漢字読み講座

【今日の難読漢字】「氷島」「手繰る」「内裏」「鈍色」「蟋蟀」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「氷島」

「手繰る」

「内裏」

「鈍色」

「蟋蟀」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「氷島」です!

そのまま読むと「こおりじま」ですね。

でも、さすがにそのままずばりの読み方はしません。

島がつくからには地名のような気がしますが、どうでしょうか?

 

氷島」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 北の方にある島国です。

ヒント➁ 男女平等が進んでいる国です。

ヒント③ 〇〇〇ランドです。

 

氷島」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「アイスランド」です!

アイスランドは北大西洋に浮かぶ、北極に近い場所にある島国です。

イギリスのグレートブリテン島から約860キロメートル離れている場所で、「アイスランド共和国」が正式名称です。

アイスランドは、寒い国というイメージでスポーツなどとは無縁な感じもしますが、伝統的なものとしてはレスリングやサッカーのほか、国技はハンドボールだったりします!

国技だけあって、世界的にも高いレベルを誇り、アイスランド代表は北京五輪で銀メダルを獲得している実績があるので注目ですね!

2つ目の漢字は「手繰る」です!

突然ですが、みなさん「あやとり」はできますか??

 

女の子は小さい頃に遊んだ経験があると思いますが、毛糸や紐さえあれば簡単にできる遊びとして広く普及していますよね。

 

そんな「あやとり」ですが、今回の漢字はまさに「手で操る」と書く「手繰る」です。

 

「てあやつる」や「てさぐる」などとは読みませんので、ご注意を!

 

「手繰る」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇る」の3文字です。

ヒント② 「操る」よりも「引く」に近いニュアンスです。

ヒント③ 対象は、「綱引きの綱」や「山登りのザイル」などがあります。

 

「手繰る」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「たぐる」です!

 

「手繰る」とは、「 両手で代わりばんこに引いて手元へ引き寄せる」という行動のことですね。

 

イメージとしては、縁日などでよくある、「景品が紐で結ばれたくじ引きの紐」ですね!

どれが商品とつながっている当たりの紐かは分からないけれど、無心で「手繰る」と意外に当たりだったりします。

 

「操る」という漢字が使われていますが、「引く」とか「引きずる」というニュアンスが強い言葉になります。

 

良い運気を「手繰り」よせるよう、今日も頑張っていきましょう!

3つ目の漢字は「内裏」です!

「内裏」

これ、何と読むかわかりますか?

 

「うちうら」と読む場合もあるのですが、

同じ漢字でもう一つ読み方があるんです!

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「内裏」読み方のヒント!

「うちうら」の読み方だと

「着物の裏布」という意味や「内輪や内緒」という意味になります。

 

今回の読み方は「うち」とも「うら」とも読まないんです。

 

ヒントは3月3日!

 

さて、読めましたか?

 

「内裏」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「だいり」

です!

 

「内裏」は、

「(古代都城の)天皇の居所を中心とする御殿」を指す言葉。

 

平安京の内裏は、現在は京都御所として観光名所になっています。

 

…というとあまり馴染みのない言葉に感じますが、

「内裏」をよく耳にする場面が他にあるんです。

 

それがひな祭り!

1番上に置く雛人形のことを「お内裏様」や「内裏雛(だいりびな)」と呼びます。

 

ひな祭りの童謡の中でも「お内裏様とお雛様」と歌われているので、

一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

このように、最初は天皇の居所を指す言葉だったのですが、

それが転じて「天皇や皇族に対しての敬称」として使われるようになりました。

 

 

普段はなかなか見慣れないですが、

読めればちょっと鼻が高いこの言葉。

ぜひ覚えてスムーズに読んでくださいね!

4つ目の漢字は「鈍色」です!

「鈍色」って何て読むか分かりますか?

(どんしょく)ではありません。

 

「鈍い」(にぶい)「色」(いろ)と書きますが、どんな色を想像しますか?

明るい色ではなさそうですよね。

 

さあ、一体何と読むのでしょうか?

 

「鈍色」の読み方のヒントは?

「鈍色」は「濃いねずみ色」を指します。

 

平安時代は、喪服の色として使われていました。現在は「ねずみ色」「灰色」という言い方が主に使われています。

 

「鈍色の空」というと、「どんよりした雲が広がっていて、今にも雨が降りだしそうな重い雰囲気の空」という意味で使われます。

 

何と読むかわかりますか?

 

「鈍色」の読み方、正解は……

正解は……

 

「にびいろ」

 

です!

 

(にぶいろ)(どんじき)と読んでも間違いではありません。

 

特に、(どんじき)と読む場合は、僧侶の法衣の一種を意味する言葉になります。

平安時代中期に日本仏教が成立した時期につくられた衣服だと言われています。

 

「鈍色」という漢字のイメージを知っているだけで、どのような「灰色」なのかが分かります。

「鈍色」は「白に近い灰色」ではなく「黒に近い灰色」が頭に浮かびますので、短い言葉でイメージを共有する俳句などに使われることが多いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

5つ目の漢字は「蟋蟀」です!

「蟋蟀」は何と読むかご存知でしょうか?

画数が多くて複雑な漢字ですね。

よく見ると、二文字とも虫偏が付いているので、虫に関する言葉でしょうか…

さて、あなたは読むことができますか?

「蟋蟀」の読み方のヒントはこちら

  1. 読み方の文字数は「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 秋になると涼やかな声で鳴くメジャーな虫といえば?
  3. 「きりぎりす」とも読みます

以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。

「蟋蟀」の読み方!正解は!?

正解は「こおろぎ」です!

都会でも少し茂みがあれば、こおろぎの鳴き声が聞けることがあります。

コロコロと澄んだ美しい鳴き声を聞くと、秋だな~って感じますね。

 

「蟋蟀」のもう一つの読み方として「きりぎりす」があります。

どうやら昔は「こおろぎ」のことを「きりぎりす」と呼んだようです。

こおろぎとは鳴き声も姿も全く違うのに、不思議ですよね。

 

なぜかというと、こおろぎは夜に鳴く虫ですが、きりぎりすは昼に鳴きます

にもかかわらず、古歌にきりぎりすが登場する背景は必ず夜なのです。

 

「きりぎりすいたくな鳴きそ秋の夜の長き思ひは我ぞまされる」(古今集)

たしかに、背景が夜なのにきりぎりすが鳴いていますね…

詳しく説明するとかなり長くなるのでここでは省きますが、興味のある方は調べてみてください。

漢字の世界は本当に奥深いです。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!