漢字読み講座

【今日の難読漢字】「義捐金」「万寿果」「霜害」「被る」「宣う」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「義捐金」

「万寿果」

「霜害」

「被る」

「宣う」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「義捐金」です!

この言葉は震災などの災害が起きた際、テレビや日本赤十字社などで協力の依頼があったりして、知っている人は多いと思います。

でも、その意味も含めてご存じでしょうか?

今回はその意味も含めて「義捐金」を考えてみましょう!

 

義捐金」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 大きな意味では「募金」と同じです。

ヒント➁ 「ぎ〇〇きん」です。

ヒント③ 「義援金」と同じ読み方・同じ意味です。

 

義捐金」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ぎえんきん」です!

 

よく私たちが目にするのは、「義援金」という言葉の方ではないでしょうか?

実は、「義捐金」も「義援金」も、読み方と意味は大雑把に言えば同じです。

 

どちらも「災害などで被災した人たちの救援を目的とした募金」ですが、もともとは「義捐金」の方の漢字が使われていました。

双方で若干の意味の違いはあるものの、どちらも基本的には「被害者の生活を支える団体に寄せられる寄付金」を指します。

 

その中で「義援金」の漢字は近年、使われるようになった当て字になります。

その理由は、「義捐」という言葉が「捨てる」や「ほどこし」という意味合いを持っていることから、違和感をもつ人が多かったためと言われています。

 

でも、「大変なときこそみんなで協力する」ものですから、「義援金」の方が寄付する側も受け取る側も気持ちがいいですね!!

2つ目の漢字は「万寿果」です!

「寿」はおめでたいときに用いる言葉。「万」はすごい多いイメージ。

「万寿の果実」と書くからには、さぞかし豪華でおめでたいものなんだろうと予想しますが、読み方はかなり別方向になります。

これは難問ですが、あなたは読めますか?

 

「万寿果」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 一般的にはカタカナで表記する果物です。

ヒント② 「〇〇〇〇」の4文字です。

ヒント③ ママは良くても、パパは??

 

「万寿果」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「パパイア(パパイヤ)」です!

 

パパ嫌~、なパパイア(パパイヤ)。

実は、パパイ「ア」とパパイ「ヤ」の2つ呼び方がありますが、園芸学会では「パパイア」で、農業界では「パパイヤ」なのをご存じでしょうか?

 

私はスーパーや八百屋で見かけるときに「パパイヤ」の表記が多いので、こちらが正式なものと思っていました。

万寿の漢字が使われている由来は不明ですが、パパイヤが多年生植物(常緑小高木)であること、沖縄では民家の庭に自生するほど繁殖力が強いことから、いつでも採れる美味しい果物=長生き=万寿と連想できたのかもしれませんね。

 

それにしても、女性視点だと、何となく「ママイヤ」ではなく、「パパ嫌・・・じゃなくてパパイヤ」で良かった。

3つ目の漢字は「霜害」です!

これは都心に住んでいる人にとっては、馴染みのない言葉で難しいかもしれません。

 

使っている漢字はどちらも「霜」と「害」で簡単なものですが、読めそうで読めませんね。

 

その漢字から、雪国や北国で起こる「霜による害」であることは間違いないようですが、これは何と読むんでしょうか?

 

農家や園芸を嗜む人にとっては嫌というほど味わっている現象でしょうから、サービス問題かもしれません!?

 

「霜害」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① 「しもがい」ではありません。

ヒント➁ 「〇〇がい」の4文字です。

ヒント③ 1文字目の下の部分に注目してください。

 

「霜害」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「そうがい」です!

 

「霜害」とは、漢字そのままの意味ですが、農作物が霜のために受ける被害のことです。

 

主な時期としては、3~4月頃と10~11月頃の2回あり、前者は「晩霜害(おそじもがい)」、後者は初霜害(はつそうがい)と言います。

 

特に、森林に囲まれた場所や冷たい空気が流れ込みやすい地形で起きやすく、自然相手の農家にとっては対策を迫られる厄介な現象といえるでしょう。

 

野菜や果物は、いろんな苦難を乗り越えて作られているんだと、改めて実感しますね!

4つ目の漢字は「被る」です!

「被る」

これ、何と読むかわかりますか?

「被害」などでよく見かける漢字ですが、

送り仮名がついています。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「被る」読み方のヒント!

実はこの「被る」、2つの読み方があるんです。

 

1つはとっても読みやすい「かぶる」

 

「帽子を被る」「布団を被る」など

よく使う言葉ですよね。

 

問題はもう1つの読み方。

意味合いも似ているのですが、

「かぶる」が実際の物に付随して使われることが多いのに対し、

もう1つの「被る」は目に見えないものに付随して使われることが多いです。

 

さて、読めるでしょうか?

 

「被る」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「こうむる」

です!

 

「被る」は

人から行為や恩恵を受けることを表す言葉。

 

「恩恵を被る」「ご愛顧を被る」などの用例があります。

 

また、災いを身に受けることも表し、

「損害を被る」「迷惑を被る」などは聞き覚えのある方がいるはず。

 

ちなみに「被害を被る」という言葉もよく使われるのですが、

「頭痛が痛い」のように同じ意味の言葉を重ねているため、

本来は避けるべき使い方です。

 

「かぶる」と「こうむる」

2つの読み方を知っていれば、文章をより理解できます。

よく見かける文字なので、ぜひ覚えておいてくださいね!

 

5つ目の漢字は「宣う」です!

「宣う」の読み方をご存じでしょうか?

宣言(せんげん)の「宣」という字ですが、「せんう」と読むのは間違いですよ。

「せん」は音読みですが、正解は訓読みになります。

さて、あなたには読むことができますか?

「宣う」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇う」の4文字
  2. 「言う」の尊敬語
  3. 皮肉を込めて使うことが多い

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「宣う」の読み方!正解は!?

正解は「のたまう」です!

「のたまう」は「言う」の尊敬語なので「おっしゃる」と同じ意味ですが、神や王など、畏れ多い相手の言葉に対して使います。

「宣」には、広く知らせるといった意味があるため、神や身分の尊い人から下される言葉を「宣う」と表現したのでしょう。

現代では「のたまう」という言葉の意味が変化してきて、皮肉として使われることが多くなりました。

たとえば「今日は暇なので休んでもいいって、店長がのたまっていたわよ」のように使うことが多いようです。

なるほどと思いますが、できたら皮肉は使わずにいたいものですね。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!