漢字読み講座

「益荒男」「苛苛」「田舎漢」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「益荒男」「苛苛」「田舎漢」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「益荒男」

「益荒男」の読み方をご存じでしょうか?

そのまま読むと「ますあれおとこ」になりますが…

もちろん間違いです。

あまり耳にしない言葉なので、難しいかもしれません。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「益荒男」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 勇気があって強い男性のこと
  3. 社会全体が元気を失っている現代には、彼のような益荒男が必要だ

以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。

「益荒男」の読み方!正解は!?

正解は「ますらお」です!

意味は、ヒントで示したように、勇気があって強い男性のこと。

勇ましく立派な男子をたたえる言葉ですね。

「益荒男」という言葉の由来は奈良時代にまでさかのぼります。

当時、武術に長けた立派な男性を「優男(まさりお)」と呼んだのが転じて「ますらお」となったといわれています。

類義語としては「烈丈夫(れつじょうぶ)」「偉丈夫(いじょうぶ)」などがあり、いずれも強くたくましい男性を表す言葉です。

2問目はこの漢字!「苛苛」

「苛苛」の読み方をご存じでしょうか?

「苛酷(かこく)」や「苛烈(かれつ)」の「か」が二つで「かか」と読んでしまっては恥ずかしいですね。

意外と普段からよく耳にする言葉ですよ。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「苛苛」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 物事が思うように進まず、気持ちが高ぶっている様子
  3. 明日は試験なのに外が騒がしくて勉強に集中できず、苛苛する

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「苛苛」の読み方!正解は!?

正解は「イライラ」です!

同じ漢字をふたつ重ねるので「苛々」と書く場合もありますね。

意味としては大きく分けて二つ挙げられます。

一つは、ヒントに示したように「物事が思うようにいかない時の高ぶった気持ち」です。

そしてもう一つの意味は、「トゲが刺さったり、太陽光などがジリジリと照り付ける様」も「イライラ」と表現します。

「イライラ」の語源は草木の刺(トゲ)の意味を持つ「イラ」を重ねたもの。

なので、とげが刺さって不快な様子を「イライラ」と表現していたのが転じて、思い通りにいかずに気持ちが高ぶる様子を「イライラ」と表現するようになったのです。

最後はこの漢字!「田舎漢」

「田舎漢」の読み方をご存じでしょうか?

「田舎(いなか)」+「漢(かん)」で、「いなかかん」と、読んでしまいそうになりますよね…

でも、それは間違いです。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「田舎漢」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字です
  2. 「漢」の字は男性を意味し、そのまま「かん」と読みます
  3. 田舎者(いなかもの)の男性のこと

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「田舎漢」の読み方!正解は!?

正解は「でんしゃかん」です!

意味はヒントでもお伝えしましたが、田舎者の男性のこと。

通常は「田舎」と書いて「いなか」と読みますが、訓読みで「でんしゃ」と読ませているのは、面白いですね。

「漢」という字は男性を意味し、「熱血漢」のように、「~な男性」といった意味でつかわれる場合が多いでしょう。

たとえば、「軟骨漢(なんこつかん)」は意思が弱い男性のことで、「硬骨漢(こうこつかん)」は意思が強い男性のことです。

また、「無腸漢(むちょうかん)」は節操がない男性、「無頼漢(ぶらいかん)」はならず者やゴロツキをいいます。

ABOUT ME
mint_02
ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!