愛」

の5つです。

さて、なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「為体」

突然ですが、

「為体」と書いて、なんて読むでしょうか。

ついついそのまま「いたい」と読みたくなってしまいますが、それは違います!

日常的にはあまり使わないかもしれませんが、ドラマや小説、アニメなどでは度々耳にする言葉ですよ。

「為体」読み方のヒントは?

「為体」は人の様子を表す言葉で、ややネガティブな意味合いがあります。

「ひどい有様」や「このざま」などに近い意味でしょうか。

具体的には
春休みに入ってからというもの、毎日食って寝て、ゲームしてばかりでなんという為体だ!
という感じ。

自分で「この為体」と言えば少し自虐的で現状を嘆いているニュアンスに、
他者に言われれば、あきれや叱責のニュアンスになります。

「為体」の読み方、正解は……

「為体」の正解は……

「ていたらく」です!

「ていたらく」自体にみっともなくて情けない……という意味が含まれているので、人を褒めるときには間違っても使わないようにしましょう。

「為体」は難しいため、日常的には「体たらく」「ていたらく」と書かれる機会も多いですね。
「何という為体だ」と人に言われないように、毎日勤勉でありたいものですね!

2つ目の漢字は「濃やか」

見慣れている漢字のはずなのに読めない……、そんな難読語はたくさんあります。

「濃やか」もそのひとつ。

「こ(い)」や「のう」のほかに、まだ読み方があるのです。
今日は「濃やか」の読みを考えていきましょう!

「濃やか」読み方のヒントは?

「濃やか」には「色の濃いさま」や「心がこもっていて情が厚いさま」などの意味が込められています。

あの人は濃やかな心遣いを忘れない人だ」のように使います。

そのほか密度が濃いときなどにも使います。
小さな子の肌や、手入れの行き届いた美肌に対してや、あたり一面を隠すほど白い霧などを表現するときにも使えます。

読み自体は日常的に耳にすると思うので、聞いたら「あーなるほど!」となるでしょう。

「濃やか」の読み方、正解は……

「濃やか」の正解は……

「こまやか」です!

どうですか?
普段からよく聞く言葉ですよね。

同じく「こまやか」と読む漢字に「細やか」がありますね。

「細やか」にはどちらかというと、形状を表現するニュアンスがあります。
「作業が細やか」や「細やかな縫い目」などなど。

反対に「細やか」には、人情的な意味が含まれています。

ですので
お母さんは私にこまやかな愛情を注いで育ててくれました
のように使いたいときは「濃やか」が正解です!

3つ目の漢字は「長閑」

普段よく口にする言葉でも、漢字で書くとどうだっけ…?という言葉はよくありますよね。

「長閑」

も、そんな漢字のひとつ。

そのまま「ちょうかん」と読んでしまいそうですが、違います!

「長閑」読み方のヒントは?

ヒントは、「の」から始まるひらがな3文字。

意味は「静かでのんびりと落ち着いている様子」を表す場合に使われます。

また天候を表現する場合にも使用され、
「〇〇〇な天気」などのように、「天気が良く、うららかなさま」を表すときにも使われますよ。

類語には、
「静穏」「もの柔らか」などが挙げられます。

もうわかりましたね?

「長閑」の読み方、正解は…

正解は……

 

「のどか」

です!

「都会の喧騒から離れ、長閑な田舎暮らしに憧れている。」
「長閑な春の陽ざしを受けた桜は、今がちょうど見頃です。」
などのように使います。

天候が落ち着いた春は、まさに「長閑(のどか)」が似合う季節ですよね。

「のどかな天気だな~」と思ったときには、「長閑」という漢字も一緒に思い出してみてください。

4つ目の漢字は「託ける」

「託ける」

託児所(たくじじょ)・委託(いたく)などのように使われるこの漢字。
「託」は常用漢字でもあり、日常生活でもよく見かけます。

しかし、音読みの「たく」と読むイメージが強く、訓読みを知らない人も多いのではないでしょうか?
もちろん「たくける」ではありませんよ!

「託ける」読み方のヒントは?

ヒントは、「か」から始まるひらがな5文字。

直接関係ないことと無理やり結びつけて、都合のよい口実をつくる
他の物事のせいにする」という意味で使われます。

類語には
「隠れ蓑(かくれみの)」
「こじつける」などが挙げられます。

もうわかりましたね?

「託ける」の読み方、正解は…

正解は・・・

 

「かこつける」

です!

「今日だけは誕生日パーティに託けて、ダイエットはお休みしよう。」
「旧友が遊びにくるから、それに託けて今日はお酒を飲もう。」
などのように使います。

「託」という漢字の訓読みは託(かこつ)けるのほかに、

  • 託かる …ことづ(かる)
  • 託つ …かこ(つ)

と読むことができます。

送り仮名によって読み方が変わるので、この機会に覚えてみてくださいね。

5つ目の漢字は「割愛」

「割愛」

仕事などでよく見かけるこの漢字。
「愛」を「割る」なんて、ちょっと切ない言葉ですよね。

「割愛」読み方のヒントは?

割愛は、「愛着を断ち切ること」「思い切ること」という意味があります。

また「惜しくも省略すること」という意味もあり、仕事で使われる「割愛」はこちらの意味がほとんどです。

類語には
「省略」「カット」などが挙げられます。

最後にとっておきのヒント!
「か」から始まる、ひらがな4文字の言葉です。

もうわかりましたね?

「割愛」の読み方、正解は…

正解は……

 

「かつあい」

です!

「このような現象は他にもまだ挙げられるが、ここでは割愛します。」
「時間の都合上、割愛せざるをえなかった。」
などのように使います。

紛らわしいのが「割」という漢字。
2字熟語になっていても、「わり」と読む場合もあります。

  • わりと読む場合 … 割合(わりあい)・割勘(わりかん)など
  • かつと読む場合 … 割賦(かっぷ)・割烹(かっぽう)など

仕事中に「時間がないため、割愛(わりあい)します。」なんて言ってしまったらとっても恥ずかしいので、ちゃんと「割愛(かつあい)」で覚えてくださいね。

まとめ

今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?

ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆

最後までお読みいただきありがとうございました!