本日の難読漢字クイズは…
「篝」「核」「賺す」!
全部読めたら難読漢字マスターです。
目次
1個目の漢字はこれ!「篝」
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2022/08/kagari.jpg)
ひとつめはこちら、「篝」です。
若者は実際に見たことがないかもしれません。
日本の夏の夜に美しく輝くものですよ!
「篝」の読み方のヒントは?
1.「篝」をひらがなにすると3文字になります。
2.夜の城を守る武士たちの傍には「篝」がありました。
3.『彼は赤い篝の火影に、』芥川龍之介「神々の微笑」より引用
正解は…
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2021/11/kasuri-seikai.jpg)
正解は…
「かがり」でした!
火をたく鉄製のかごです。
かごの中で火をたくと「篝火(かがりび)」になります。
「篝火」は古来から夜間の照明として、戦の野営、鵜飼いや狩猟などに用いられました。
現代で目にする機会は、大晦日の夜、神社の参道でしょう。
大晦日以外にも、匝瑳市三社神社の「金原の大篝」、桐生市加茂神社の「未篝神事」などがあります。
「篝」は16画の漢字で、音読みは「コウ」訓読みは「かがり」「かご」「ふせご」です。
「篝」を使った熟語
花篝(はなかがり):夜桜を照らす篝火
虫篝(むしかがり):田畑の害虫を誘い寄せて焼き殺すための篝火
篝火草(かがりびそう):シクラメンのこと
篝屋(かがりや):幕府が治安・警固に当たらせた四十八ヶ所の番所
捨て篝(すてかがり):戦で、敵の夜襲をそらすために陣地から離れた所にたく篝火
2個目の漢字はこれ!「核」
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2022/08/sane.jpg)
「核」は核心、中核の「かく」ですね。
では、他の読み方を知っていますか?
正解は同じ2文字ですよ、早速ヒントを見てみましょう!
「核」の読み方のヒントは?
1.物事の中心が「核(かく)」、特定の何かの中心が「核(?)」
2.佐賀県の専称寺には「核割れ梅」という有名な伝承があります。
3.『その実は核のあるところに美しい赤児を一人ずつ、』芥川龍之介「桃太郎」より引用
正解は…
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2021/11/noberu-seikai.jpg)
お待たせしました、正解は…
「さね」でした!
果実の種を包む「核果」の部分を「さね」といいます。果実の中心にあるんですね!
ちなみに、古語では種のことを「真根」と書いて「さね」と読んでいたそうです。
「仁」「実」と書いても正解です!
「核」の成り立ち
「核」は会意兼形声文字です。
左側が大地を覆う「木」、右側がイノシシを象徴しています。
この場合のイノシシは「かたい」という意味で使われています。
身近な「核(さね)」は?
梅干しの「核」は昔から天神様(菅原道真公)が宿っているといわれています。
杏仁豆腐の原料となる杏仁粉は、杏の種の「核」をすりつぶしたものです。
どちらも微量の青酸物アミグダリンが含まれているため、あまり大量に食べると中毒の恐れがあるそうです。
3個目の漢字はこれ!「賺す」
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2022/08/sukasu.jpg)
「賺す」を何と読みますか?
これが上手な人は、人生でちょっと得をしているかもしれません。
3つのヒントから考えてみてください。
「賺す」の読み方のヒントは?
1.「賺す」をひらがなにすると3文字になります。
2.「賺す」の対義語には「脅す」「凄む」などがあります。
3.『うまく賺して押片付けてしまおうじゃねえか』中里介山「大菩薩峠」より引用
正解は…
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2021/12/min002-seikai.jpg)
正解は「すかす」でした!
機嫌をとって、こちらの言うことを聞き入れるよう仕向ける。おだてて、その気にさせる。
また、言いくるめてだますことも「賺す」といいます。
「賺す」の類語
似たニュアンスの言葉は、「丸めこむ」「たらしこむ」「かどわかす」「欺く」「騙くらかす」です。
あまり良い意味ではありませんが、「賺す」のが上手な人は対人関係のスキルが高そうですね。無駄な争いを避けられるのではないでしょうか。
「賺す」の例文
・宥め賺す(なだめすかす)
・脅したり賺したりして
なお、「あいつスカしやがって…気に入らないな」の「スカす」と「賺す」は全く別の意味ですから、混同しないでくださいね!
いい格好をする、ツンと澄ましていることをあらわす「スカす」は、「賺す」ではなく「透かす」と書きます。