ヘルスケア

「正しい呼吸」と「正しい姿勢」のためのストレッチを鍼灸師が教えます【動画あり】

正しい呼吸と姿勢について

現代人にほぼ共通する体の悩みは?という疑問を鍼灸師の先生にぶつけました。
毎日何人もの身体の不調と向き合ってきた鍼灸師いわく、健康的な生活を送るために欠けているのは「正しい呼吸」と「正しい姿勢」とのこと。
そこで今回は「姿勢」と「呼吸」を改善するためのストレッチをご紹介します。

山城
山城
こんにちは、休養メディア「DO-GEN(どうげん)」を運営している山城(やましろ)です。

健康に日々を送るための基本として何が大切なのかということを、今回は鍼灸院の院長先生に直接インタビューしてきました。

健康の基礎は「姿勢」と「呼吸」がとても大切ということを聞き、「正しい姿勢とはどの状態か」、「姿勢について日常で何を気をつけるべきか」、「正しい呼吸とは何か」、「正しい呼吸をするためにはどうすればいいか」などを詳しく聞いてきました。

姿勢や呼吸をしっかりしたい方の参考になれば幸いです。早速解説していきます。

今回お話を伺ったのはこの方!鍼灸院アキュリート祐天寺の大浦祐之院長

鍼灸院アキュリート院長:大浦祐之(OURA YOSHIYUKI)

慶應義塾大学商学部卒。高校・大学ともにアメフト部に所属し、現役時代に怪我の治療で鍼灸マッサージ治療を受けていた事から、スポーツ現場やアスリートのサポートを行う治療家としての道を志す。大学卒業後、神奈川衛生学園にて鍼灸マッサージ師資格を取得。資格取得後は筋力トレーニング(ストレングス)指導&コンディショニング調整を専門とする会社に約5年間勤務。高校~大学および社会人の競技チームに帯同し、アスリートに対するウエイトトレーニング指導や機能障害のリハビリを目的としたファンクショナルトレーニング指導の経験も積む。

アスリートやスポーツ愛好家に限らず、多くの方に鍼灸治療の素晴らしさを体感してもらい、人々の健康増進およびQOLの向上に貢献するため、2015年にアキュリート祐天寺を開設。 鍼・マッサージ・ストレッチ・運動指導など、それぞれの状態に応じたオーダーメイド施術は非常に評価が高い。また、近年ではウェルエイジングのための美容鍼も積極的に取り入れ、身体の内面から改善させるアプローチが好評を呼び、モデルやタレントなど様々な業界にクライアントを抱える。

山城
山城

今日はよろしくお願いします!

大浦院長
大浦院長

こちらこそよろしくお願いします。

正しい姿勢と呼吸方法について徹底解説!

正しい姿勢と呼吸について、鍼灸院アキュリートの大浦先生に詳しく聞いてきました!

動画・写真・文章で詳しく解説していきます。

【動画】鍼灸院の先生が教える正しい呼吸と姿勢

この記事の内容は、全てこちらの動画にまとまっています。

ただ、動画が見れない方のために、動画の内容をこの記事の続きで解説していきますね。

呼吸の方法も画像にさせて頂きましたが、動画を見るのが一番分かりやすいと思うので、よければ動画もチェックしてみて下さい。

健康の基本は「呼吸」と「姿勢」ということで、詳しく話を聞きました

正しい呼吸方法と姿勢について

東京都内、東急東横線の祐天寺駅から徒歩5分の鍼灸院「アキュリート」に来ました!

今日は、健康の基本となる「姿勢」と「呼吸」について院長先生にお話を聞きにきました。

 

正しい呼吸方法と姿勢について

ちなみに、弊社代表のワタナベとアキュリート大浦院長は高校の同級生のため、やりとりがフランクですがご了承下さい。。。

Q. 姿勢を整えるために大切なことは?

正しい呼吸方法と姿勢について
  • 姿勢を整えるために大切なのは筋肉
  • 多くの人はアゴを引く筋肉が弱っている
  • 座っている状態で姿勢を正そうとすると、腰が反っているだけの人が多い
  • 腰が反らないようにしてアゴを引き、背骨が伸びているのが理想
  • 正しい姿勢で呼吸をするとお腹にしっかり空気が入る(腹式呼吸)

