漢字読み講座

【今日の難読漢字】「蕗の薹」「頗る」「佇む」「競る」「点てる」あなたは読めますか?

今日の難読漢字は

「蕗の薹」

「頗る」

「佇む」

「競る」

「点てる」

の5つです。

さて、なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「蕗の薹」

「蕗の薹」の読み方をご存知でしょうか?

もちろん「みちのむろ」や「ろのしつ」ではありません。

と言われても「蕗」も「薹」も、ほとんど使われることのない漢字なので、知らない方にはさっぱり分からないかも知れません…

さて、あなたには読むことができますか?

「蕗の薹」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です
  2. 植物の名前です
  3. 1月が旬で天ぷらにすると美味

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「蕗の薹」の読み方の読み方!正解は!?

正解は「フキノトウ」です!

よく耳にする、ポピュラーな植物ですが、漢字にするとかなり難しいですね。

フキノトウはフキの若い花茎(かけい)です。

花茎とは、葉を付けずに花だけを茎(クキ)に直接つける茎のことで、ユリ科やケシ科などに見られます。

ヒントで紹介したように、旬は1月です。

春の訪れを告げるフキノトウは独特の苦みや香りが特徴で、天ぷらをはじめ、お浸しや佃煮にしても美味しいですね。

2つ目の漢字は「頗る」

「頗る」

 

なかなか見かけないこの漢字。

言葉自体は聞いたことがあるはずなのですが…

 

あなたは正しく読めますか?

 

「頗る」読み方のヒント!

 

「頗」は、他の熟語ではあまり使われない漢字。

一番使われているのが「頗る」という訓読みの使い方です。

 

「頗る元気」「頗る迷惑」

などは、会話の中でも頻繁に使われています。

 

さて、読めるでしょうか?

 

「頗る」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「すこぶる」

です!

 

「頗る」は、

「程度がはなはだしいさま。非常に。たいそう。」

という意味を持ちます。

 

 

わかりやすく言うと「とても」や「すごく」

英語の「very」とも同じ意味の言葉です。

 

ビジネス上の会話では

少し固めの言葉である「頗る」を使った方が、

場面に合う感じがしますよね。

 

 

発展させた言葉として

「頗る付き」という言葉もあります。

 

読み方はそのまま「すこぶるつき」と読みます。

「頗るという言葉を付けて言うほどずば抜けていること」

という意味。

 

「頗る付きの名品」など、最上級の褒め言葉として使われます。

 

漢字は見慣れないけれど、聞いたことがある!

という方も多かったのではないでしょうか。

 

頗る使いやすい言葉だと思うので、

読めなかった方も、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。

 

 

 

3つ目の漢字は「佇む」

「佇む」

 

あまり見たことのない不思議な漢字ですよね。

送り仮名も「む」と、なんだか見慣れない…

 

さあ、あなたは正しく読めますか?

 

「佇む」読み方のヒント!

 

貯金の「貯」という字の左側が違うだけなので

「ちょむ」

と読んでしまった方もいるのでは?

 

実は「佇」の一文字だと「ちょ」と読むのは正しい読み方。

ですが、訓読みだと別の読み方になるんです。

 

「窓際に佇む」

などで使われますよ。

 

さて、読めるでしょうか?

 

「佇む」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「たたずむ」

です!

 

「佇む」は、

「しばらく立ち止まり、じっとその場にいること」

という意味を持ちます。

 

 

「窓際に佇む」というと

「窓際にじっと立っている様子」を表しています。

 

ほかにも

「木陰に佇む」「道端に佇む」など

文芸作品では比較的よく見かける言葉です。

 

また、素敵なお家や隠れ家レストランを紹介する際に

「閑静な住宅街に佇む〜」なんて表現をすることもありますね。

 

ただ「立つ」と表現するよりも雰囲気のある言葉なので、

小説を読むのが好きな方は、よく見かける漢字かもしれません。

 

 

一度聞いてしまえば、とても覚えやすい言葉。

読めなかった方も、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。

 

 

 

4つ目の漢字は「競る」

「競る」の読み方をご存知でしょうか?

「きそる」と読むのは間違いなので、注意してくださいね。

誰でも知っている簡単な漢字なのに、なかなか読みにくい…

さて、あなたには読むことができますか?

「競る」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
  2. 意味は、他に負けないように競い合うこと
  3. 「ランナーはゴール直前まで競り合った」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「競る」の読み方!正解は!?

正解は「せる」です!

「せる」の基本的な意味は、ヒントでも紹介したように、競い合うことですが、他にも以下の2つの意味を持ちます。

  1. 競売で、高値をせり合うこと
  2. 行商が声を上げて売りながら歩くこと。もしくは、行商を行うこと

「せる」という言葉は、とくに勝負事で使われる場合が多いようです。

「せる」は「糶る」と表記することもできます。

意味は「競る」と同じく、高値を競い合ったり、勝負で勝つために競い合うことです。

5つ目の漢字は「点てる」

「点てる」の読み方をご存知でしょうか?

「点」という字は小学校2年生で習う超基本的な漢字なので、日本人で知らない人はまずいないはず。

しかし「点てる」は読めない…

そんな方もきっと多いに違いありません。

さて、あなたには読むことができますか?

「点てる」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇てる」の3文字
  2. お茶を点てる
  3. 「野点」は何と読む?

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね

「点てる」の読み方!正解は!?

正解は「たてる」です。

ヒントの3番は「のだて」と読みます。

「野点(のだて)」は、野外でお茶をたてたり、野外で行う茶会のことです。

しかし「点(た)てる」という字を使うのは抹茶の場合だけで、コーヒーや麦茶、煎茶などには使いません。

なぜ抹茶の場合だけ「点」という字を使うのでしょうか?

その理由は抹茶のたて方にあります。

抹茶をたてる際には粉末の抹茶を少し器に入れて、少量のお湯を注いで茶筅(ちゃせん)で泡立てます。

「点」という字には「点眼」「点滴」のように「少量の」という意味があるため、抹茶を立てる場合は「点てる」という字が使われるのです。

漢字は本当に、面白くて深いですね…

まとめ

今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?

ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆

最後までお読みいただきありがとうございました!