瞑想

瞑想とマインドフルネスの5つの違いについて徹底解説!

みね
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こんにちは、休養メディア「DO-GEN」編集部のみねです。
いきなりですが、あなたは瞑想とマインドフルネスの違いがどのようなものかわかりますか?

多くの人が「瞑想とマインドフルネスは同じもの。」と考えがちですが、実は目的や考え方など多くの違いがあります。

なぜ、同じように考えられてしまっているかというと、瞑想もマインドフルネスも共に”仏教”の教えからきていることに起因しています。

そして、やり方も仏教で行なっている”禅”の要素を取り入れているため、「瞑想とマインドフルネスは同じもの。」と考えてしまう人が多いのです。
しかし、先述したように瞑想とマインドフルネスは多くの違いがあります。

そこで、本記事では瞑想とマインドフルネスがどういう違いがあるかを5つご紹介します。
ぜひ、本記事を参考に瞑想とマインドフルネスの違いを理解して、自分にどちらが合っているかの参考にしてみてください。

瞑想とマインドフルネスの5つの違い

  1. 目的の違い
  2. 考え方の違い
  3. やり方の違い
  4. 効果の違い
  5. 宗教色の違い

さっそく、瞑想とマインドフルネスの5つの違いについて解説します。

どのような違いがあるかは上記の通りです。

ひとつずつ、瞑想とマインドフルネスでどのような違いがあるかを分かりやすく解説していくので、じっくりと読んでみてください。

瞑想とマインドフルネスの違い1:目的

目的の違い
瞑想 瞑想を行う”こと”を目的としている
マインドフルネス 行なった後の”利益”を目的としている

瞑想とマインドフルネスでは、まず”目的”の違いが挙げられます。

具体的には上記の通りです。

イメージできますか?

まず、瞑想には瞑想を行う”こと”を目的としています。これは仏教の禅の教えからきているもので「過去や未来に囚われず、ただ”今”を生きる」という教えのものです。

つまり、瞑想は行なった後に「自分がどうなっているか?」を考えておらず、ただひたすらに瞑想を行うことに集中しているのです。

そこに、「リラックスできるようになりたい。」や「集中力を上げたい。」など他のものと結びつける目的はありません。

言い換えれば、瞑想を行うことによる”利益”を求めていないのです。

一方で、マインドフルネスは行為を行なった後に、自分にどのような”利益”があるかを目的にしています。

つまり、行為を行なったことによって、「効率的に仕事ができるようになった!」「ストレスなく日々、生活ができるようになった!」など、行為を目的としているのではなく”手段”として用いています。

そのため、マインドフルネスは「今に集中することで、自分のより良い未来に繋げる。」と考えており、行為を行なったことで得られる”利益”を求めています。

まとめると、瞑想はただひたすらに行為を行う”こと”を目的とし、利益を求めていないのに対して、マインドフルネスは行為を”手段”として考え、行為後に自分に良い”利益”があることを求めています。

上記のように瞑想とマインドフルネスは、行う目的が大きく異なります。

瞑想とマインドフルネスの違い2:目的

目的の違い
瞑想 悟りを開くために行われる
マインドフルネス 心を入れ替えるトレーニングや医療行為

瞑想とマインドフルネスは考え方にも違いが表れます。

具体的には下記の通りです。

先述したように瞑想とマインドフルネスでは目的が大きく異なります。

そのため、付随して考え方も異なります。

瞑想は行為を行うこと自体を目的としているため、瞑想を行なったら「自然とこういう効果が出た」という考え方になります。

つまり、あらかじめ「自分がこうなりたい。」というようなゴールを設定して瞑想を行うのではなく、瞑想を続けた結果、「こういう自分になっていた。」という考え方です。

瞑想は仏教の釈迦の教えに基づいて行われており、最終的には瞑想によって悟りを開いた釈迦の考えを得ようするために瞑想を行うという考え方になります。

一方でマインドフルネスは先述したように利益を求めています。

そのため、「自分の集中力を上げたい」や「ストレスを減らしたい。」などをゴールを設定し、ゴールを達成するためのトレーニングや医療行為という考え方になります。

マインドフルネスはスティーブ・ジョブスが取り入れていたり、Googleやナイキなどアメリカの大手企業が取り入れていますが、こういった企業は「より仕事の生産を上げたい。」と考えているために取り入れているのです。

実際、Googleには5万人の社員がいますが、その10分の1にあたる5,000人がマインドフルネスを取り入れていると言われています。

上記のように、悟りを開くために行う考え方である瞑想と自分の心を入れ替えるトレーニングや医療行為の一種として考えるマインドフルネスでは大きな考え方の違いがあります。