ということで早速、大浦院長に呼吸や姿勢について聞きました。

姿勢を保つためには筋肉が大事で、現代人ではアゴを引く筋肉が弱っている人や、逆に腰が反ってしまっている人が多い傾向にあるようです。

また、正しい呼吸=腹式呼吸ができると、横隔膜や腹横筋といった体幹インナーマッスルを使う事になるので、呼吸するだけで腹筋が鍛えられる事になります。

そのため、正しい呼吸を行うことで、体型維持(ポッコリお腹の予防)や腰痛の予防などの効果も期待できます。

大浦院長
大浦院長

腰が反らずにアゴを引き、背骨が伸びているのが理想ですね。

Q. デスクワークで姿勢は悪くなりやすい?

正しい呼吸方法と姿勢について

デスクワークも車の運転も、どちらも姿勢に悪影響を及ぼしやすいとのことでした。

また、どちらの状態でも、座っていながら姿勢を良くしようとするとどうしても腰が反りがちになってしまうので注意した方が良いということです。

悪い呼吸と悪い姿勢の例

だめな呼吸の例

駄目な呼吸は、呼吸と同時に身体が上下してしまいます。

胸や首周りの筋肉を使って、胸郭(きょうかく:胸周りの骨格)を上に引っ張り上げてしまうような呼吸はNGです。

大浦院長
大浦院長

このような呼吸だと、大きく深呼吸するだけで、腰が反る動きを誘導してしまい身体に良くありません。

首の筋肉を使って胸郭を引き上げる呼吸になるため、首肩コリの原因になります。

良い呼吸と良い姿勢の例

正しい呼吸方法と姿勢について
  1. 手すりがあるイスに座る
  2. ヒジで手すりを押し付ける(固定するイメージ)
  3. 身体を固定したまま、上半身が上下しないように呼吸をする。
  4. このとき、呼吸は胸よりもお腹に入るように意識する。
  5. これにより、腹式呼吸&胸が開いた状態で、しっかりと安定した呼吸がしやすくなる。

良い呼吸を行いやすくするための方法を教えて頂きました。

呼吸時に身体が上下してしまうのが良くないため、手すりのあるイスに座って身体を固定しながら腹式呼吸を行う練習をすると良い呼吸が身につきやすいです。

胸が上下するのではなく、お腹に空気を入れるようなイメージで行うとしっかりと呼吸しやすいです。

胸を横に広げられると正しい呼吸がしやすい

正しい呼吸方法と姿勢について胸(肋骨)を体の外側に押し広げられると、正しい呼吸がしやすいです。

ただ、日常生活で猫背になりがちだと、肋骨周りの筋肉が固くなっているため、胸を広げようとしてもなかなか広げるのが難しい状態です。

大浦院長
大浦院長

最初は深く吸えないですが、胸を広げる練習すると深い呼吸がしやすくなっていきます。

深い呼吸をするためのストレッチ【その1】

正しい呼吸方法と姿勢について
  1. 手を頭の後ろで組む
  2. 胸を開く
  3. 身体を横に倒す
  4. 腰は反らないように注意する
  5. ヒジがモモに付くくらい横に倒すとやりやすい
  6. ストレッチしながら深呼吸する(鼻から吸うのが大事)
  7. このストレッチにより胸郭(きょうかく:胸周りの骨格)が広がって呼吸に良い
  8. 両方10秒ずつやる

深い呼吸をするためのストレッチについて教えて頂きました。

デスクワークなどで休憩するときに、これを行うことで呼吸をラクに行いやすくなります。

 

正しい呼吸方法と姿勢について手を後ろで組んだあと、このように横に倒します。

 

正しい呼吸方法と姿勢についてヒジをモモにつけるくらい身体を倒すとやりやすいです。

片方ずつ10秒間行います。

深い呼吸をするためのストレッチ【その2】

  1. 手を身体の後ろで組む
  2. 手を後ろに伸ばして身体を前かがみにする
  3. 胸周りの筋肉が伸びているのを感じながら10秒キープする
  4. ストレッチしながら深呼吸する

