漢字読み講座

【今日の難読漢字】「為替」「註す」「因む」「鈍鈍」「刃毀れ」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「為替」

「註す」

「因む」

「鈍鈍」

「刃毀れ」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「為替」です!

「為替」

普段から見かけることも多いこの漢字。
「代替(だいたい)」という言葉に似てることから、読み間違えをしてしまう人も多いのではないでしょうか?

「為替」読み方のヒントは?

ヒントは、「か」から始まるひらがな3文字。

遠くにいる人とも、現金の輸送を行わずに資金移動を行う仕組み」のことを指します。
また「取り替わすこと」「ひきかえ」という意味も持っています。

日常生活では、「為替手形」という言葉をよく目にしますね。

もうわかりましたね?

「為替」の読み方、正解は・・・

正解は……

 

「かわせ」

です!

「郵便局で現金を為替に変え、郵送してもらった。」
「海外旅行が趣味なので、常に為替の変動は確認している。」
などのように使います。

中世時代には「為替(かわ)す」の連用形「為替(かわし)」という言葉が用いられており、音変化をして「為替(かわせ)」と読むようになりました。

仕事や日常、さまざまな場面で使うことが多い漢字なので、読み間違えないように注意してくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

2つ目の漢字は「註す」です!

「註す」

この漢字、何と読むかわかりますか?

音読みでは「ちゅう」「ちゅ」「しゅ」とも読む漢字ですが、
今回の「註す」は訓読みの問題です。

わからなかったあなたは、
下記の解説を参考にしてくださいね。

「註す」の読み方のヒントはコレ!

まずはヒントとして「註す」の意味と用例を紹介します。

  • ヒント1:意味「(字句の意味を)明確にする」
  • ヒント2:用例「古代の壁画の内容を註す」

そろそろわかりましたか?

「註す」の読み方!正解は…?

「註す」の読み方、正解は……

「ときあかす」です!

「ときあかす」の意味は、「字句の意味を明確にすること」です。

「注す」の同音異義語は?

「註す」は、一般的には「解き明かす」と書きます。
この漢字との違いについても見ていきましょう。

  • 解き明かす:問題を解き、その意味を明らかにすること
  • 註す:字句の意味を明らかにすること

「註」は、「註解(チュウカイ)」「註記(チュウキ)」
「註釈(チュウシャク)」など文章や字句に対して使用する言葉
です。

このように文字に関して表現するときは、
「解き明かす」ではなく「註す」と表記するわけです。

一方の「解き明かす」は、文字通り
「問題を解いて意味を明らかにする」という意味を持ちます。

このような違いについてもあわせて覚えておくと
いざというときに役立つかもしれません。

まとめ

「註す」は「ときあかす」と読み、
「字句の意味を明らかにする」という意味を持つ漢字
です。

漢字検定準1級レベルの読み方ですので、
これを機に覚えておくと箔が付きますよ。

3つ目の漢字は「因む」です!

「因む」は何と読むかご存知でしょうか?

原因(げんいん)の因なので「いんむ」…ではありません。

小学校で習う漢字ですが、簡単な漢字ほど意外に読めなかったりします。

さて、あなたには読むことができますか?

「因む」の読み方のヒントはこちら

  1. 読み方は「〇〇む」の2文字
  2. 何かとつながりを持たせて、ある事柄が成立するといった意味で使う言葉です
  3. 「彼女は叔母の名に因んで愛子と名付けられた」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「因む」の読み方!正解は!?

正解は「ちなむ」です!

一般によく使われる言葉なので、読み方がわからなかった方も、例文を見ると想像がついたかも知れませんね。

ヒントで紹介したように、何かに因んでつけられた名前はよく耳にします。

特に多いのは元号です。

令和だと、男の子なら「令(りょう、れい)」女の子なら「令奈(れいな)、令華(れいか)」などがあります。

令和元年には「令」の字を含む名前が前年の14倍にまで増えたそうですよ。

4つ目の漢字は「鈍鈍」です!

「鈍鈍」の読み方をご存知でしょうか?

「鈍」は「鈍感(どんかん)」の「どん」なので「どんどん」と読んでしまいそうになりますが、それは間違いです。

決して難しい字ではないのに読めそうで読めない、まさに難読漢字ですね。

さて、あなたには読むことができますか?

「鈍鈍」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 動きがゆっくりと遅い状態を表します
  3. 亀の足取りは?

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「鈍鈍」の読み方!正解は!?

正解は「のろのろ」です!

「鈍」という字には「にぶい」「のろい」という意味があるため、「鈍」を二つ重ねて「のろのろ」と読みます。

「鈍鈍(のろのろ)」のように、同じ漢字を繰り返して状態をあらわす言葉には、「鬱鬱(うつうつ)」や「喜喜(きき)」など、他にも色々とありますね。

「のろのろ」の語源は、狂言に登場する「野呂間(のろま)人形」だと言われています。

野呂間人形のおっちょこちょいで滑稽なしぐさから、「のろま」という言葉が生まれ、「のろのろ」という表現が生まれたということです。

5つ目の漢字は「刃毀れ」です!

「刃毀れ」・・・「刀」は読めるけど「毀れ」は読めない!

という方が多いのではないでしょうか?

ところが、残念!

「刃毀れ」の「刃」は、「かたな」と読むのではないんです・・・

よく見れば、「刀」ではなく「刃物(はもの)」の「は」ですもんね。

それでは「刃毀れ」は何と読むのか、さっそく見ていきましょう。

「刃毀れ」の読み方のヒントは・・・?

「刃物(はもの)」の「刃」は、それだけだと「やいば」と読みます。

「刃物(はもの)」をはじめ、「刃先(はさき)」や「刃渡り(はわたり)」など、「刃」を「は」と読む単語はたくさんありますよね。

「刃毀れ」も、ひらがなで「は〇〇れ」と読みます。

もちろん刃に関係する言葉ですよ。

もう、分かりましたか?

「刃毀れ」の読み方の答えは・・・

正解は、「はこぼれ」でした!

「刃毀れ」とは、「刀・包丁などの刃が一部分欠けること」を意味しています。

ちなみに「刀」と「刃」の違いですが、「刀」が刀剣全体を広く総称する言葉であるのに対して、「刃」はそのパーツの中でも「切断する機能を持つ部位」のことを指すのです。

「毀れる」という文字には「欠けたり崩れたりして完全な姿を失う」という意味があり、水などの液体が「零れる(こぼれる)」とは別の漢字ですよ。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!