漢字読み講座

【今日の難読漢字】「月見里」「媒」「団い」「強面」「邪」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「月見里」

「媒」

「団い」

「強面」

「邪」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「月見里」です!

名字には、おしゃれな当て字で書かれるものが多数あります。

「月見里」もそのひとつ。

一見「つきみざと」と読めてしまいますが、実際の読み方はまったく異なります。

「月見里」読み方のヒントは?

「月見里」の正しい読み方は、この三つの漢字を文章化し、それを写真や映像にイメージしてみると思いつくかもしれません。

月が見える里、月を見る里……。

月が見えるということは、視界を遮るものが何もないということです。
では、何がないのでしょうか?

「〇〇無し」に入るひらがな二文字をお答えください!

「月見里」の読み方、正解は……

「月見里」の正解は……

「やまなし」です!

月が見える里、ということは視界を遮る山がないんですよね。

月見里さんは一節によると、清和天皇の子孫や桓武天皇の子孫などにも見られる名字で、封地を分割する際に山梨氏の読みを残したのが由来なのだそう。

千葉県や静岡県に住まわれている方が多く、全国人数はおよそ270人のレア名字。

静岡県藤枝市には「月見里神社」が実在しているとのことですよ!

2つ目の漢字は「媒」です!

「媒」

この漢字、何と読むかわかりますか?

「媒介」や「媒体」などの熟語もあり、
この場合は音読みで「バイ」と読みますが、

「媒」一字の読み方は「バイ」ではありません。

わからなかったあなたは、
下記の解説を参考にしてくださいね。

「媒」の読み方のヒントはコレ!

まずはヒントとして「媒」の意味を紹介します。

  • ヒント1:【意味】関係をとりもつこと
  • ヒント2:【例文】いつも私の志気を鼓舞し、勇気を増すの媒となりまして(『こわれ指環』清水紫琴)

そろそろわかりましたか?

「媒」の読み方!正解は…?

「媒」の読み方、正解は……

「なかだち」です!

媒の意味は、「関係を取り持つこと」「仲立ちをすること」など。

「媒人」と書いて「なこうど」と読むケースもあります。

「媒」と「媒体」「媒介」の違い

「媒」の字を用いた熟語に、「媒介」や「媒体」があります。

それぞれの違いについて簡単に見ていきましょう。

  • 媒:「関係を取り持つこと」「仲立ちをすること」
  • 媒介:「関係を取り持つ働きのこと」
  • 媒体:「関係を取り持つもの・事柄そのもの」

このように、それぞれ若干の違いがあります。

覚えておくとどこかで役に立つ機会があるかもしれませんね。

まとめ

「媒」は一字で「なかだち」と読み、
「関係を取り持つこと」「仲立ちをすること」といった意味を持つ漢字です。

似た言葉に「媒介」や「媒体」がありますが、意味が若干異なります。

難しいのですが、「媒介」は関係を取り持つ働きのこと。
動詞としても使われます。

そして、「媒体」は関係を取り持つもの・事柄そのもの。
転じてメディアのことを指す場合もあります。

「媒」は媒介と同様の意味で使われることがありますので、
あわせて覚えておくとよいでしょう。

3つ目の漢字は「団い」です!

漢字クイズのお時間です。

今回の漢字はこちら。

「団い」という漢字、読むことができますか?

「団子(だんご)」や「団地(だんち)」の「団」ですが、「だんい」とは読みません。

ヒントもお出しするので、少し頭を柔らかくほぐして考えてみてください!

「団い」の読み方のヒントは?

先ほど「団子」とは読みが違うと書きましたが、実は「団」という漢字の意味そのものは非常に似ています。

「団子」と聞くとまずどのようなものをイメージするでしょうか。

三色団子でしょうか、それともみたらし団子でしょうか。

どのような団子でもおそらく答えにたどり着けます。

団子といえば、その形です。

それをヒントに「団い」、読むことができるでしょうか?

正解は…

正解は…

まるい

でした!

団子は米粉などを練ってそれを「丸めて」作ります。

皆さんがイメージした団子も丸かったのではないでしょうか。

そう、「団」には「丸」という漢字と同様の意味があるのです。

これから団子を食べる際には、ぜひこの読みにも思いを馳せてみてください。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

4つ目の漢字は「強面」です!

「強面」と書いて、なんと読むか分かりますか?

イケメン、フツメンなどと同じ、

顔の雰囲気の特徴を表す言葉のひとつです。

イケメンだとすべてを手に入れたような気がしますが、

実際はフツメンで性格のいいメンズがモテるのだとか。

さて、「強面」と書いてなんと読むでしょうか?

「強面」読み方のヒントは?

少なくとも、チャラい感じではありませんね。

硬派な男の人に対して使うことが多いです。

近寄りがたい感じであることは確かです!

任侠映画や刑事ドラマなどには、強面の俳優が揃っています。

「強面」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。

強い面(顔)というと「強面」です。

怖い、強そうな顔はモテるという意味で「強面」

と覚えている人も居るかもしれません。

もうわかりましたか?

「強面」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「こわもて」

です!

 

無口そうな笑顔の少ない人や、威圧感、存在感の大きな人を強面と言います。

知らない強面の人が、家の周りをウロウロしていると確かに怖いかも。

笑顔は大事ですね!

5つ目の漢字は「邪」です!

「邪」

 

一般的なのは音読みですが、

訓読みでは、送り仮名なしである言葉になるんです。

 

あなたは読めるでしょうか?

 

「邪」読み方のヒント!

 

「邪」

音読みだと「じゃ」と読むのはご存知かと思います。

「邪魔」「邪推」などがそうですね。

 

でも今回は訓読み。

ヒントはひらがな4文字の言葉です!

 

さて、あなたは読めますか?

 

「邪」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「よこしま」

です!

 

「邪」は

「正しくないこと」「道から外れた考え」という意味の言葉です。

 

「邪な考えを抱く」というと、

悪巧みをしていたり、下心があるような表現になります。

 

「よこしま」は、もともと「よこさま」という言葉だったのだとか。

意味はそのまま「横になっている様」。

道に横たわっている様子を表したのだとか。

 

道に人が横になっていたら、邪魔ですよね。

そこから「道理から外れている」「正しくない」という意味になり

「よこしま」=「正しくないこと」になったのだそう。

 

また、もともと「邪」という漢字にも「正しくない」という意味があり、

漢字と言葉が結びついた結果、

「邪」を「よこしま」と読ませるようになったそうです。

 

ちょっと変わった成り立ちですが、

意味や理屈がわかれば読み間違いもなくなります!

ぜひ覚えておいてくださいね!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!