「枕の高さは低いほうがいいの?」
「枕が低いと頭痛がする…。」
「低い枕のメリットを知りたい!」
この記事をご覧になっているあなたは、こんな悩みを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
枕について調べると「高いほうが良い!」「低いほうが良い!」なんてどちらの意見も出てきて混乱してしまいますよね。
結論から言うと、枕は低めのものを使った方が良いです。
ただ、低すぎる枕を使用すると弊害があるのも事実です。
ということ本記事では、低い枕をおすすめする理由と、低すぎる枕を使うデメリットについて解説します。
目次
枕は低い方が良い!理由を解説
- 高さ調整がしやすい
- 首の隙間が十分に埋まる
低めの枕をおすすめする理由は上記2つになります。
1つずつ細かくお伝えしていきましょう。
低い枕が良い理由①:高さ調整がしやすい
低い枕は、購入後も高さの調整がしやすいです。
中材の出し入れをしなくても、タオルで高さを足していくことができるからです。
枕を使い続けていく中で、枕の高さに心地悪さを感じたことがある方は多いかもしれません。
そんなとき、低い枕であればタオルを下に敷いて簡単に高さを調節することができます。
タオルの厚みや枚数でかなり細かく微調整することも可能。
一方で、高すぎる枕を低く調節することは、中材を抜かない限りとても難しいです。
中材を抜くことのできない枕は多いですから、高さ調整のしやすさという点で低い枕の方が便利に使っていくことができますよ。
低い枕が良い理由②:首の隙間が十分に埋まる
低い枕であっても、マットレスと首の隙間は十分に埋まります。
「枕が低いと首筋に隙間ができて不安定になる。」というお話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、それは極端に低すぎる枕のお話です。
あなたは、理想の枕の高さと聞くと、大体何cm位を想像しますか?
厚生労働省のe-ヘルスネットによると、枕の理想的な高さは1~6cmとされています。
細身の女性から体格が良い男性までを含めた理想ですので、実際のところは2~4cmといったところが理想の高さとなるでしょう。
想像より低かったという方がほとんどなのではないでしょうか。
このように、実際の枕の高さの理想はあなたが想像する理想の高さより低めになっています。
つまり、思ったよりも低めの枕を使ったとしても、首とマットレスとのすき間は十分に埋まるということです。
参考:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-003.html
枕が低い(低すぎる)とデメリットもある
- 首痛
- 頭痛(筋緊張型頭痛)
- めまい(良性発作性頭位めまい症)
- 腰痛
低すぎる枕を使うと、上記のようなデメリットが起こり得ます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
枕が低い(低すぎる)デメリット①:首痛
低すぎる枕を使っていると、首が痛くなることがあります。
枕が極端に低いと、睡眠中ずっと首が浮いたままになってしまうからです。
高さが合っていてフィットする枕だと、頭から首、肩までの体圧をうまく分散することができます。
一方で、低すぎる枕だと頭から首、肩までの体圧を頭の後ろの一点で支えなければなりません。
そうすると、浮いたままになった首が頭の重さを支えることになってしまいます。
一晩中5kg以上もする頭の重さを首だけで支えていると筋肉が緊張し疲労してしまいますよね。
一度、枕のないところで寝転んでみると負担の大きさが分かりやすいかもしれません。
このように、あまりにも低すぎる枕を使うと首の痛みが引き起こされる可能性があります。
枕が低い(低すぎる)デメリット②:頭痛(筋緊張型頭痛)
枕が低すぎると、頭痛に悩まされる可能性があります。
低すぎる枕を使うと、頚椎が歪んでしまったり睡眠時の姿勢が悪くなってしまったりするからです。
デメリット①でお伝えした通り、枕が低すぎると寝ている間中頭の重さを首だけで支えることになってしまいます。
そうすると首の筋肉に緊張が走り、血流が悪くなり、その結果頭痛に繋がってしまいます。
また、低すぎる枕を使っているとうつ伏せの寝姿勢を取りやすくなります。
うつ伏せで眠るときは、枕に向かって顔を横向きにして眠りますよね。
顔を横向きにすることは、首をひねって神経を締め付けているのと同様です。
神経を締め付けてしまうことも、筋緊張型頭痛の原因となります。
朝起きた瞬間から頭痛がするという方は、低い枕が原因となっている可能性が高いでしょう。
枕が低い(低すぎる)デメリット③:めまい(良性発作性頭位めまい症)
低い枕を使用している方で、朝めまいを感じるという方は多くいらっしゃいます。
枕が原因で起こるめまいは、良性発作性頭位めまい症という症状のものがほとんど。
めまいだけでなく吐き気を感じることも少なくありません。
良性発作性頭位めまい症は、耳の中にある浮遊耳石(平衡感覚を感じる役割を持つもの)が三半規管に入ってしまうことで発症します。
そして、枕が低いほど浮遊耳石が三半規管に入りやすくなってしまいます。
つまり、枕が低いほどめまいを感じるリスクが高まるということですね。
寝起きのめまいで悩んでいる方は、枕の下にバスタオルを敷いて高さ調節をしてみてください。
めまいが長く続く場合は良性発作性頭位めまい症でない可能性も考えられるため、一度病院で受診されることをおすすめします。
枕が低い(低すぎる)デメリット④:腰痛
低すぎる枕を使うと、腰痛が悪化してしまうかもしれません。
首と腰は背骨で繋がっており、首痛が発生するとのちのち腰にまで影響が及ぶからです。
デメリット①でお伝えした通りですが、低すぎる枕を使っていると首痛が引き起こされてしまいますよね。
さらに、首が痛いまま低すぎる枕を使い続けていくと頚椎のカーブが歪んでいってしまいます。
頚椎のカーブが歪むと、腰椎のカーブも歪んでしまいます。
このようにして、低すぎる枕が原因で腰痛が悪化する可能性があることには注意してください。
参考:快眠のためのテクニック -よく眠るために必要な寝具の条件と寝相・寝返りとの関係
低い枕・低すぎる枕についてまとめ
- 高めの枕より低めの枕のほうがおすすめ
- 低めの枕は購入後もタオルを使って簡単に高さ調整ができる
- そもそも理想の枕の高さは2~4cmと低めに設定されている
- 低すぎる枕を使うと、「首痛」、「頭痛(筋緊張型頭痛)」、「めまい(良性発作性頭位めまい症)」、「腰痛」を発症するリスクがある
低い枕・低すぎる枕についてまとめると上記のようになりました。
購入する枕の高さで悩んでいる方は、低めの枕を選んでみると良いでしょう。
使用していくうちに高さが合わなくなったら、タオルを敷いて高さを出せばいいだけです。
あなたの体にフィットする枕を使えば、身体のだるさや痛みから解放されて清々しい毎日を過ごせるようになりますよ。
身体的ストレスのない生活をぜひ味わってみてください。
この記事が、低い枕・低すぎる枕について知りたい方の参考になれば幸いです。
またDO-GENでは、おすすめの枕を多数ご紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。