今日の難解漢字は、
「湛える」
「版図」
「面持ち」
「稗史」
「寸寸」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「湛える」です!
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2021/05/daden09.jpg)
「湛える」
この漢字はなんと読むでしょうか?
送り仮名から推測すると、「こごえる」とか「まみえる」とか読めそうですが、どちらも違います。
この漢字はなんと読むのが正解なのでしょうか?
「湛える」の読み方のヒントはコレ!
ヒント1:水に関する言葉で、文学的な表現
ヒント2:『称讃』を意味する言葉と読みが一緒
「湛える」の読み方のヒントは、「水に関する言葉で、文学的な表現」であることです。
「湛」の字の部首は「さんずい」ですので、水に関する意味があると思っていただいて正解です。また、日常では使わない言葉で、どちらかというと文学的な表現に聞こえます。
例文を挙げるなら「瞳にいっぱいの涙を湛える」といった風。
また「『称讃』を意味する言葉と読みが一緒」という点は大ヒントです。
「優勝者を〇〇える拍手を送った」なんて言い方をしますよね。
その言葉がわかれば正解も同然です!
さて、正解は……?
「湛える」の読み方!正解は…?
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2021/04/hatena-1-2.jpg)
「湛える」の読み方、正解は……
「たたえる」です!
「湛える(たたえる)」は「液体などをいっぱいにする。あふれるほど内に含む」を意味しています。
「称える」「讃える」などと読み方は全く同じですが、意味は全く違うので注意しましょう。
2つ目の漢字は「版図」です!
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小学校の図工の時間で出てきそうな「版図」という漢字。
「版画」は授業でもやったことがあると思いますが、「図工の時間にやる版画」という意味ではありません。
簡単な漢字のはずなのに、読み方がよく分からない・・・。
さらに、今回の「版図」という言葉は、その意味がもっと難しいんです!
さあ果たして読み方と意味の両方を正解できる人はいるのでしょうか?
「版図」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 「〇〇〇」の3文字です。
ヒント② 獣を捕まえる人は「ハンター」ですが、その人の行為も同じ言葉です。
ヒント③ 「手」は英語で「ハンド」ですが、これに近い!?
「版図」の読み方の正解は・・・・?
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正解は、「はんと」です!
何となく、「はんず」と読みたくなってしまいますが正しくは「はんと」です。
さあ、お待ちかねの意味をご説明しましょう!
「版図」とは、「図工」や「版画」などとはまったく関係なく、「ある国の領土や領域」を表す言葉なんです!
もともと、「版」という字は戸籍を表し、「図」は「地図」でもお馴染みの「図」です。
これらを組み合わせると「一国の領域」という意味となり、「その国の勢力範囲」ともいえます。
今回、読みと意味の両方とも正解できた人は漢字マスターです!
3つ目の漢字は「面持ち」です!
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2022/02/toi_kanji_021.jpg)
「面持ち」
これ、何と読むかわかりますか?
読める人には簡単な問題です。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「面持ち」読み方のヒント!
「めんもち」なんて読んでいないですよね?
たしかに「面」は
「両面」や「お面」などで「めん」と読みます。
ですが、今回は別の読み方をするんです。
「面」の訓読みを思い出してみましょう…
さて、読めましたか?
「面持ち」の読み方、正解は…
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気になる正解は…
「おももち」
です!
「面」の訓読みには
「おも」「おもて」「つら」があります。
もしかすると「つらもち」と読んでしまった方がいるかもしれませんね。
「面持ち」は、
「顔に表れた表情や気持ち」を表した言葉です。
例文としては、
「不安そうな面持ち」「険しい面持ち」
などがあります。
基本的には、ネガティブな感情が顔に出ている時に使われます。
また、本当に顔に表れている時にだけ使われる言葉です。
それに対し類語である「表情」はより多くの場面で使われます。
「表情に富んでいる」「穏やかな表情」など、
ポジティブな感情が出ている時にも使われていますね。
小説やエッセイなどで頻繁に見かける「面持ち」。
読み方も意味もしっかりと理解すれば、
より深く文章を理解できるので、ぜひ覚えておいてくださいね!
4つ目の漢字は「稗史」です!
「稗史」って何て読むか分かりますか?
(ひえし)ではありません。
(ひえふみ)でもありません。
「稗」は(ひえ)と読みますが、「稗史」の場合は、(ひえ)とは読みません。
「稗史水滸伝」などが有名です。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「稗史」の読み方のヒントは?
「稗史」は「昔中国で稗官が民間から集めた小説風の歴史書」をいいます。
転じて、「小説」「作り物語」という意味です。
「稗史」の対義語は「正史」で、「正当なものとして国家的に認められた歴史書」を指します。
中国の歴史書である「三国志」は「正史」ですが、「三国志演義」は「稗史」に当たります。
何と読むかわかりましたか?
「稗史」の読み方、正解は……
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2021/11/orange-seikai.jpg)
正解は……
「はいし」
です!
日本で有名な稗史長編小説といえば、曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」があります。
「八犬伝」のテーマは「勧善懲悪」(かんぜんちょうあく)「因果応報」(いんがおうほう)であり、「良いことをして、悪いことは止めよう」という考えが根底にあります。
「八犬伝」は何度も映画化されたり、漫画で描かれたりしています。
読んだことがないという人は、一度読んでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!
5つ目の漢字は「寸寸」です!
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シンプルに読めば「スンスン」www
何だかどこかの動物園にいるパンダの名前と言われても違和感がない「スンスン」ですが、これはもちろん違います。
「寸」といえば、日本では長さの単位でも同じみの漢字であり、約30mmくらいの長さを表します。
さらに「一寸」と書けば「ちょっと」と読むとおり、「寸」の字はまさに「ほんの少し」といったニュアンスが強い漢字になります。
では、これが2つ重なるとどうなるでしょうか!?
「寸寸」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① 長さの単位ではありません。
ヒント➁ 「〇〇〇〇」の4文字です。
ヒント③ こんな風に切り裂かれるのは嫌ですね・・・。
「寸寸」の読み方の正解は・・・・?
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2021/10/maru_gazo-5.jpg)
正解は、「ずたずた」です!
他にも、「つだつだ」や「ずだずだ」などとも読みますが、一般的に使われるのは「ずたずた」ですね。
この言葉が使われるシチュエーションは、何かをかなり細かく切ったときや、憎悪の意思を持って何かを切り裂いたとき。
似たような言葉では「八つ裂き」なんてものもありますが、あまり良い意味ではありませんね。
「一寸」が「ちょっと」なので、2つ合わさって「ちょっとちょっと」だったら、双子の芸人さんの持ちギャグになって面白かったんですけどね!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!