深い呼吸のためのストレッチ2つめを教えて頂きました。

このストレッチは、とくに胸のまわりを伸ばしてくれるため、良い呼吸のための筋肉をほぐすことができます。

こちらも10秒ほど行うのが理想です。

Q. このストレッチによって伸びる筋肉はどこ?

正しい呼吸方法と姿勢について

1つめのストレッチによって、身体の横の筋肉である腹斜筋(ふくしゃきん)や前鋸筋(前鋸筋)が伸びます。

2つめのストレッチでは、胸周りの筋肉が伸びます。

大浦院長
大浦院長

これらは、肋骨についてくる筋肉なため、ここがしっかり伸びてくれると呼吸で広がりやすくなります。

猫背の悪影響について

また、猫背になると常に肋骨が圧迫されている状態になってしまいます。

そのせいで、呼吸で肋骨を広げたくても、うまく広がらなくなっている人が多いというお話でした。

三頭筋を鍛えると胸を開きやすくなるため呼吸に良い

正しい呼吸方法と姿勢について

上腕三頭筋(腕のヒジ側の筋肉)を鍛えることで、呼吸がよくなるという話を伺いました。

大浦院長
大浦院長

現代人は基本的に、肘が曲がりっぱなしの状態になっています。つまり、肘を伸ばしきる「上腕三頭筋」が弱くなっている状態です。

上腕三頭筋は肩の後ろ側に付着する筋肉なので、しっかり機能してくれると肩が正しい位置になりやすいです。

そのため、上腕三頭筋を鍛えると「巻き肩」を改善してしっかり胸が開いてくれるようになり、呼吸もしやすくなります。

正しい呼吸と姿勢についてまとめ

正しい呼吸と姿勢についてまとめ
  • 姿勢が変わると呼吸が変わる!
  • 正しい呼吸をすると姿勢が良くなる
  • 姿勢を整えるためには筋肉が大切
  • デスクワークや車の運転で姿勢は悪くなりやすい
  • 座りながら姿勢を良くしようとすると腰が反っているだけの場合もあるので注意
  • 身体が上下する呼吸はNG
  • 手すりのあるイスで呼吸の練習をすると正しい呼吸をしやすい
  • 胸を横に広げられると呼吸に良い
  • 胸周りの筋肉をストレッチで伸ばすことで良い呼吸が行いやすくなる
  • 猫背でいると肋骨が圧迫されるので呼吸がうまくいかなくなる
  • 上腕三頭筋を鍛えると巻き肩が改善されて良い

鍼灸院アキュリートの大浦院長に聞いた話をまとめると、上記のようになります。

姿勢を正そうとして逆に腰が反ってしまったり、身体が上下する呼吸がNGというのは意外でした。

私もデスクワークで逆に腰が反っているなと感じたので、猫背でも逆反りでもない座り方を意識するようになりました。

また、上腕三頭筋を鍛えると、巻き肩が改善されて姿勢に良い影響があります。これは、肩が後ろに引っ張られて胸が開きやすくなるからです。

姿勢や呼吸を正しくすることで健康の基礎となるため、上記で解説したストレッチなどを実践してみて下さい。

山城(やましろ)
山城(やましろ)

僕も実践して、なかなか最初は胸が広げづらかったりと難しい部分がありましたが、少しずつ慣れてきました。

この記事が姿勢や呼吸の改善に役立てば幸いです。最後までお読み頂きありがとうございました!

鍼灸院アキュリート祐天寺について

今回お話を伺った鍼灸院アキュリートは、東京都の東急東横線「祐天寺」駅徒歩5分のところにあります。

山城(やましろ)
山城(やましろ)

とても優しい院長で、しっかりと身体の状態を見てコリや歪みを改善してくれて非常におすすめの鍼灸院です。

鍼もとても技術が高く、僕も60分施術して頂いたのですが、めちゃくちゃコリがとれました!特に首まわりの鍼がダイレクトに効いて最高でした。

整体・整骨院・鍼灸院などこれまで行きまくっている僕ですが、アキュリートの鍼は本当に凄くておすすめです!超効きますよ!

顔の美容鍼や、頭皮への鍼なども行っているため、女性にも男性にもおすすめの鍼灸院です。ぜひ足を運んでみて下さいね。

鍼灸院アキュリート祐天寺の情報
  • HP:https://acureat.com/
  • 電話:03-6712-2044
  • web予約:https://acureat.com/reserv/
  • 住所:東京都目黒区 中目黒5-27-1 ユニバーサルプラザ祐天寺2F(ペルシャ絨毯屋さんの2階です!)
  • 祐天寺駅から徒歩5分です。地図はHPにも載っています!
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山城(やましろ)
DO-GEN編集長の山城です。 脳科学を用いて仕事のパフォーマンスアップをするのが好きです。 よろしくお願いします。