瞑想とマインドフルネスの違い3:やり方

やり方の違い
瞑想 行為中に浮かんでくるものは受け入れる
マインドフルネス 行為中に浮かんできたものへ、
意識を向けないようにする

瞑想とマインドフルネスでは、やり方も違います。

とても似たように感じますが、考え方や目的が異なりますのでやり方も少し異なります。
具体的には下記の通りです。

上記の通りです。

瞑想でもマインドフルネスでも、静かな場所でリラックスをして、目をつぶって深呼吸をするというやり方は変わりません。

違うのは、行為を行なっている時に頭の中に浮かんできた考えの対処法です。

瞑想では先述したように、ひたすら”今”に集中するので、瞑想中に頭の中に浮かんできたものは全て受け入れます。

「今、こんなことを考えているな。」「深く呼吸できているな。」などです。

自分の”今”を全て受け入れて、最終的には心を静かにして、無心になることを目指しています。そして、その先に悟りがあるという考え方です。

一方でマインドフルネスでは、行為中に浮かんできたものを考えずに呼吸に意識を向けるようにしていきます。

なぜなら、マインドフルネスは「脳を休息させる」方法だからです。

頭の中に浮かんできた考えに意識を向けずに、自分の考え以外に注意を向けることで、結果的に何も考えないことに繋げようとしています。

上記のように瞑想とマインドフルネスではやり方も似ているようで、少し異なります。

瞑想とマインドフルネスの違い4:効果

効果の違い
瞑想 一時的なリラックス
マインドフルネス 集中力が上がる、記憶力が上がる、
ストレスが軽減するなど

瞑想とマインドフルネスでは効果にも違いが出てきます。

具体的には下記の通りです。

繰り返しになりますが、瞑想は行為を行うこと自体を目的としています。

そのため、利益となる効果を求めていません。

瞑想を続けた結果として、「不安がなくなった。」などの効果はあるかもしれませんが、瞑想はそれを目的としていないため、研究などはされておらず、効果は一時的なリラックスほどです。

一方でマインドフルネスは利益を目的に行いますので、多くの研究が行われており、結果として下記の効果が認められています。

<マインドフルネスの効果>

  • 集中力が上がる
  • 生産性が上がる
  • 記憶力が上がる
  • 注意力が上がる
  • 創造力が上がる
  • 幸福度が上がる
  • ストレスが軽減する
  • 疲れにくい脳になる
  • 脳が衰えにくくなる
  • 身体の疲労が回復しやすくなる
  • セルフコントロールができるようになる
  • 寿命が伸びる
  • 不安が和らぐ
  • 安心感が生まれる

マインドフルネスは継続して行うことで、上記のような効果が得られます。

なぜなら、マインドフルネスは”トレーニングや医療行為”だからです。

行為そのものが目的の瞑想とは異なるため、上記のような効果の違いが表れてきます。

瞑想とマインドフルネスの違い5:宗教色

宗教色の違い
瞑想 仏教の教えを忠実に守る
マインドフルネス トレーニングや医療を目的としているため、
宗教色を排除している

最後の瞑想とマインドフルネスの違いは宗教色の違いです。

冒頭で記述した通り、瞑想とマインドフルネスはどちらも”仏教”の教えからきていますが、具体的には下記の違いがあります。

繰り返しですが、瞑想は利益を求めずに悟りを開いた仏陀の教え、言い換えれば仏教の教えを忠実に守っています。

そのため、利益を求めてしまった時点で仏陀の教えに反してしまうことになるので、瞑想の目的は”行う”ことに集中されます。

瞑想には仏教という宗教色が色濃く出ていると言って良いでしょう。

一方でマインドフルネスは、仏教における「念(サティ)」の英訳語です。

「注意すること」、「気がつくことと」と訳されていますが、仏教の概念が一度アメリカに持ち込まれ、アメリカの脳医学博士ジョン・カバットジンが一般の人にも浸透しやすいように開発したものとなっています。

そのため、多種多様な人が実践をしやすいように宗教色を失くして、トレーニングや医療目的として取り入れられたものとなっています。

実際にアメリカでは医療行為としてマインドフルネスは認められており、一般の病院に治療のひとつとして取り入れられています。

また、マサチューセッツ工科大学には「マインドフルネスセンター」と呼ばれる研究所があり多くの研究が続けられています。

日本でも2013年に「日本マインドフルネス学会」が発足されているため、一般の人に広がりを見せています。

上記のように、瞑想は仏教の教えを忠実に守るものと考えられているのに対し、マインドフルネスは一般の人にも取り入れやすいように宗教色を失くした医療行為と言えます。

瞑想とマインドフルネスの5つの違いについてまとめ

瞑想とマインドフルネスの5つの違い
  • 目的の違い
  • 考え方の違い
  • やり方の違い
  • 効果の違い
  • 宗教色の違い

瞑想とマインドフルネスの違いについてまとめると上記のようになります。

瞑想とマインドフルネスの違いについて理解できたでしょうか?

似ているようで大きく違いがあることが、本記事で分かったかと思います。

しかし、違いがあるからといって「瞑想のほうが良い。」「マインドフルネスの方が良い。」など、どちらかが優れているというわけではありません。

大事なのは、自分の目的に合わせて実践をすることです。

ぜひ、自分はどちらに合っているかを考えて瞑想やマインドフルネスを行なってみてください。