漢字読み講座

「自鳴琴」「加特力」「辷る」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「自鳴琴」「加特力」「辷る」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「自鳴琴」

「自分で鳴る琴」。

単純に考えると楽器が勝手に音を奏でていることになるので、考えようによっては少し怖いかも・・・。

 

夜、誰もいない音楽室からピアノの音が・・・といった感じもする「自鳴琴」。

 

でも正解はもっと明るいイメージのものなので安心してくださいね!

 

「自鳴琴」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① 読んで字のごとく、自動で奏でます。

ヒント② ゼンマイを巻かないと鳴りません。

ヒント③ これを聞いていると眠くなってきますね。

 

「自鳴琴」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「オルゴール」です!

 

「オルゴール」は、琴というよりも小さな「ピアノ」のような内部構造をしている、ゼンマイ仕掛けの機械ですね。

 

その形式は、大きく分けて、ピンを取り付けた金属の円筒を用いる「シリンダー・オルゴール」と、突起の付いた円盤を用いる「ディスク・オルゴール」があります。

 

音が鳴る原理はどちらも共通で、取りつけられたピンが長さの違う金属板をはじくことによって音を出します。

 

でもこんな単純な構造なのに、ひとたびゼンマイを巻けば、いろんな曲を奏でてくれる「自動演奏装置」で、聞いているだけで眠くなってしまうくらい、とても心地良いものです。

 

写真のアルバムや五月人形のケースなどにも内蔵されているタイプもあり、今日もどこかで素敵な曲を奏でていることでしょう!

2問目はこの漢字!「加特力」

パッと見、「かじりょく」や人名で「かじ りき」さんに見えてしまう「加特力」。

 

もちろんどちらも違いますが、これを読める日本人はごく限られた一部の人なんだろうな、と思ってしまう難問です。

 

世界的に見れば「加特力」の人はすごい数になると思いますが、ここから先はヒントを見てのお楽しみです。

さあ、この「加特力」はいったい何と読むのでしょうか?

 

「加特力」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① これはカタカナ読みで「〇〇〇ッ〇」です。

ヒント➁ 主に西洋でメジャーな宗教の教派です。

ヒント③ イメージは、マリア様!

 

「加特力」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「カトリック」です!

 

「カトリック」とは、キリスト教の数ある教派の一つで有名ですよね。

 

2大教派といえば、「カトリック」と「プロテスタント」だと思いますが、「カトリック」はローマ教皇を最高指導者とした、全世界12億人以上の信徒を有するキリスト教最大の教派です。

 

私たち日本人にとって宗教はあまり馴染みのないものですが、「カトリック」と「プロテスタント」のことは世界史の授業で習った記憶があると思います。でも、内容が難しすぎて理解できたかというと怪しいところですが・・・。

 

何にせよ、どんな宗教や教派にしろ、古来から人々の心の拠り所となっているものは、多くの人達にとってなくてはならない大切なもの。

 

いつの時代も誰もが認め合える、そんな平和な世界が訪れるといいですね!

最後はこの漢字!「辷る」

今回の難読クイズは、「辷る」です。

あなたは何と読みますか?

書いている途中でやめたような漢字ですが、これが完成した形です!

「辿る」や「辻」に似ていますね。

ヒントを見てみましょう!

「辷る」の読み方のヒントは?

道が凍っていたので、足が「辷って」転んだ。

調子に乗って、つい口が「辷る」。

足を踏み外して、急斜面を辷り落ちた。

「辷りどめ」に受けた私立高校に入学した。

よく使う言葉ばかりなので、もうお分かりですね!

正解は…

正解は「すべる」です!

受験シーズンは禁句ですね。

「辷る」には、なめらかに進む、失敗する、しりぞくといった意味があります。

「滑る」という漢字の方が身近かもしれません。

「辷る」と「滑る」の意味は同じですが、明確な違いがあります。

「滑」には「カツ」「コツ」などの音読みがありますが、「辷」は音読みがありません。

どうしてでしょうか?

「辷る」は国字です!

「辷る」に音読みがないのは、国字だからです。

国字は中国から伝わった漢字ではなく、日本国内で独自に作られた漢字です。

そして国字には、訓読みしかない場合が多いのです(全てではない)。日本固有の漢字なので「和字」とも呼ばれ、もちろん中国では通じません!

せっかくの国字ですから、もっと「辷る」を使ってみてはいかがでしょう?

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!